今月の10曲
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【ミックスCD from PREMIUM CUTS2009〜『IRIE RIDDIM』by tomomieland】

オルガンバーでのPREMIUM CUTSで、かれこれもう4年間頑張ってくれているプレカツの大番頭にして愛すべき酔いどれガール、tomomielandのミックスCD作品『IRIE RIDDIM』は、もうすでに各所で大好評を博しているようですね。tomomielandといえば、佐野真久のアップリフティングなハウスセットからテンションを落とすことなく華麗な四つ打ちに涼しい顔でつないだり、そうかと思うと「今日は特にスーさんのプレカツミックスっぽい感じでやってみました」なんて言って、スウィングものやボッサやレアグルーヴなんかをクイックミックスしてみたりと、間口の広さも筋金入りのtomomielandだけど(ほんと、いろんなレコードよく知ってるわ)、初ミックスCD作はやっぱり彼女のバックグラウンドのラガ、ダブ、ダンスホール、ラテン、その延長としてのジャングルなどなどの南国ライン。知らずに聴くとガーリーなDJネームやパッケージにうっかりだまされそうな芯の太いGROOVEがボディブロウになって効いてくる、中毒性の高いミックスです。未聴の方はぜひお試しください!
IRIE RIDDIM mixed by tomomieland
NOW ON SALE Tutinoko Beat Pro.1,365円(内税)
【ミックスCD from PREMIUM CUTS2009〜『PREMIUM CUTS#08』by masanori suzuki】

先月のこのコーナーでブルーカフェ10周年を記念した新作12インチのダブル・タイトルのお知らせをしましたが、リリースの順序としてはどうやらこちらの『PREMIUM CUTS #08 KNOCK OUT』の方がちょっとだけ早くなりそうです。実に一年ぶりとなる今回のプレカツ・ミックスは、その分、いつにも増して旬ネタ・最新入手ネタを厳選。小沢健二の名作「東京恋愛専科 または恋は言ってみりゃボディーブロー」の知られざる元ネタや、赤い鳥「翼を下さい」のフレンチ・カヴァー、フィメール・レアグルーヴの決定版DORISのヴァージョンが人気の「WOULDN'T IT BE GROOVY」のモッド・ボッサ・カヴァー、イタリアン・レアグルーヴ・クラシックス ウエス&エアデイルズ「VEHICLE」のスキャット入りカヴァー、インディアン・グルーヴ最高峰「MATHAR」のモッド・カヴァー、ロバート・テニソンによるカナディアン・ハーモニー・ボッサ大傑作、コン&アミールもチョイスしたメガレア・テキサス・ファンクなどなど、鬼キラーなナンバーを今回もCD収録時間の限界80分まで投入した全30曲です!!トモミアムカッツ&プレミアムカッツ、どちらもぜひご贔屓に!
IPREMIUM CUTS #08 KNOCK OUT / mixed by masanori suzuki
10/10ON SALE! CSMP0016 定価\1,890 (税抜価格\1,800)
01. INTRO...BJORN SKIFS / WOULDN'T IT BE GROOVY
02. SIMPATICO VOICES / MASQUERADE
03. ROBERT TENNISON TROUPE / DON'T BE AFRAID
04. ANITA STRANDELL / MORGONEN EFTER
05. CHRISTAL / FOXY ROXY
06. DIE PERRY SINGERS / OLIVIA
07. DEBRA JOYCE / GIVE ME RAIN
08. INTERLUDE...AMADO LOVERA / VEHICULO
09. FUNK BROTHERS/ FUNKY BUMP
10. GROOVE THINGS / YOUR SMILING FACE
11. MISTRAL / PARADISE
12. MADEMOISELLE / C'EST L'AMOUR C'EST LA VIE
13. GERARD REGGINI / BIEN AVANT DANS LA NUIT
14. COUNT BUFFALOS / WIVES AND LOVERS
15. INTERLUDE...GILBERT GIL / DE BOB DYLAN A BOB MARLEY UM SAMBA PROVOCACAO
16. ROE / SOLEDAD
17. RUM-BEAT / LA VIE EN ROSE
18. GORDON HENDERSON / FRENZY
19. SANDRA WRIGHT / MIDNIGHT AFFAIR
20. KG22BAND / LOVE THE ONE YOUR WITH
21. JADY KURRENT BAND / STANDING THERE
22. PHIL FEARON & GALAXY / EVERYBODY'S LAUGHING
23. INTERLUDE...STAR GAZERS / STRANGERS IN THE NIGHT
24. JOE SHERMAN / THAT CERTAIN PARTY IN APT.14C
25. PERRY DOMINGUEZ / BILLY JEAN
26. HELENA URIBURU / DE REPENTE
27. PAUL DELICATO / CARA MIA
28. TONYA GIPSON / CAN'T LET YOU LOOSE
29. THE MONTESAS / MATHAR
30. RAJPUT & THE SEPOY MUTINY / BRASILIAN BEAT...OUTRO

