今月の10曲
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【7月8月はブルーカフェ夏祭り!】

おかげさまで、この9月にはいよいよ9周年を迎えるブルーカフェ@オルガンバー。その詳細は追ってまたこのコーナーで紹介しますが、この7月と8月は、その前哨戦として強力なCLUB JAZZユニットのライブをフィーチャーしたブルーカフェ夏祭りを開催します!まず第一弾、7月のLIVE GUESTは中島美嘉、工藤静香、相川七瀬などの作品で作曲、アレンジを手掛け、Paris Matchなどとの共演なども果たす注目のCLUB MUSICユニット、VIVIDBLAZE。JAZZ、BOSSA、FUNKなどを自在に往来する軽やかなそのサウンドは必聴。まだご存じない方は、ぜひYouTubeにUPされた彼らのPVをご覧になってくみてださい。そして当日は浴衣で入場の方はもれなく入場料を1000円にディスカウント!もちろん今回も鈴木雅尭MIXによるこの夜だけのフルサイズMIX CDプレゼントもあります。ぜひお早めにお越しください!(以下、本文中全て敬称略)
http://jp.youtube.com/watch?v=ESn8oh5rlbY
PREMIUM CUTS 2008 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2008】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様にPREMIUM CUTS2008オリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

8/6 wed. -PREMIUM CUTS-
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, 吉田アゲ子, DJ OTSUMAMI

9/3 wed. -PREMIUM CUTS-
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, 大出泰士, DJ OTSUMAMI

毎月第4土曜日【BLUE CAFE】
チャージ 2000yen /1d
※先着50名様にBLUE CAFEオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント
※浴衣入場の方、エントランスを1000円にディスカウント

7/26 sat. −BLUE CAFE 夏祭り其の一−
LIVE GUEST:VIVIDBLAZE
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平(NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子

8/23 sat. −BLUE CAFE 夏祭り其のニ−
LIVE GUEST:VIVIDBLAZE
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平(NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子
TWISTE ET CHANTE
EMBORG LARSEN QUINTET / HEART OF THE MATTER EMBORG LARSEN QUINTET / HEART OF THE MATTER
(STUNT RECORDS) LP

デンマークの女性ジャズ・ヴォーカリスト モナ・ラルセンと、北欧ジャズ・シーンの重要ピアニスト ヨルゲン・エンボルグをメインにしたジャズ・クインテットの'90年録音盤。一番の聴きどころ、かつ使いどころは「MATTERS OF THE HEART」っていう軽快で華やかなジャズ・サンバですね。他にもオリヴァー・ネルソンの名曲「STOLEN MOMENTS」のクールなカヴァーや、ジャズ・サンバのニュアンスも感じる16ビートの「SONG FROM YESTERDAY」といったナンバーもオススメ。
D'RONE & DE HAAS / SING ANKA D'RONE & DE HAAS / SING ANKA
(PHONOGRAPH) LP

50年代から活躍するアメリカのショウビズ・シンガー フランク・ドローンと、アンディ&ベイ・シスターズのメンバーだったジェラルディン・デハースの共演作。タイトル通り全編ポール・アンカ作品だけど、常にどちらか一方が歌っていて、もう片方がコーラスをつけたりデュエットしたりしてないのは、ややもったいない。でもドローンの甘い歌声がハマったジャズ・ボッサ「恋にノータッチ」や、デハースが歌い上げるフリーソウル・ライクな「DEDICATE THIS HEART」は素敵です。
LAURIE BOWER SINGERS / MORNING HAS BROKEN LAURIE BOWER SINGERS / MORNING HAS BROKEN
(CTL) LP

このカナダを代表する混声コーラス・グループを率いるローリー・バワーという人は、カナディアン・タレント・ライブラリー・レーベルを代表するアレンジャー&プロデューサーなのだそうです。'78年作のこのアルバムも他の作品同様、ソフトロックやフォークなどが基調になっていますが、ポール・サイモンの「僕とフリオと校庭で」が、スティール・パンなども交えたパーカッシヴなカリビアンになっていて、とてもフロアユース。というか純粋にすごくいいカヴァー・ヴァージョンです。
ERNIE ANDREWS / TRAVELIN' LIGHT ERNIE ANDREWS / TRAVELIN' LIGHT
(GNP) LP

