|
|
KENNY CLARKE FRANCY BOLAND AND COMPANY / THE GOLDEN 8 (BLUE NOTE - 1961)
実質的に彼らのスタートとなるのが本作。BOLANDも既に半数ほどの自作曲を提供しており、彼ららしさで言えば「DORIAN 0437」。アフロキューバンなリズムとモードを意識し、バリトンのバックは後だっらSAHIBのパートでしょう。オクテットながらもビッグバンド的アレンジの楽曲が並んでます。 |
|
|
|
CLARKE BOLAND BIG BAND / HANDLE WITH CARE (ATLANTIC - 1963)
61年録音の「JAZZ IS UNIVERSAL」では13名、63年には20名のビッグ・バンド編成での「NOW HEAR OUR MEANIN'」と本格的にCBBBとしての活動を進め、本作は21名での録音。SAHIBのレパートリーとして取り上げられる「OM MANI PADME HUM」の初出録音。SAHIBらしく仏教がモチーフの楽曲。 |
|
|
|
THE JOHNNY GRIFFIN QUARTET / NIGHT LADY (FONTANA - 1964)
アメリカのサックス奏者、タフ・テナーの異名をとるJOHNNY GRIFFINのワンホーンにBOLAND、WOODE、CLARKEの3名によるカルテット。録音はもちろんドイツですが、まぁこれをわざわざヨーロピアン・ジャズと言う事もないかとは思いますけども。この「ALL THE THINGS YOU ARE」好きです。 |
|
|
|
SAHIB SHIHAB / SUMMER DAWN (ARGO - 1964)
SAHIBを代表する「SUMMER DAWN」。クレジット見ると録音もだけどジャケットもドイツのデザイナーさんなんですよね。CAMPIのプロデュース徹底の現れかと。全てSAHIB作で良曲並んでます。クラシックは「PLEASE DON'T LEAVE」。でもコレってまんま「NICA'S DREAM」と同・・・けふんけふん。 |
|
|
|
NATHAN DAVIS QUINTET / THE HIP WALK (SABA - 1965)
トランペッターCARMELL JONESとの2管とリズム・セクションによるカルテット。クラブ・シーンでのモーダル・クラシックは「CARMELL'S BLACK FOREST WALTZ」。他曲もモードにバラードにブルースに。米国らしいジャズかな。彼らのスモール・コンボ作品の中でも侘び寂び効いた良い内容です。 |
|
|
|
CARL DREVO UND DIE CLARKE BOLAND BIG BAND / SWING, WALTZ, SWING (PHILIPS - 1966)
CARL DREVOの名を冠してはいますけど基本的にはCBBBスタイル。タイトル通りのワルツ・ナンバー揃いで「MY FAVORITE THINGS」、「WIVES AND LOVERS」やレパートリーの「JUST GIVE ME TIME」、ワルツ王のヨハン・シュトラウスとかも取り上げるあたりがヨーロピアン。アレンジはBORA ROKOWICZ。 |
|
|
|
MR. FATS SADI HIS VIBES & HIS FRIENDS / ENSADINADO (SABA - 1966)
ベルギーのヴィブラフォン奏者FATS SADIとCBBBボス格3名によるカルテット。リーダーのFRANCY BOLANDとは活動初期から共演しており旧知の仲。レパートリーの「ENSADINADO」、「NIGHT LADY」、「GAMEL SADYIN 'EM」等。ヴァイブがフロントと言うことで諸作の中でもクールで洒脱な1枚。 |
|
|
|
FRANCY BOLAND / OUT OF THE BACKGROUND (SABA - 1967)
ピアニストFRANCY BOLAND、ドラマーKENNY CLARKE、ベーシストJIMMY WOODEのCBBBのボス3名に楽曲によりFATS SADIのボンゴを加えた関連諸作でもミニマムな編成。高速パーカッションの「ESPRESSO LOCO」やタメの効いた「DARK EYE」など。CBBBの軽快さと洒脱さの屋台骨。 |
|
|
|
CLARKE BOLAND SEXTET / MUSIC FOR THE SMALL HOURS (EMI COLUMBIA - 1967)
CBBB派生作の中でも最高傑作。「PLEASE DON'T LEAVE」、「WIVES AND LOVERS」等のレパートリー。「SMALL HOURS」とは「小さな時間=深夜」と言うことでJIMMY WOODEやSAHIB SHIHABもヴォーカルを執り、フルートのワンホーン、ヴァイヴやボンゴで軽やかにムーディーに大人の時間。 |
|
|
|
THE KENNY CLARKE FRANCY BOLAND BIG BAND / SAX NO END (MPS - 1967)
CBBBの代表作なので"逆に"スポットが当たり難いですが良いアルバムですよ。GRIFFINの在米時からの相棒EDDIE LOCK JAWがゲストで、故にサックスに焦点を当てたタイトル。BOLANDの「THE TURK」、SAHIB「PETER'S WALTZ」等。タイトルの影文字が「SEX NO END」って暫くしてから気づきました。 |