※お求めはDMR、JETSET、ディスク・ユニオン、チクロ・マーケット、ART ROCK NO1、ディスクデシネ、GADGET WEBなど各レコード店ならびにオルガンバー・キャッシャーなどで。
PREMIUM CUTS 2009 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2009】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様にPREMIUM CUTS2009オリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

10/7 wed. PREMIUM CUTS
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, KAZI, 亜弥, 梶井義弘
◎『PREMIUM CUTS*#08』をキャッシャーでお求めの方、エントランスを500円にディスカウント!

11/4 wed. PREMIUM CUTS
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, KAZI, 亜弥, 梶井義弘

毎月第4土曜日【BLUE CAFE】
チャージ 2000yen /1d
※先着50名様にBLUE CAFEオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

9/26 sat. BLUE CAFE
GUEST LIVE: THE FASCINATIONS
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子

10/24 sat. BLUE CAFE 10周年パーティー
SPECIAL GUEST:
須永辰緒, 社長(SOIL&"PIMP"SESSIONS), SMALL CIRCLE OF FRIENDS, VOUGAIN VILLE-A, and more
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子
TWISTE ET CHANTE
BOSS HOSS / INTERNASHVILLE URBAN HYMNS
(UNIVERSAL) 2LP

ドイツってロカビリーとかネオロカとかほんとに根強く人気なんですね。いかしたバンドがめっぽう多い。以前に紹介したディック・ブラーヴァ&バックビーツしかり。この世界最大のバイクの名前を冠したカントリー&ロカビリーのバンドも、ふてぶてしさがなんとも言えず、しびれます。ベックの代表曲「LOSER」のカヴァーにいたっては、やさぐれ感も満点で、前述のディック・ブラーヴァ版の「WALK THIS WAY」とタイマン張れるかっこよさ。中間のブレイクパートもやばいキラー・ヴァージョンです。
http://www.youtube.com/watch?v=WndaZcykI10
V.A. / BROWN BAGS vol.2
(KIKI) LP

83年にリリースされた、ハワイはホノルルの老舗FMステーションKIKI-FMによるコンピレーション・アルバム。アマチュア・ミュージシャンの登竜門的コンテスト<KIKI BROWN BAGS>に勝ち残ったアーティストたちのナンバーを収録しています。個人的に大好きなジェームス・テイラーの「YOUR SMILING FACE」をTHE GROOVE THINGっていうバンドがカヴァーしていて、まぁ本家周辺の実力派L.A.のミュージシャンに敵うべくもないんだけど、リズムがよく跳ねてる分踊れるのが嬉しい。映像は本家版です。
http://www.youtube.com/watch?v=BL8NNTNmPT4&feature=related
SYLVIA / BRAND NEW FUNK '78
(VIBRATION) LP

ソウル・シンガー シルヴィア・ロビンソンが"FUNK"をキーワードにしてプロデュースした78年のアルバム。イチオシはなんといってもボズ・スキャッグス「LOW DOWN」の粘り気満点のカヴァー。SUGARHILLセッションでその後のオールド・スクールHIP HOPに貢献するバーナード"SKIP"マクドナルドの飛ばしまくるギターが、やたらにかっこいい。そして、何故かノー・クレジットのベーシストがバチバチに弾き倒すチョッパー。しびれます。エロさ全開のメロウ・ファンク「FINGERS DO THE WALKING」や激跳ねのフロア・シェイカー「CLASSIC FUNK」も最高。
ROLANDO OJEDA & AQUELLOS BOLEROS / SIEMPRE
(ALHAMBRA) LP

スペインの人気シンガーみたいだけど、この人のこともよく判りません。アルバムとシングルを結構な数リリースしているみたいです。78年の本作にはアルデマーロ・ロメロの作品中珍しく変拍子じゃないフロアユースなナンバー「DE REPENTE」をやっていて、これが今年頭のこのコーナーで紹介したエレーナ・ウリブルのカヴァー版とも甲乙つけがたいディスコ・サンバなナイス・ヴァージョン。どちらのテイクも、例えばポール・デリカート「CARA MIA」なんかとも相性抜群のラテン・ステッパーです。ウリブル〜デリカートの流れはプレカツ#08でお楽しみください!
TIZA / JUVENTUD
(ASFONA) LP

