ROK-SEY
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第2回 「Hall of fame MODAL JAZZ 50 -1-」
みなさまこんばんわ。前回の続きと言う事で今回より本題!。今回はKirk Digiorgioによるディスクガイドからレコードを紹介させて頂きたいと思います。他人の褌でごめんなさい。Kirk Digiorgio。僕が彼をはじめて知ったのは、高校1年生くらいの頃です。級友の女子から頂いたのが、ART(Applied Rhythmic Technology)レーベルのコンピのカセット。今考えればすごい女子高生です。リスペクト!。このレーベルはKirkやBlack Dogが、UKからのデトロイト第三世代的な音楽を発信していたレーベルで、今はもう存在していないのですが。で、Kirk。As One、Off World等の名義を使い、Mo'Wax、Clear、New Electrica、Ubiquity等々から作品をリリースして、元々鍵盤奏者である彼は、ブラック・ミュージック、そしてジャズをエレクトリックな手法で表現するアーティスト。ボクが大好きなアーティストの一人です。そんな彼のホームページがあり、そこでのディスクガイドは、Mizell Brothers、Sun Ra、Charles Stepneyなんかと並んで「Modal Jazz」のコーナーがありました。そこの50曲のセレクトがほんと秀逸。リイシューで安価に転がっている為スルーしてしまいがちなモノから中々お目に掛かれないレア盤まで、それこそ間口を広く、奥まで広く取り揃えたセレクトでした。そのディスク・レビューの補完版としてオール・ジャケットで。今回はそこからパート1としてモーダル・ジャズを27曲、計23枚のレコードを紹介します!。それで雰囲気掴んで頂けたらな〜と思っております!。

で、「モード」なのですが、まずはこちらをご覧頂いて・・・

モードとは→
モーダル・ジャズとは→


JAMES CLAY: NEW DELHI (A DOUBLE DOSE OF SOUL - RIVERSIDE 1960)
JAMES CLAY: PAVANNE (A DOUBLE DOSE OF SOUL - RIVERSIDE 1960)

この頃のRIVERSIDEと言えば、CANNONBALL ADDERLEYのフックアップ・アーティストが多くて、リード奏者の彼もその一人。ヴィブラフォンとフルートが美しいこの2曲。
YUSEF LATEEF: REVELATION (THE CENTAUR & THE PHOENIX - RIVERSIDE 1960)

最近ではポエトリーも披露する異能のリード奏者。他にも"Iqbal"等、いいです。最近リリースされたCDでは"Iqbal"を再演していて感涙。
JFK QUINTET: NIKKI POO (YOUNG IDEAS - RIVERSIDE 1961)

このグループもADDERLEY繋がり。別のアルバムもクラシックとして有名で、そこに収録された"NAIROD"は逆さにすると"ドリアン"。ドリアン・モード。そう言う事で。
PAUL HORN: MIRAGE FOR MILES (THE SOUND OF PAUL HORN - COLUMBIA 1961)

初期のPAUL HORNはいいですよね。本作には登場しませんが"CLEOPATRA'S PALACE MUSIC"はNICOLA CONTEがモーダル・ジャズ・チャートに挙げてました。その名前の通りMILESに捧げた1曲。
WALT DICKERSON QUARTET: DEATH & TAXES (THIS IS WALT DICKERSON - NEW JAZZ 1961)

ヴァイブのコルトレーンと呼ばれる彼の真骨頂。"THE CRY"もラテン・テイストで痛快ですよ。
YUSEF LATEEF: CHINQ MIAU (EASTERN SOUNDS - MOODSVILLE 1961)
YUSEF LATEEF: LOVE THEME FROM SPARTACUS (EASTERN SOUNDS - MOODSVILLE 1961)

クラシック中のクラシック。原版はPRESTIGE傘下のMOODSVILLEから。タイトル・ロゴも青とオレンジあり。"SPARTACUS"だけでなく"CHINQ MIAU"も聴いて下さい。
CURTIS AMY: LIBERIA (WAY DOWN - PACIFIC JAZZ 1962)

個人的に大好きなサックス奏者なのです。ウェスト・コーストはリーダーが誰で・・・と言うよりも、このメンバーなら間違いないでしょ、ってのが多いですよね。ROY AYERSのヴァイブが洒落てます。
CURTIS AMY & DUPREE BOLTON: NATIVE LAND (KATANGA! - PACIFIC JAZZ 1962)

続いてもCURTIS ARMY。この曲ではソプラノを執っています。ピアノはJACK WILSON。この曲のテイストをライナーでは「不吉な予感」と評してます。不吉はおいといて、かっこいいなぁ。
JIMMY HEATH: GEMINI (TRIPLE THREAT - RIVERSIDE 1962)

PERCY、ALBERTのHEATH3兄弟のJIMMY HEATH。この"GEMINI"もクラシック中のクラシック。FREDDIE HUBBARDは元気です。
JOHN WRIGHT: STRUT (MR. SOUL - PRESTIGE 1962)

ラヴェルの「ボレロ」に影響を受けたと言う1曲。他のアルバムは「THE LAST AMEN」等の名前の通り彼のルーツのゴスペル調だけど洒落た感じです。
JOHNNY GRIFFIN QUARTET: 25 1/2 DAYS (THE KERRY DANCERS - RIVERSIDE 1962)
JOHNNY GRIFFIN QUARTET: OH, NOW I SEE (THE KERRY DANCERS - RIVERSIDE 1962)