50年代にデビューして以来、なんと今も現役で歌い続けているUSシンガー、アーニー・アンドリュース。このアルバムにはさまざまなミュージシャンがPLAYするジャズの名曲「BERNIE'S TUNE」のうれしいヴォーカル・ヴァージョンが収録されています。新しめのところではジャクソン・スローンとかも歌っていましたが、この曲はインスト・カヴァーが圧倒的に多いので、これはうれしい。もう一曲ここに収録の「恋人よ我に帰れ」とともに、ごきげんななビッグバンド・スウィングです。
ENGELBERT HUMPERDINCK / THE LAST WALTZ ENGELBERT HUMPERDINCK / THE LAST WALTZ
(LONDON) LP

トム・ジョーンズと並び称される人気シンガー、エンゲルベルト・フンパーディンク。どちらかというとトムの方がギラギラしていて、エンゲルの方が切々と歌い上げていたような印象ですね。その代表曲は「太陽は燃えている」とか「ラスト・ワルツ」とか。その「ラスト〜」収録のこのアルバムでは、僕もモーガン・ジェームス・デュオ版を長年使ってる「IF IT COMES TO THAT(悔いなき心)」をかっこよく熱唱。他にも「地の果てまでも」を絶品のBOSSAで聴かせます。
HUGH BULLEN / FEELING HUGH BULLEN / FEELING
(ZOO) LP

ヒュー・バレンって、もともとはイタリアのプログレとかフリー・ジャズのシーンで有名なベーシストだったみたいですね。どういう経緯かファンキー路線で78年に制作した本作では、全編でヴォーカルにも挑戦。まぁ歌の方は“なかなか味がある”みたいな感想で勘弁してもらいたいのですが(笑)、軽快なシャッフル・ギターやヴォコーダー使いがキャッチーな「SUNSHINE TRAIN」とか「YOU'VE GOT THE POWER」とか、ライトなフリーソウル・ディスコで好感が持てます。
TONIA / THIS IS MY DAY TONIA / THIS IS MY DAY
(FLY) LP

ベルギーのアイドル・シンガーとして人気を呼び、60年代にイエイエ系のドーナッツ盤を何枚もリリースしていたトニア嬢。グッとオトナになって70年代の(たぶん)後半になってリリースされた本作は、多分にグローバル・マーケットを意識してあのファッツ・サディがアレンジを担当。全編英語で歌われたJAZZYな力作です。ミッドテンポ・グルーヴの「YOU ARE THE SUNSHINE OF MY LIFE」や「虹の彼方に」、よりアッパーな「SON OF A PREACHER MAN」などなど。
MONIKA & AARNO RANISEN ORKESTERI / SAME MONIKA & AARNO RANISEN ORKESTERI / SAME
(RCA) LP

モニカ・アスペランドはフィンランド人シンガー。本作の他にもアルバムを6枚、シングルを20枚以上リリースしているみたいです。この75年盤には、「FASTEN SEATBELTS」や「MAAILMAN TAYSI AIKAA」といった、ドラムがしっかりと打ち込まれたソフトロック・タッチのナンバーが収録されていて、キティ・ウィンターの「NEW MORNING」あたりを思い起こさせます。次頁紹介のエスタシオ・レコードでも他の盤を扱っているので、興味のある方はご覧になってください。
MOCEDADES / AMOR MOCEDADES / AMOR
(ZAFIRO SA) LP

スペインのポップス・バンドで、「ERES TU」という曲で73年に欧米で大ブレイクを果たしたモセダデス。日本でも「あなたなしでは」という邦題で何人かの歌手にカヴァーされたとのこと。僕はちょっと覚えがないんですが。これは'80年にリリースされたアルバムで、ビートルズ「CAN'T BUY ME LOVE」のファンキーなカヴァーを筆頭に、リラクシン・レゲエなプレスリーの「ラブ・ミー・テンダー」、フリー・ソウル・ダンサー「THE MORE I SEE YOU」など、かなり楽しめます。
8RONIX / BOP CITY 8RONIX / BOP CITY
(BLOCKHEAD) 7"

凄腕トラック・メーカー、8RONIXの満を持してのデビュー7インチ。先月だったかな、オルガンバーでご本人と初めて話をさせてもらって、さっそくフロアで聴かせてもらったんだけど、ジャズ・ドラムの細かく練り込んだ、しかし荒々しさを失うことのないループの上を疾走するホーンのサンプルが爆音ですごい威力を発揮していて、あくまで“現場主義”に徹したクリエイターの心意気を強く感じました。そしてどのジャズ・ブレイクビーツとも異なるオリジナリティー。最高です。
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