こちらもスペインのアーティスト。男女2名ずつの人気ソフトロック・グループの72年のファーストアルバムです。美しいアルペジオ・ギターと繊細なハーモニーが印象的なアルバム・タイトル曲がなんといってもダントツ人気ですが、それ以外にもその「JUVENTUD」と同タイプの「TU AMOR」や「UAKADI UAKADU」、軽やかにスウィングする「A VECES」、カーペンターズ「DON'T BE AFRAID」のカヴァーなどなど、クオリティの高いナンバーを多数収録しています。洗練を極めたアレンジとコーラス・ワークは、ソフトロックの金字塔という評価を不動にしています。
HORACIO SAAVEDRA / SONOLA TRA LA LA
(RCA) LP

アルバムタイトルは"華やかな音"とか"ウキウキサウンド"とか、そんなニュアンスなのかなぁ。だとすると、まさに内容をよくあらわしたハッピー極まりない一枚。このボスはヴェネズエラかチリか、そっちの方のアレンジャー&コンダクターだと思いますが、72年産のこのアルバムは全編にわたって大らかなラララ・スキャットとパーティーっぽい掛け声がちりばめられた音で大満足。バハ・マリンバ・バンドのクラシックス「FRESH AIR」や人気のラテン・スタンダード「SAN JUAN」のラテン・ソフトロックなカヴァーはじめ、とにかくごきげんな一枚です。
QUANTIC & HIS COMBO BARBARO / TRADITION IN TRANSITION
(TRU THOUGHTS) 2LP

イギリス人プロデューサー/ミュージシャンのとウィル・ホランドが、ペルー、コロンビア、パナマなどの腕利きミュージシャン&シンガーたちとのセッションによって作り上げた、トロピカル・ミクスチャーなアルバム。ラテン、ソウル、ジャズ、そして聴いたことのない密林グルーヴが混在。最近、まわりのDJたちと「いいよね」「やばいね」みたいな話題に一番登ってる一枚です。アップ・バッスル&アウトとかライ・クーダーとか一瞬連想するけどまた全然違う。僕は青柳拓次君の生み出す音を思い起こしました。
http://www.youtube.com/watch?v=K5_Fusasy2s
LIVEXPRESS feat.TONYA GIPSON / CAN'T LET YOU LOOSE
(FLYING) 12"

92年リリースのイタリア版ニューソウルの傑作ナンバー。このユニットはトニヤ・ギプソンだけじゃなく曲によってさまざまなシンガーをfeat.して多くのフロアユースなナンバーをドロップアウトしてたみたいです。本作はアシッドジャズ旋風吹き荒れた当時のサウンドが、何故か今また新鮮で、最近よくプレイしています。リンクの映像は四つ打ちのORCHID MIXですが、僕のフェイバリットはインコグニートやガリアーノなんかを思い起こさせる、よりオーガニックなグルーヴのBLOCK PARTY MIX。
http://www.youtube.com/watch?v=PSBSxHhtEPo
SANG HEE KIM / SINGS TOM JONES & BURT BACHARACH
(CANYON) LP

人気韓流シンガー&TVパーソナリティーのキム・サンヒーが若き日に日本でレコーディングした71年のアルバム。前田憲男と佐藤允彦のアレンジに宮間利之のオーケストレーション、さらに日野皓正まで参加した演奏陣。選曲も当時大人気を誇ったトム・ジョーンズやバート・バカラックのナンバーとくればまさに鉄板の企画。肝心の歌唱力も申し分なくつややかな歌声はスケールの大きさも兼ね備えていて、「IT'S NOT UNUSUAL」や「LOVE ME TONIGHT」「サンホセへの道」「I SAY A LITTLE PRAYER」など、競合の多い人気曲でもしっかりと個性を発揮しています。
SOUL MEDIA / MEMORY LANE
(COLUMBIA) LP

前田憲男が本作でもキーボード&作曲で全面参加。プロデュース&ホーンが稲垣次郎。他にドラムスに渡嘉敷祐一、キーボードに松本博、そしてヴォーカルに大野えり、シンガーススリーなどなど、豪華な面子が集結して作られた、80年産フュージョン・アルバム。やはり大野えりとシンガーススリーによるアップテンポなヴォーカル・ナンバー、「SOMETHIN' GOOD IS COMIN'」と「I WILL GIVE YOU SAMBA」の2曲が抜群の魅力を放っています。特に後者はキレのあるブラスセクションに心躍る絶品のAORサンバ。前田憲男のラテン・タッチなKey.も絶好調です。
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