今月の10曲
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【BLUE CAFE 10周年記念12インチ 続報】

先月のこのコーナーでもお知らせしました、この10月に迎えるブルーカフェ10周年を記念した新作12インチのダブル・リリースですが、さる7月末、代々木SPARK KID SOUND STUDIOで無事にマスタリングを完了。テストプレス待ちの段階になりました。今月はその詳細です。音源アップは次月更新で!ぜひご期待ください。

BLUE CAFE 10th ANNIVERSARY
BLCF-0008 10月発売予定

A-1. moon motion / Studio75 a.k.a. Small Circle of Friends
A-2. La Vie En Rose(Late Night Mix) / Novo Tempo feat. Brenda Vaughn

B-1. Megamix des Jumelles / AVRIL ENSEMBLE
B-2. Whereabouts -flight plan at 2:00am- / LATIN KALEIDOSCOPE
B-3. ON / Studio75 a.k.a. Small Circle of Friends

A-1. moon motion / Studio75 a.k.a. Small Circle of Friends
Small Circle of Friendsのサイドプロジェクトとして、自身のレーベルから2枚のアルバムをリリースしてきたSTUDIO75。今回のBLUE CAFE 10th ANNIVERSARYのオープニングとして登場するのは、聴き馴染みのあるコーラスフレーズ。ネタはもちろんあのフロア・クラシックス!エレピのタッチも眩いJAZZ FUNK TUNE。タイトかつリラクシンなビートが醸し出すメロウ・グルーヴ。まさに月面歩行inダンスフロア!

A-2. La Vie En Rose(Late Night Mix) / Novo Tempo feat. Brenda Vaughn
三谷昌平と山田章雅率いるNovo Tempoが、オークランド出身の実力派ヴォーカリストBrenda Vaughnをフューチャーし、エディット・ピアフやグレイス・ジョーンズ、山下達郎などのヴァージョンでもお馴染みのフレンチ・スタンダード「La Vie En Rose〜バラ色の人生」をカヴァーした力作!クールかつグルーヴィーなアフロ・エレクトロ・アレンジが新鮮なフロア・キラー・チューン!!

B-1. Megamix des Jumelles / AVRIL ENSEMBLE
APRIL SETの変名ユニットなのか?謎の新ユニットなのか?AVRIL ENSEMBLEの本12インチ完全限定収録のナンバーは、ジャングルSWINGなビートに乗せて、映画『ロシュフォールの恋人たち』の大人気挿入歌「双子姉妹の歌」の古今東西のさまざまな名カヴァーを矢継ぎ早にミックス、そこにPECOMBOのスキャット・ヴァージョンまでマッシュアップしてしまうという前代未聞、超絶のメガミックス・ナンバー!!

B-2. Whereabouts -flight plan at 2:00am- / LATIN KALEIDOSCOPE
正体不明の新人ユニットLatin Kaleidoscopeがブルーカフェ・コンピレーションで堂々のデビュー!ブラジリアン・スキャット・ソフトロックの最高峰、ブリアモンチ・オーケストラの「ZIP」を大胆にサンプリングし、そこにタフなブレイクビーツ、黒々したベースラインのレアグルーヴ、華麗なスキャットのマイナー・ライブラリー、浮遊感溢れるストリングスなどめくるめくネタの数々をコラージュ。深夜2時のダンスフロアを5000メートルの上空へといざないます!

B-3. ON / Studio75 a.k.a. Small Circle of Friends
 12インチの最後に、再登場するSTUDIO75。BPM90のゆったりとしたグルーヴに鳴り響く、力強くも、どこか切ないホーンのフレーズ。その響きが思い起こさせるのは、川べりで見る夕陽か?それともクラブ帰りの目に染みる朝陽なのか?明け方4時半のダンス・フロアで、ふと感傷にひたる2分30秒のビート・メランコリー。

APRIL SET feat. EMI NEKOZAWA
HAVE YOU NEVER BEEN MELLOW -そよ風の誘惑-
APST0002 10月発売予定

A-1. HAVE YOU NEVER BEEN MELLOW (12" LONG EDIT)
A-2. Le Tourbillon -BOSSA PRESSO ep3-

B-1. HAVE YOU NEVER BEEN MELLOW (HOUSE REMIX)