脂っこい。的な扱いばかり。そんなことはないぞ。片面はトラッド・フォークをモチーフにしたもの。もう片面には、COLTRANEも愛した"25 1/2DAYS"、バラード"OH, NOW I SEE"等。
PAUL HORN: ABSTRACTION (PROFILE OF A JAZZ MUSICIAN - COLUMBIA 1962)

盟友EMIL RICHARDSとの息もぴったり。3拍子、5拍子を行き来する。3拍子でのヴァイブのバック、5拍子での牧歌的なサックス・ソロ。すてきです。
TUBBY HAYES QUINTET: DOWN IN THE VILLAGE (DOWN IN THE VILLAGE - REDIAL 1962)

クオシモードのカヴァーでご存知。ちなみに、軍曹さん曰く、クオシはの方はMICHAEL NAURAにインスピレーションを。個人的には次の曲"IN THE NGHT"が大好きでたまらない。
ELVIN JONES/JIMMY GARRISON SEXTET: HALF AND HALF (ILLUMINATION - IMPULSE! 1963)

McCOYを加えたCOLTRANEのリズム隊3人に、PRINCE LASHAとSONNY SIMMONSの仲良し二人組みとCHARLES DAVIS。そのDAVISが書いた"HALF AND HALF"はやっぱりバリトンがいい。
JACK WILSON QUARTET: NIRVANA & DANA (JACK WILSON QUARTET - ATLANTIC 1963)

とりあえず好きなピアニストを挙げろと言われればJACK WILSONの名前は外せません。BLUE NOTE、PACIFIC JAZZ、DISCOVERY等に残した名演多数。"NIRVANA"=涅槃。
LES MCCANN & THE JAZZ CRUSADERS: DAMASCUS (JAZZ WALTZ - PACIFIC JAZZ 1963)

LES MCCCAN?とか言うのは無しでお願いします。ちなみに歌ってません。THE JAZZ CRUSADERS?とか言うのも無しでお願いします。ちなみに初期の彼らはハズレ無しです。
SAHIB SHIHAB: CAMPI'S IDEA (SUMMER DAWN - ARGO 1963)

SAHIBのUSリリース作と言えばこれとSAVOY盤くらいでしょうか。メンバーはCBBBからの6名。CAMPIは彼らのパトロンのお名前です。多分道楽好きの金持ちかヤクザです。
RONNIE MATHEWS: IHCI BAN (DOIN' THE THANG! - PRESTIGE 1963)
RONNIE MATHEWS: THE THANG (DOIN' THE THANG! - PRESTIGE 1963)

日本盤オンリーの「TRIP TO THE ORIENT」が人気ですが、彼といえば"イチバン"。何度も取り上げてますが、その後は全て速めのアレンジ。モードの真髄を味わえるのは初演のこのヴァージョンかと。
ROY AYERS: OUT OF SIGHT (WEST COAST VIBES - UNITED ARTISTS 1963)

再評価も高い彼のファースト・アルバム。この頃のUAはJEROME RICHARDSON然り、これがなかなか見ない。UAはNYなのでWEST COASTを東へ紹介、みたいなコンセプトなのでしょうか。いい。
ROY HAYNES WITH BOOKER ERVIN: DORIAN (CRACKLIN' - NEW JAZZ 1963)

ドラマーROY HAYNES。好きなドラマー3本には入ります。ちなみに一番は・・・LA ROCAかな。ELVINかな。ANTHONYかな。いやROACHも外せないぞ。とかね。タイトル通りのドリアン・モード。
YUSEF LATEEF: BROTHER JOHN (CLUB DATE LIVE AT PEP'S - IMPULSE! 1964)

「LIVE AT PEP'S」の第2弾。タイトルはもちろんCOLTRANE。盟友CANNNONBALL ADDERLEYも大所帯で取り上げていてそちらも名演。
BOBBY HUTCHERSON: LITTLE B's POEM (COMPONENTS - BLUE NOTE 1965)

ボビハチ。良いですよね。最近出たKENNY GARETTの作品にも参加してましたのでそちらも是非。Akikoさんもカヴァーしてましたね。歌詞付きヴァージョンはDOUG CARNが初演で。
LEE MORGAN: EDDA (THE RUMPROLLER - BLUE NOTE 1965)

ラテン・テイストも感じさせるこの楽曲。"月の砂漠"のカヴァーも演ってます。ちょっと予断ですが「月の砂漠」もモーダルと解釈出来ます。例えば子守唄"ねんねんころりよ"とか。そう言う雰囲気です。どうでしょう。



では、またまた次回で宜しくお願い致します。


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▼編集後記

オルガンバー所属。常連。ヒロセダイスケ。


ダンスミュージックレコード勤務。今更ながらローレライ、テレビでやってたので観ました。香椎由宇が可愛かったです。でも、マイボス☆マイヒーローはがっきーが可愛すぎです。木村さんの写真を未だ買っておりません。外付けHDDを買いました。最近はリハビリで直帰する日を設けています。若輩者ですが宜しくお願い致します。
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