今月の10曲
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【BLUE CAFE 10周年記念12インチ詳細 Wタイトルやっと発売!】

例によってずいぶんと遅くなってしまいました、BLUE CAFEとAPRIL SETの新作12インチのWリリースですが、ブルーカフェ・レーベルとディストリビューター各社との話し合いで、やっと12/23(祝)に発売日が最終決定しました!引き続きぜひトップ頁に試聴をアップしていますので、ぜひお試しください!
◎各曲解説は、先月のブルーカフェコーナーをご参照ください。
BLUE CAFE 10th ANNIVERSARY
BLCF-0008 12月23日発売
A-1. moon motion / Studio75 a.k.a. Small Circle of Friends
A-2. La Vie En Rose(Late Night Mix) / Novo Tempo feat. Brenda Vaughn

B-1. Megamix des Jumelles / AVRIL ENSEMBLE
B-2. Whereabouts -flight plan at 2:00am- / LATIN KALEIDOSCOPE
B-3. ON / Studio75 a.k.a. Small Circle of Friends
APRIL SET feat. EMI NEKOZAWA
HAVE YOU NEVER BEEN MELLOW -そよ風の誘惑-
APST0002 12月23日発売
A-1. HAVE YOU NEVER BEEN MELLOW (12" LONG EDIT)
A-2. Le Tourbillon -BOSSA PRESSO ep3-
B-1. HAVE YOU NEVER BEEN MELLOW (HOUSE REMIX)
B-2. Le Tourbillon -BOSSA PRESSO ep3- (INSTRUMENTAL)
PREMIUM CUTS 2009 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2010】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場無料
※先着30名様にPREMIUM CUTS2009オリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

1/6 wed. PREMIUM CUTS 2010
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, KAZI, 梶井義弘

2/3 wed. PREMIUM CUTS 2010
DJ:鈴木雅尭(April set), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, KAZI, 梶井義弘

毎月第4土曜日【BLUE CAFE】
チャージ 2000yen /1d
※先着50名様にBLUE CAFEオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

12/26 sat. BLUE CAFE 大忘年会
GUEST DJ: 松岡”matzz”高廣 (QUASIMODE)
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子

1/23 sat. BLUE CAFE NEW YEAR PARTY!
GUEST DJ: クボタタケシ
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子
TWISTE ET CHANTE
V.A. / 世界ポピュラー音楽大全集Vol.4
(VICTOR) LP

60年代のビクターが力を入れてシリーズ化していたジャンル横断コンピレーションで、この4作目と次の5作目がジャズ編。お目当ては、アルバム『PLAYS BOSSA NOVA』(キング)とは同時期別録の白木秀雄の「サヨナラ・ブルース」。白木の独特の硬質なボサノヴァ・ビートはキング版よりさらにGROOVE感とSPEEDを増し、小俣尚也のトランペットと松本秀彦のサックスのユニゾンによるリードも絶妙で、白木のベスト盤CDなどにも本verが採用されている、ラテン・ハードバップの傑作。音圧も高く、目下、LOBBY@AOYAMA EVERなどでヘヴィー・プレイ中です。他にもジョージ川口とBIG4+1や稲垣次郎クインテットの名演を収録。
益田幹夫 / DEAR FRIENDS
(JVC) LP

70年代から活躍していたジャズ・ピアニスト益田幹夫が、交通事故での左手の怪我を克服して制作した、86年の傑作。ピアノリフ、ドラム、ホイッスルと畳み掛けるイントロから鷲掴みにされるA-1のジャズ・サンバ「MAJORCA」から、もう全編すばらしいブラジリアン・ジャズのオン・パレード状態。軽快なジャズ・ボッサ「THAT'S SO NICE」や、その疾走度をさらにアップしたような「EVERY DAY EVERY NIGHT」など、全曲オリジナルの作品群はいずれもとても魅力的かつフロアユース。どんなミュージシャンの影響を受けてきた人かなんて伺い知れませんが、僕は琴線に触れる哀愁感たっぷりのメロディにオイゲン・キケロを思い浮かべました。
SACHA DISTEL / JAZZ D'AUJOURD'HUI
(VERSAILLE) 10"

いまではヴォーカリストとして参加したレコードに人気が集中しているフランス人サシャ・ディステル。しかしもともとはジャズ・ギタリストで、50〜60年代には一切歌うことのない硬派なジャズ作品も録音していたようで、ヴェルサイユ・レーベルから56年にリリースしたこの『今日のジャズ』というミニ・アルバムも、よくスウィングするサシャのギターが堪能出来ます。特にミシェル・ルグラン作の「AVEC CES YEUX-LA」は、アフロ・キューバン・ビートを交えたごきげんなナンバー。ビル・バイヤースのトロンボーンとの掛け合いも息がぴったり。むしろメインをバイヤースに任せていて、それがアレンジに奥行きを持たせています。いかしてます。動画はルイ・アームストロングとの共演映像。
http://www.youtube.com/watch?v=26r1BNWZYk8
BOBBY ENRIQUES / A TOUCH OF GENIUS
(RJ RECORDS) LP

