今月の10曲
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【MIX CDの主軸『PREMIUM CUTS』の最新作、およそ8ヶ月ぶりに登場!】

『ビストロジャズ CHRISTMAS AFFAIR』、そして『POPS CITY』三部作のリリースなどを挟んで、前作の#08からずいぶんと間が空いてしまいました『PREMIUM CUTS』ですが、やっとリリース出来るはこびとなりました。最近のDJセットの四番バッターを務めるレアなキラー・トラックから、仕入れたばかりの初耳カヴァーまで、お待たせした分、いつにもまして濃い選曲になっています。ぜひお楽しみに!
PREMIUM CUTS* #09 WEEKEND OPERATOR / mixed by Masanori Suzuki
(6/26 sat.発売予定 1,890円(税込) CSMP0021)
※お求めはDMR、JETSET、ディスク・ユニオン、ディスクデシネ、
ART ROCK NO1、Fast Cut Recordsなどの各レコード店通販サイト
ならびにオルガンバー・キャッシャーで。
【毎月第一水曜日のPREMIUM CUTS 2010がリニューアル!】

このWEB連載の開始と前後してスタートし、PHAT IS JAZZ?のかつてのメンバーであり、現在は宇田川町CAFE&DINERスタジオのオーナー、そして頼れる腕利きDJ、佐野真久とともにさまざまなYOUNG DJSと盛り上げてきたプレカツが、この6月から、新戦力加入とともにリニューアル!その名も『Premium Cuts presents FAIRGROUND』! その名の通り、平日の思い切り楽しい遊び場にしていきたいと思います。もちろん、誕生月の方の入場無料やオリジナル・ミックスCDのプレゼントなど、特典はそのまま。ぜひ遊びにいらしてください!
Premium Cuts presents FAIRGROUND
every 1st wed. @Organ Bar
21:00-24:00 entrance 1000yen
24:00-05:00 2000yen / 1D

ORGANIZE: 鈴木雅尭(April set), 佐野真久(Cafe & Diner スタジオ)
DJS: KAZI(LOBBY)
梶井義弘
ykr(Master Donut)
Aimie(Roman Records Cafe)
mareka(Sister Lounge)
yutti(Milli Design Disco)

<誕生月の方、入場無料>
<先着30名様にオリジナルMIX CD進呈!>

INFO : ORGAN BAR / 03-5489-5460
PREMIUM CUTS 2010 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts FAIRGROUND】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場無料
※先着30名様にPREMIUM CUTS2009オリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

6/2 wed. PREMIUM CUTS 2010
DJ/鈴木雅尭(April set), 佐野真久(Cafe & Diner スタジオ), KAZI, 梶井義弘, ykr(Master Donut), Aimie(Roman Records Cafe), mareka(Sister Lounge), yutti(Milli Design Disco)

7/7 wed. PREMIUM CUTS 2010
DJ/鈴木雅尭(April set), 佐野真久(Cafe & Diner スタジオ), KAZI, 梶井義弘, ykr(Master Donut), Aimie(Roman Records Cafe), mareka(Sister Lounge), yutti(Milli Design Disco)

毎月第4土曜日【BLUE CAFE】
チャージ 2000yen /1d
※先着50名様にBLUE CAFEオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

5/22 sat. BLUE CAFE
GUEST DJ: ナイス橋本
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子

6/26 sat. BLUE CAFE
GUEST LIVE: BLU-SWING
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子
TWISTE ET CHANTE
LAURA / LOVE IS LIKE A ROSE
(COCOA BEACH) LP

先月紹介したリー・キャロンのアルバムの姉妹盤。その何曲かでヴォーカルを務めたローラ・デル・ヴァレ嬢の歌う曲だけを集めたアルバムになっていて、リー盤のハイライトになっている「MORE TODAY THAN YESTERDAY」も同テイクが収録されています。それだけなら両方揃える必要は全然ないんだけど、本作にはリー盤にはない快速ビッグバンド・ボッサな名曲「I GOT LOVE」が収録されていて、これが胸を締め付けられるようなセブンス系美メロの名曲。これと「MORE〜」で充分おいしい一枚です。
STEVE CLAYTON / STEVE NOT DAVID
(ROCKING HORSE) LP

ニューヨークを中心に活動するジャズ・シンガー、スティーブ・クレイトンが77年に録音したアルバム。本作に限って言えば、ジャズというよりはイージー系作品と捉えた方がいいかも。大半はしっとりと歌い上げるセンチメンタルなナンバーです。そんな中、モッド・ライクな「OUT OF THIS WORLD」と、男女混声コーラス・チームをフィーチャーした軽やかなスキャット・ジャズ・ボッサ「SPEAKING OUT OF TURN」が思わぬ収穫。ただ全体の音ヌケの悪さはインディー作故かな、EQ調整の必要ありです。
MIKAEL RABERG JAZZ ORCHESTRA / SAME
(FOUR LEAF) LP