|
|
|
KENNY CLARKE FRANCY BOLAND SEXTET / JAZZ AM RHEIN (COLUMBIA - 1967)
ケルンのライン公園で行われたジャズ・フェスにセクステットで参加してます。メンバーはSULIEMAN、PERSSON、SAHIBの3フロント。「YOUNG TURKS」というBOLANDお得意のトルコ・トラッドのジャズ・アレンジです。このアルバムDUSKOの「OLD FISHERMAN'S DOUGHTER」始め好内容です。 |
|
|
|
MARK MURPHY / MIDNIGHT MOOD (SABA - 1967)
CBBBとヴォーカリストとの共演3部作の中でも人気のアルバム。少し大きめのオクテットでダイナミックなCBBBスタイルとは異なり洒脱な演奏。「SCONSOLATO」はCBBBレパートリーでNATHAN DAVISヴァージョンも人気の楽曲。MURK MURPHYの作品との視点でも最高傑作の1つだと思います。 |
|
|
|
FRANCY BOLAND & KENNY CLARKE / FAMOUS ORCHESTRA (SUPRAPHON - 1967)
チェコのSUPRAPHONEからリリースされたCBBB作品。B面はドイツEMI COLUMBIAからリリースされた民謡のジャズ化「OUT OF THE FOLK BAG」からの6曲を収録。「THE TURK」だけカデンツァのイントロが加わった別テイク。A面はKPMから等の楽曲で、全てBOLAND作曲によるビッグバンド作。 |
|
|
|
THE SAHIB SHIHAB QUINTET / SEEDS (VOGUE - 1968)
SAHIBのバリトン若しくはフルートによるクインテットで派生諸作の中でも人気の作品。GERARDO FRISINAがリメイクしたラテン・タッチの「SEEDS」や「PETER'S WALTZ」はクラシック。「MAUVE」等のバラードも素晴らしい。ライトなラテンとバラードで彼らCBBB派生スモール・コンボの真骨頂。 |
|
|
|
CLARKE BOLAND BIG BAND / JAZZ CONVENTION VOL. III (KPM - 1968)
英のライブラリーKPMにCBBB名義で3枚のアルバムが残されており、こちらはその3枚目。A面にビッグバンドとスキット的な楽曲を収録しつつ、何はなくとも「OM MANI PADME HUM」の別ヴァージョン「UUM MANNIE UUM」と「UN GRASO DE AREIA」のハプシコード・ヴァージョンのB面2曲。 |
|
|
|
JOHNNY GRIFFIN / LADY HEAVY BOTTOM'S WALTZ (VOGUE - 1968)
シカゴのJOHNNY GRIFFINリーダーのオクテット。クラシックはキックも低音ホーンも効いた「THE TURK'S BOLERO」。かっこいいです。在欧も「私はまだ生粋のシカゴニアンだよ」と語るGRIFFINらしいブルージーな楽曲、BOLANDらしいワルツ・ナンバーが並びCBBB関連諸作の中でも好きな作品です。 |
|
|
|
GITTE & THE BAND / MY KIND OF WORLD (HOR ZU - 1968)
GITTE HAENNINGのヴォーカルとCBBBによる作品。タイトル曲のワルツ・ナンバーが良いです。可愛い歌声です。ちなみにドイツのレイターMFP盤等もありますが、こちらの80年代のジャケが一時期オリジナル並みに人気だった時代がありまして。理由はジャケットのGITTEはこれが一番可愛いから。かな。 |
|
|
|
THE KENNY CLARKE FRANCY BOLAND BIG BAND / LATIN KALEIDOSCOPE (MPS - 1968)
ゲストにGARY McFARLANDを迎えてAサイドにはGARY McFARLAND による3楽章からなる「LATIN KALEIDOSCOPE」、BサイドにはFRANCY BOLANDによる「CUBAN FEVER」というこちらも3楽章からなる組曲を収録。クラブ・ラテン・ジャズ・クラシックス「UN GRASO DE AREIA」収録です。 |
|
|
|
THE KENNY CLARKE FRANCY BOLAND BIG BAND / FELLINI 712 (MPS - 1968)
フェリーニと言えばフェデリコ・フェリーニな訳ですが遠からず当たりです。と言う事でイタリアをモチーフにした作品です。ワルツ、バラード、ラテンとスウィングしつつ洒落てます。クラブでは掛けませんけどこの期ではお気に入りの作品です。数字はフランスからローマまでが712kmという事みたいですよ。 |
|
|
|
KENNY CLARKE FRANCY BOLAND AND THE BAND / ALBUM 1 : VOLCANO (MPS - 1969)
