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GIL EVANS / SVENGALI (1973 ATLANTIC - USA)
HARPER、HANNIBALとも参加した作品。MILESとの諸作で知られるピアニストのEVANSは、70年代にはコンダクター、アレンジャーとしての際を発揮するビッグ・バンド作が多いです。ここでHARPERの楽曲を2つ取り上げてます。その内1つは、STRATA-EAST盤のハイライトの「CRY OF HUNGER」。 |
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BILLY HARPER / CAPRA BLACK (1973 STRATA-EAST - USA)
で、こちらがHARPERのデビュー作となったSTRATA-EAST盤。A面の出来もいいですが、コーラスをフィーチャーしたB面が最高。「CRY OF HUNGER」でのアグレッシヴなパートの後に訪れる「THERE’LL BE ENOUGH SOMEDAY」と繰り返される女性コーラスは、嵐の後に雲間から差し込む光のように安らか。 |
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HANNIBAL MARVIN PETERSON THE SUNRISE ORCHESTRA / THE CHIRDLEN OF THE FIRE (1974 SUNRISE - USA)
HANNIBALのデビュー作。ベトナムの子供たちに掲げた「戦火の子供たち」と言う題。ストリングスも加えた大きな編成。組曲的な作品の冒頭「FORREST SUNRISE」が素晴らしいです。うねるグルーヴながらも美しく、後半の朴訥としたヴォーカルはARCHIE SHEPP「ATTICA BLUES」にも参加のWAHEEDA MASSEY。 |
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BILLY HARPER / BLACK SAINT (1975 BLACK SAINT - ITALY)
HARPERがヨーロッパ公演を行った際に録音された1枚。その重要性と言うのを感じられるのが、このアルバムがイタリアのSOUL NOTE傘下に設立されたレーベルBLACK SAINTの第一弾であり、レーベル名もこのアルバムと同名。このレーベルはその後、多くの米ブラック・ジャズメンを含む作品をリリースして行きます。 |
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THAD JONES MEL LEWIS AND THE JAZZ ORCHESTRA / MEETS MANUEL DE SICA (1976 PRODUTTORIASSOCIATI - ITALY)
HARPER参加。こんないいアルバムが安値でころころ転がってるもんだから困る。困らない。ロンドンとペルージャでのライヴ録音。バリトンが痛快な「BRASSERIE」、スキャットもスウィンギーな「SING」、一際スピリチュアルな「FOR LIFE」は、フルートとの掛け合いスキャットを聴かせるDEE DEE BRIDGEWATERも絶品。 |
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HANNIBAL MARVIN PETERSON / HANNIBAL IN BERLIN (1977 MPS - GERMANY)
HANNIBALのベルリン・ジャズ・フェスティバルでのライヴ録音。ここではオリジナルの「THE 23RD PASLAM」と「MY FAVORITE THINGS」のカヴァー。特に後者はGEORGE ADAMSのブリブリとしたソロとHANNIBALのハイノートの掛け合いはかなり熱い。マイ・フェイヴァリット「MY FAVORITE THINGS」。 |
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MAX ROACH QUARTET / LIVE IN TOKYO VOL.1 (1977 DENON - JAPAN)
ROACHの来日公演盤。HARPER参加。「LOVERHOOD (SORAHN-BUSHI)」で披露した「TRYING TO GET READY」の別ヴァージョン「CALVARY」を収録。ピアノレス・カルテットでの演奏で、ドラムとベースの重厚なリズム、CECIL BIDGEWATERとのフロント。HARPERのCOLTRANE節は本家を超えた感あり。凄い。 |
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HANNIBAL AND THE SURISE ORCHESTRA / THE LIGHT (1978 BAYSTATE - JAPAN)
HANNIBAL作品としては、日本盤なのであれですけど、世界的に見たら最も重要作且つレアなんじゃないかと思います。フィーチャーしたコーラス、そしてDIEDRE MURRAYのチェロも相変わらず素晴らしい。「TO FIND THE PATH」から続く「TO SEARCH THE INNER WORLD」、ラストの「THE LIGHT」とまさに荘厳。 |
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HANNIBAL MARVIN PETERSON / NAIMA (1978 東芝EMI - JAPAN)
A面には「NAIMA」を。B面には「IN A SENTIMENTAL MOOD」のカヴァーを収録です。いつものSUNRISE ORCHESTRAからはDIEDRE MURRAYをA面にフィーチャーし、KENNY BARRON等がバック。やっぱり「NAIMA」でしょうか。DIEDRE MURRAYのアルコはHANNNIBALのハイノートを引き立たせる功労者。 |
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BILLY HARPER / THE BELIEVER (1980 BAYSTATE - JAPAN)
3曲のタイトルが問いかけとなっていて、その答えが「THE BELIVER」と言ったところでしょうか。ゴリゴリとした「IS IT NOT TURE, SIMPLY BECAUSE YOU CANNOT BELIEVE IT?」、ワルツ・タイムの「I DO BELIEVE」に、オフ・タイム進行の「BELIEVE, FOR IT IS TURE」。泣きのHARPER節としては最高峰。 |
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BILLY HARPER QUINTET / DESTINY IS YOURS (1990 STEEPLECHASE - DENMARK)
最近はデンマークで活動することも多いようです。それは、STEEPLECHASEで初吹き込みとなった本作に端を発します。STEEPLE側が15年前、75年からオファーし続けてようやくかなった録音とか。EDDIE HENDERSON他、サイドメンも基本的にはアメリカから。本作を含め、現在も変らないHARPER節であります。 |