カーディガンズの代表曲をフロアライクにカヴァーした前作「CARNIVAL EP」以来久しぶりとなる、DJ鈴木雅尭のユニットAPRIL SETの新作12インチ!今回は「CARNIVAL」をさらにパワーアップしたポップなボッサ・ビートで、オリビア・ニュートン・ジョンの人気ナンバー「そよ風の誘惑」をカヴァーしています。歌うのは渋谷系music全盛の当時から独自のヴォイス・キャラクターで数々の傑作を残してきた猫沢エミ。そのcuteなヴォーカルがダンスフロアをカラフルに彩ります。さらに本作には、猫沢の日本語ヴォーカルが聴けるエイプリル・セットお得意の哀愁系ジャズボッサ・ナンバー「Le Tourbillon -BOSSA PRESSO ep3-」、ヴォーカル・エフェクトも華麗にキマッた「そよ風の誘惑」HOUSE REMIXも収録!STARDISHのkatokunnleeによるプログラミング、ex.NA3LDKそして現在CASTAWAYで活躍中の中川雅博によるミックスダウンという頼もしい実力派のサポートによって、かつてないほどフロアライクな「そよ風の誘惑」が誕生しました。
PREMIUM CUTS 2009 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2009】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様にPREMIUM CUTS2009オリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

9/2 wed. PREMIUM CUTS
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, 古賀祐介, 亜弥, 梶井義弘

10/7 wed. PREMIUM CUTS
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, 亜弥, 梶井義弘

毎月第4土曜日【BLUE CAFE】
チャージ 2000yen /1d
※先着50名様にBLUE CAFEオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

8/22 sat. BLUE CAFE
ゲストDJ : BOOT BEAT 神谷直明
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子

9/26 sat. BLUE CAFE
WITH SPECIAL GUEST
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子
TWISTE ET CHANTE
MARIUS CULTIER / SAME
(FIESTA) LP

フランス領マルティニーク出身の人気キーボーディストの77年の本作は、フランス・リリース盤とカナダ・リリース盤(タイトル『THE WAY』)が存在していて、本作はフランス盤の方。いわゆるフレンチ・カリビアンなサウンドでラテンの熱さはほどよくセーブされ、イメージとしては空調のよく効いたリゾート・ホテルのカクテルラウンジ、っていう感じかな。コン&アミールもチョイスした「NESTOR」は、女性との掛け合いヴォーカルが弾むグルーヴTUNE。哀愁のピアノ・モントゥーノではじまる「EASY」は、シャララ・スキャットもいい雰囲気の爽やかなラテン・ジャズ。
EXPO 80 / VIVA BRASIL
(DISCHI RICORDI) LP

女性2人男性4人のイタリア人グループの74年録音盤。アルバム・タイトル通り、ブラジリアン・サウンドへの愛情にあふれた一枚で、「BERIMBEAU」「TRISTEZA」「UPA NEGUINHO」「オルフェのサンバ」などブラジルの定番曲や、「CORAZON」「LA BAMBA」など当時の人気曲を、ソフトロック・ブラジリアンといった態の洗練されたサウンドとカラフルな混声コーラスでカヴァーしています。60年代後半から70年代にかけてブラジリアン・サウンドを標榜した世界中のたくさんのこういうグループの中でも、本作は中でもかなりのクオリティだと思います。
OPUS 5+JUKKA LINKOLA OCTET / SCAT SUITE
(DIG IT) LP

フィンランドの作曲家、ユッカ・リンコラが若手コーラス・グループOPUS 5をフィーチャーした83年のスキャット・ジャズ・アルバム。 このユッカさんはクラシックからジャズまでを横断して活躍していた、フィンランド屈指のコンポーザー&コンダクタ−らしいです。80年代の録音と言うことで個人的なジャズ・サウンドの好みよりは音がクリアすぎるのが玉にキズですが、ブラジリアン・クロスオーバー・タッチの「LUCKY WAYS」や快速4ビート・ナンバー「BEBOP ETUDE」などでのバップ・スキャットとバンド・アンサンブルの掛け合いは、実にスリリングです。
OSWALD D'ANDREA / LE TEMPS 0-12-24
(MOSHE-NAIM) LP

サウンドトラック、イージーリスニング・アルバム、ライブラリーなど幅広い分野で、60年代に活躍したフランス人ピアニスト オズワルド・ダンドレアによる、24時間をテーマにしたコンセプト・アルバム。やはりスキャットを全面にフィーチャーし、12星座をテーマにした同シリーズ作などもありますが、本作で圧倒的に輝きを放っているのは「12-24時」という、アルバム最後の曲。映画『DECLIC ET DES CLAQUES』の挿入曲でクリスチャンヌ・ルグランのスキャットで人気の「TENTATION」に匹敵する、ハイテンポで疾走する4ビート・スキャット・ナンバー。
JOE SHERMAN, HIS ORCHESTRA & CHORUS / THE SEVENTH DAWN
(WORLD ARTISTS) LP