イギリスのジャズ・ハウス「ロニー・スコッツ」でのライヴ・アルバム第1集。BOLANDはビッグバンド作とスモールコンボ作とでレパートリーの使い分けがあるような感じがしますね。こちらは思い切りのビッグバンド向け作品。ライヴだからでしょうか。特にソロ・パートも重視しつつのアレンジング。 |
|
|
|
KENNY CLARKE FRANCY BOLAND AND THE BAND / ALBUM 2 : RUE CHAPTAL (MPS - 1969)
イギリスのジャズ・ハウス「ロニー・スコッツ」でのライヴ・アルバム第2集。第1集「VOLCANO」と同期録音で同メンバーほぼ同様のニュアンス。こちらの方が彼らの著名曲が多く「SAX NO END」、「FELINI 712」、「THE GIRL & THE TURK」等、よりダイナミックな作品が並んでいるかな。 |
|
|
|
THE KENNY CLARKE FRANCY BOLAND BIG BAND / ALL BLUES (MPS - 1969)
タイトルは「ALL BLUES」ですがMILESのあの曲ではなくBOLANDによる3部からなる組曲。一応ブルースがテーマという事ですが、第一章の「OPEN DOOR」は米MUSE盤のタイトルにもなるモダン・ビッグバンド作。どちらかと言うとA面の3曲がブルージー。「THE JAMFS ARE COMING」演ってます。 |
|
|
|
THE KENNY CLARKE FRANCY BOLAND BIG BAND / AT HER MAJESTY'S PLEASURE... (BLACKLION - 1969)
全てBOLAND作曲BOLANDアレンジの16名によるビッグ・バンド。比較的オーソドックスなビッグ・バンド・スタイル。ロニー・スコッツでのライヴ後の録音で、タイトルもイギリスへのオマージュとなっており英人プレイヤーも5名参加。CBBBらしいイントロからスウィングする「PENTONVILLE」など。 |
|
|
|
FRANCY BOLAND / GOING CLASSIC : JAZZ JOINT 1 (VOGUE - 1970)
2枚組で1つはCBBBのボス格3名によるピアノ・トリオ。そしてもう1つはBOLANDにJEAN WARLAND、TONY INZALACOのトリオに24のストリングスと4つの木管による、2つのセッションが交互に収められています。ヨーロッパらしいというかBOLANDらしいクラシックの素養。「THE GIRL AND THE TURK」。 |
|
|
|
SAHIB SHIHAB / COMPANIONSHIP : JAZZ JOINT 2 (VOGUE - 1964/1965)
単体で発表されているLP「SWING IM BAHNHOF」に他セッションを加えた2枚組。JIMMY WOODEが歌う「CALYPSO BLUES」、ラテン「SERENATA」含む「SWING IM BAHNHOF」の楽曲に、怒涛のパーカッションのマッシヴ・チューン「OM MANI PADME HUM」等。充実のクラシックス・アルバム。 |
|
|
|
THE KENNY CLARKE FRANCY BOLAND BIG BAND / OFF LIMITS (POLYDOR - 1970)
「WINTERSONG」は福村博氏もTBMで取り上げた楽曲。そして本作といえばヨーロッパのPOLL WINNERバンドで複数のCBBBメンバーが同年の大阪万博で来日しており、その印象強い「OSAKA COLLING」、「SAKARA」(SAKURA?)、「OUR KIND OF SABI」と和な作品を収録。BOLANDは珍しくエレピも。 |
|
|
|
CARMEN McRAE AND THE KENNY CLARKE FRANCY BOLAND BIG BAND / NOVEMBER GIRL (BLACK LION - 1970)
イギリスを訪れていた楽団に急遽CARMEN McRAEが合流して一日で録音されたアルバム。「A HANDFUL OF SOUL」、「DEAR DEATH」、「MIY KIND OF WORLD」等のレパートリーを歌いこなす姉さん流石です。やはり「JUST GIVE ME TIME」が出色のクラブ・ジャズ・クラシック。こちら後年の米盤です。 |
|
|
|
BENNY BAILEY / MIRRORS (FREEDOM - 1971)
BAILEYのリーダー作ですがどう聴いてもBOLANDの趣味色強いです。クラシックとジャズと前衛的なアプローチ。CAMPIプロデュースですが既にKENNY CLARKEとJIMMY WOODEは不参加です。この後、CAMPIプロデュースでBOLAND名義の赤、青、白の炎3部作をMPSに残して活動は終息となります。 |
|
|
|
KENNY CLARKE FRANCY BOLAND QUINTET / EUROPA JAZZ (EUROPA JAZZ - 1981)
両名とSAHIB SHIHAB、JOE HARRIS、ジャケでは省略されてますがFATS SADIとのクインテットによる61年のライヴ発掘音源。ベースレス。廉価シリーズで録音状態も推して知るべしですけど内容良いですよ。既にレパートリーも演ってたりして。発掘音源は後のSCHEMAのコンピでも沢山聴けますよ。 |