スウェーデンのビッグバンドの85年録音盤。あまりに編成の多いビッグバンドの作品は、ときとして過分にけたたましく、ときとして音圧だけに気圧されて意外と現場でのプレイに向かない(と感じる)こともあったりしますが、アンサンブルのメリハリの付け方が絶妙な本作には杞憂でした。重心の低い16ビートのドラム・ブレイクから始まる「SAMBA CONCLUSION」が絶品。後半にはホイッスル入りのサンバ・ブレイク・パートもあり、リーダーであるミカエル・ラベルグのソロも表情豊かでいい。
矢舟テツロー / AGE OF VINTAGE
(HIGH CONTRASUT RECORDING) LP

都内ライブハウスを中心にコンスタントな活動を続けていたというピアノマン、矢舟テツローのあまりにも素敵なデビュー・アルバム。「Slide Down」や「バールに灯ともる頃」といったスウィング・ナンバーを主軸に、モータウン・ビートな「Winter Collection」、メロウ・ソウルな「ターミナル」、カリビアン・スウィングな「君は虹ガール」、軽やかなスウィングでカヴァーされた「あまく危険な香り」などなど、どの曲もセンチメンタルなヴォーカルが胸に刺さります。はせはじむさんのナイスジョブ・プロデュース!
GOLDEN GIRLS QUARTET & JOE PALELE ORCHESTRA / NO TI SCORDAR DI ME
(PHASE 6) LP

先月もこのイタリアン・イージー・サウンド・レーベルの『SAMBA VIVO』を紹介したばかりですが、本作は同時期の、よりディスコ・ライクな企画盤。メンバー作とおぼしきオリジナル・ナンバーが並んでいてメロディー・メイクはかなり魅力的なんだけど、曲によってはチープなシンセが幅を利かせていてげんなり。ただ、「BAMBINA INNAMORATA」「LOVE ME LOVE ME」「LUNA CAPRESE」といったナンバーはガーリーなスキャットやヴォーカルが魅力的で、まるでドイツのGOLDEN RINGレーベルのよう。
CHARLIE & THE JIVES / MAKING TIME
(TEAR DROPS) LP

どうみたって、ショウビズ箱バン系なんだけど、裏ジャケット見るとほかにも何枚かアルバムをリリースしているようで、しかもこのレーベル、あのサニ−&サンライナーズのアルバムもリリースしていて、意外とこのバンドは地元テキサスでは有名な存在だったのかも知れません。ラテン、ソウル、ジャイヴ、テックスメックスなどのごった煮なサウンドが詰まった中、QYPTHONEネタにもなったライトハウスのヒット・ナンバー「ONE FINE MORNING」のカヴァーが、オリジナルにも負けない熱い仕上がりでオススメ。
MARGO GURYAN / TAKE A PICTURE
(BELL) LP

マーゴ・ガーヤンの歌を聴いていると、なんか気持ちが沈んでくる。クロディーヌ・ロンジェとかキャシー・クラレとかウィスパー系でよく比較されるボーカリストの中でも突出した薄幸感。なんでなんだろう。笑顔がイメージ出来ないのは僕の想像力が乏しいからなのだろうし、世の中のレコードがすべて多幸感を備えていないといけない訳でももちろんない。「SUNDAY MORNING」はやっぱり超絶に素敵な曲だし、ソフトロックの大傑作アルバムなことにはまちがいないし、でも一枚通して聴いているとオチるなぁ。
SAM BROS. 5 / WITH DADDY "GOOD ROCKIN" SAM
(ARHOOLIE) LP

ファンク、レアグルーヴ系愛好者とか、雑食系レコード・マニアの人とか、その筋では有名な一曲入魂盤ですね。アメリカ南部のザディコ・ミュージックのユース・チームが79年に録音したアルバムで、人気があるのはひとえにCHICの「おしゃれフリーク」の歌詞を「FREAK OUT!」から「GET DOWN」に変えて丸パクリした上に自分たちのテーマ・ソングにしちゃった「S.A.M.」というナンバーを収録しているから。本家よりほどよく泥臭いファンクになっていて、現場で重宝すること、この上なし!
H.P. RIOT / SUPERSTAR
(TRIO) LPbr>
カナダの(?)ファンク・バンドのH.P. RIOTの来日制作盤。A面では「カサブランカ・ダンディ」や「OH!ギャル」、「勝手にしやがれ」といった沢田研二のヒット曲をカヴァー。「カサブランカ〜」はまぁ、ご愛嬌。「OH!〜」は、女性バック・コーラス隊なんかも従えて、ごきげんな爽やかディスコ・ナンバーに。「勝手にしやがれ」を元にした「「DO IT FOR YOURSELF」」が白眉かな。言われないと原曲に気づかないくらい大胆にメロディをいじっているけど、こみ上げ系のメロウ・ディスコにナイスな改変。オリジナルのファンキーな「SHAKE IT」も◎。
BERTRAND RICHARD / SONGS FOR MY FRIENDS
(MAD CAP) LP

予備知識が全然なかったので、A-1の「FAR FROM YOU」に初めて針を落としたときは、フレンチAORのアタリ盤だと思って大喜びしたけど、それ以降のナンバーはすべてインストで曲のスタイルもフュージョンっぽかったり静かなピアノ・ソロ曲があったり、なまじど頭でストライクなナンバーを聴かされたばっかりに全然身を入れて聴く気になりませんでした。でもまぁ、ボズ・スキャッグスが山下達郎のナンバーを歌ったかのような「FAR〜」はライト・メロウ・ファンには堪らない一曲であることには間違いありません。
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