 |
 |
JOHN YOUNG TRIO: SPARTACUS (LOVE THEME) (LP: THEMES AND THINGS 1961 ARGO USA 1961)
まずは「SPARTACUS」のカヴァーから。ジャズ作品としてはYUSEFよりもこの人が先に取り上げております。後年、日本盤としてもLPでリイシューされているよう。ピアノ・トリオでのカヴァーで、オリジナルのテンポを引き継いでの一音一音紡ぐようなメランコリックさ。後半の微妙な盛り上がりが好きです。 |
 |
 |
 |
YUSEF LATEEF: LOVE THEME FROM SPARTACUS (LP: EASTERN SOUNDS - MOODSVILLE USA 1961)
そして、ここからです。こめかみに食い込んだ眼鏡が痛そうです。もう語り尽くされた名曲なのでこんなことを書いてしまいます。「語り尽くされた」なんていうとCITYのアルバムが浮かんでしまいます。なんて書いてますがね、最高ですよ。このアルバム。あ、やっぱし次回はYUSEF特集とかでもいいですか?。 |
 |
 |
 |
EDDIE HARRIS: SPARTACUS (LP: THE THEME FROM EXODUS AND OTHER FILM SPECTACULARS - VEE-JAY USA 1967)
このVEE-JAYと言うレーベルはなかなか曲者でして、元々はリズム・アンド・ブルースな作品を多くリリースしていたのですけど、この頃になると匿名性の高い作品が多く(他のレーベルの作品をライセンスしたりで)、EDDIE HARRIS以外のメンバーが分かりません。この曲は4ビート・カヴァー。 |
 |
 |
 |
AHMAD JAMAL: SPARTACUS LOVE THEME (LP:GENETIC WALK - 20TH CENTURY USA 1975)
RICHARD EVENSとの半々でのプロデュース作。いわゆるディスコ的なアレンジの楽曲が多く、その流れでLINDA WILLIAMSの「LA COSTA」なんかも演ってますが、「SPARTACUS」はアコースティック・ピアノ・トリオで。イントロの無駄にきらびやかな感じとか、あんましJAMALらしく無いと言えば無い。 |
 |
 |
 |
PICO: LOVE THEME “SPARTACUS (LP: ARANJUEZ - JAPAN 1983)
ピコことヴィブラフォン奏者の大井貴司氏によるアルバム。しっとりとしたピアノとヴァイブのイントロから、本多俊之氏によるフルートがメロディを執ります。今のご時勢で言ってしまうとエレベとシンセや、その他のエコー感がとてもフュージョン・タッチに聴こえてしまうのですが、まぁ、それはそれ。 |
 |
 |
 |
QUARTETTO MODERNO: LOVE THEME FROM SPARTACUS (LP: ECCO! - SCHEMA ITALY 1999)
これは本当にいいアルバム。オリジナル曲もカヴァーも充実。ヴァイブとフルートで「SPARTACUS」をカヴァー。あまりにいいアルバムなので当時はCDのみだった作品をSCHEMAに直談判してSCHEMA SEXTETのアルバムと同時に05年にDMRでアナログを出させて貰ったのも個人的に思い出深い1枚。 |
 |
 |
 |
INO HIDEFUMI: SPARTACUS (7INCH - INNOCENT - JAPAN 2005)
本当にタイムリーでした。まずはこのタイミングで「SPARTACUS」をカヴァーしたこと。そして、このスモーキーなフィーリングで、更には8ビートでカヴァーしてしまうところ。誰もが望んでいたところに望んでいたものが現れた感。このイントロのドラムからのメロディの入りとかもまさにDJ仕様。 |
 |
 |
 |
NATURAL SELF: THE LOVE THEME (12INCH - BREAKIN BREED - UK 2007)
男性コーラスを配した、いわゆる打ってるビートのブレイクビーツ・ヴァージョン。NOSTARGIA 77のリミックスは、ベースにカリンバ、ドラム、サックスというYUSEF以上に異端なアフロ・ニュアンス。今度NOSTARGIA 77はKEITH TIPPETEと新作を出しますよー。って初めて12”をご紹介した気がします。 |
 |
 |
 |
JOHN WOOD: ONE FOR TEENIE (LP: INNER MERGE - LOS ANGELES USA 1978)
で、ここからは似た感覚の曲ということで。MOONKSの方々にお酒を頂く機会があり(有難う御座いました!)、大河内さんがWOODについて語られていて、私初めてWOOD好きの方に出会いました。WOOD曰くYUSEFの「SPARTACUS」に影響を受けて書いた曲との事。本人が言うのだから間違いありません。 |
 |
 |
 |
PETE LA ROCA: TURKISH WOMAN AT THE BATH (LP: TURKISH WOMAN AT THE BATH - DAGULAUS USA 1967)
てか、このアルバム、今聴いてて「EASTERN SOUNDS」よりいいんじゃねーかと思っております。タイトル曲に近似値を感じますが、よりジャズ然とした感じでしょうか。ピアノは若かりしCOREA、サックスはSUN RA様の片腕のGILMORE。WALTER BOOKERのベースも最高です。他の曲も有名です。 |
 |
 |
 |
AFRICANA: LATZIN NORBERT (2LP: ANTHOLOGY 64 MODERN JAZZ IV - V. - HUNGARY 1964)
このシリーズ、いつもどれ持ってるか分からなくなります。このシリーズの中で唯一のボックス・セットで、玉石混淆ながらもかなりクオリティーの高いアルバム。この曲はクラシック的ながら哀愁感漂うメロディとフルートのテーマ、軽くポリリズミックなドラミングに近似値。ビッグバンドですが。 |
 |
 |
 |
RENE McLEAN SEXTET: AIDA (LP: WATCH OUT - STEEPLE CHASE - DENMARK 1975)
JACKIE McLEANの息子のRENEによる作品で、スピリチュアル・ジャズ・ファンの間ではSTEEPLE CHASE屈指の名盤、かどうかは分かりませんが。このアルバムも最高です。でもやっぱりYUSEFの「SPARTACUS」と同ベクトルでは敵う曲が見当たりません。って、こんな紹介ではもったいないアルバムなのですが。あ、最後にもう一つ。 |
 |
 |
 |
PAUL HORN QUINTET / CLEOPATRA'S PALACE MUSIC (IMPRESSIONS OF CLEOPATRA / COLUMBIA 1963)
と言う事で、第4回でも挙げさせて頂いたアルバムなんですけど、このアルバムは全編「SPARTACUS」と同じALEX NORTH作曲の楽曲を取り上げたアルバムです。ALEX NORTHのサントラを聴き、MILES DAVISが大絶賛したといったエピソード込みでこの特集を締めさせて頂ければと存じます。かしこ。 |