「ESO BESO」とか「アダムとイブの物語」とか、軽快なボッサ・リズムを取り入れた60年代のポップス・ナンバーの傑作を数多く生み出し、ポール・アンカなどたくさんのショウビズ・スターのアレンジも手掛けたアメリカ人作曲家&編曲家の60年代録音のリーダー・アルバム。自身のオケとコーラス隊を従えて制作された本作には、永遠の名曲「ESO BESO」にもヒケを取らない欧米産ボサノヴァの傑作「THAT CERTAIN PARTY」が収録されています。他はすべてまったりしたラウンジーなナンバーだけど、この一曲で大満足。まさに無印良盤な一枚です。
GENE LEES / BRIDGES
(CBC) LP

作家、作詞家、ジャーナリスト、カメラマン、音楽評論家などさまざまな顔を持ったカナダ人アーティスト、ジーン・リーのヴォーカル作品。ジェリー・トス、ギド・バッソ、ユージーン・アマロといった、さまざまなところで名前を目にするような実力派ミュージシャンが多数参加した、非常に丹念につくられたソフト・ジャズ・アルバムになっています。どこか若き日のフランク・シナトラを思い起こさせるような甘い歌声と、包み込むような上品なストリングス。「ONCE IN SUMMER」「FOOTPRINTS」など、秀逸なジェントリー・ボッサ・ナンバーをいくつも収録。
DEBRA JOYCE / SAME
(FLY BY NIGHT) LP

ミネソタのプライヴェート・レーベルから77年にリリースされた、ジャジー・ソウルなヴォーカル・アルバムの逸品。スキャットも交えてスウィンギーに揺れる「I'M NOT THE GIRL」、リム・ショットが8ビートを軽やかに刻みオーバー・ダビングのセルフ・コーラスも美しい「JANE YOU WILL ALWAYS BE THERE」、 デビュー当時のキャロル・キングを連想させるみずみずしいフォーキー・ボッサ「GIVE ME RAIN」など沁み入るような名曲が並び、クライマックスは、力強く歌い上げられる、こみ上げ系ソウルの永遠の名曲「AIN'T NO MOUNTAIN」。いいです。
MAKIN' TIME / TWO DOWN
(FAB) LP

ネオモッズ系の人気グループの86年のセカンドアルバム。「SCARET SKY」や「TWO COINS FOR THE FRREEMAN」「HARD WOMAN」といったドライブ感満点の王道キラー、定番モータウン・ビートがダイナミックに決まった「THE WAY IT HAPPENS TO BE」などなど。クリッシー・ハインドにも通じるようなフェイ・ハラムのタフで伸びやかなヴォーカルがいいです。メイキン・タイム的には変化球なのかも知れませんが、スキャットをフィーチャーした、ウォーキング・ベースもクールなジャズ・ナンバー「I'M NOT REALLY A WELDER」も大好物です。
V.A. / LOFT SESSIONS VOL.1
(VICTOR) LP

新宿の名門ライヴハウスLOFTにゆかりの深いミュージシャンたちが結集して制作されたスタジオ・セッション・アルバム。難波弘之、ジョニー吉長、土岐英史、山岸潤史、村上ポンタ、徳武弘文、かしぶち哲郎などなど、日本の音楽シーンを築いてきたそうそうたる人たち。そして正式デビュー前の竹内まりあやおおたか静流、上村かをるといった女性ヴォーカル陣。その植村が歌う久保田麻琴と夕焼け楽団の名曲「星くず」や、シュガーベイブのレパートリーでもあった「こぬか雨」の高崎昌子によるカヴァーなどがライトメロウな仕上がりで特にオススメ。
STAR DISH / CONVERSATION
(HUSH BROWN) CD

サノアツとはもう長い付き合いですが、新世代のDJではジャズに対する造詣は群を抜いている一人じゃないかなぁ。このユニットのアルバムでもそれがよく表れているように感じます。ダスコ・ゴイコヴィッチの名曲「BALKAN BLUE」のカヴァーや、ジェラルド・フリシナのリミックスver.も同時収録の「MAMBO SAUCE」など、世界的にも秀でた最近のジャパニーズJAZZシーンの中でもしっかりと個性を発揮していて、ダイナミックなLIVE感と、DJ感覚の踊りやすいアレンジが両立していて、世界基準のNEW JAZZ作品に仕上がっていると思います。かっこいいです。
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