フィリピン出身のジャズ・ピアニストボビィ・エンリケスのハワイ録音盤。デビュー盤かも知れません。それにしては完成度高いし、選曲も多彩で親しみやすいし、やっぱりナイトクラブやラウンジなどの現場でしっかり腕を磨いていたのでしょう。本作の白眉は16ビートを軽やかに刻む「CLASSICAL GAS」。さまざまなアーティストが好んで取り上げるメイソン・ウィリアムスの名曲を、ウーゴ・モンテネグロ版と双璧をなすくらいのグルーヴィー・アレンジで料理した逸品です。他にもジャズ・サンバなニュアンスのホレス・シルバー「SENOR BLUES」や弾むスウィング・ビートでアレンジした「TOP OF THE WORLD」などなど。聴きどころ多いです。動画はオリジナルの「CLASSICAL GAS」。
http://www.youtube.com/watch?v=8Z9nl3T31wI&feature=player_embedded#
MIKE SELESIA / FLAVOR
(ー) LP

サックスマン マイク・セレシアの1976年のこのアルバムは、レーベル名もどこにも記されていないし、たぶん完全なプライヴェート・プレスのアルバムなんですね。ジョン・コルトレーンの名曲「Mr.PC」の重量級ジャズ・ファンク・カヴァーを筆頭に、強烈なボトムにぐいぐい牽引されていくジャズ・ロック「BRUTE STRENGTH」、そしてサンタナのナンバーを彷彿させるような粘っこいラテン・ジャズ・ロック「FLAVER」の3曲がすごい。特にコーデュロイなども取り上げた「Mr.PC」がやっぱりトドメの一曲ですね。リードを取るマイクのサックスはモチロン、ひた走るベース、華麗な鍵盤、堅牢なドラミングなど、メンバー全員一丸の大熱演です。
JOYCE HURLEY / JOYCE
(44) LP

オーストラリアのジャズ・ヴォーカリスト、ジョイス・ハーレーの77〜78年録音盤。何曲かはバックを務めたディヴィッド・マーティン・グループの演奏のみのトラックも収録しています。コンピなどにも収録されたジョイスの歌う「SUNBATH」ももちろん素敵なのですが、実はそのインストのナンバーに「SAMBOLE'」と「HERE AND NOW」という、クラブ・ジャズ・ファン見逃し厳禁曲があり、どちらもアフロ・キューバン・ビートで熱く駆け抜けるジャズ・ダンサー。特にペットとサックスが並走する後者は、最近の例えばミラノ・ジャズ・ダンス・コンボとかファイヴ・コーナーズとかと繋いでも違和感も遜色もありません。動画はジョイスのライブ(手ぶれに酔います)。
http://www.youtube.com/watch?v=eH-EpuovkJM&feature=player_embedded
SON DE AZUCAR / SAME
(DISCOS CBS) LP

かつて日本ではチカ・ブーンという女性だけのサルサ・ポップス・バンドが活躍していて、テレビにもよく露出していた覚えがあります。日本語のキャッチーなオリジナル・ナンバーを歌っていたけどその演奏はとても本格的で、メンバーの"ラテン愛"を強く感じたのを覚えてます。そして可愛かった。このSON DE AZUCARも、ほぼ同時期に南米を中心に人気を博していたコロンビア出身のガールズ・サルサ・バンドらしく、アルバムも何枚かリリースしているようです。他作は未聴ですが、キレのいいナンバーが並ぶ本作のハイライトは、あの「TRISTEZA」の軽やかなサルサ・カヴァー。華があって、とても使えるおいしいヴァージョンです。動画はSONのLIVE。
http://www.youtube.com/watch?v=ZwUPpIwbimc
ED WATSON / HOT SOCA
(CIRCLE) LP

ラテン、レゲエ、カリビアン、ソウル、ディスコなどが渾然となって生まれたという、トリニダード・トバゴ発祥の音楽、ソカ。80年代以降にブームを迎えたというそのシーンの中で、このED WATSONというアレンジャー&プロデューサーがどんな立ち位置だったのかはよく判りませんが、80年産の本作がダンス・ミュージックとしてのソカを強烈にアピールするものであったことは間違いなさそうです。上述のさまざまな要素が曲によっていろいろと顔を出しますが、特に男女ヴォーカルの絡みもいい味のディスコ・テイストの「AIN'T NO STOPPING US NOW」カヴァー、そしてハーブ・アルパートのクロスオーバー作「RISE」のファンキーなカヴァーがオススメです。
http://www.youtube.com/watch?v=zvDan_AXIrE
SOFTONES & FIRST CLASS / TOGETHER
(PARK WAY) LP

永遠のAORクラシックス、KEANE BROTHERS「CANDY」の非の打ち所のないソウルフルなカヴァーを収録した79年の傑作アルバム。もちろん不動の4番バッターは「CANDY」なんですが、このアルバムには他にも「TELL ME WHAT YOU NEED」「CAN YOU FEEL IT」といった、堂々クリーン・アップ級の絶品ダンサーを収録しているので、そちらもぜひお試を。メンバ−6人のヴォーカル・ワークはもちろんのこと、ブラス・アンサンブルもストリングスもいかしてて、めちゃくちゃ気持ちいいサウンド。ちなみに「CANDY」は同テイクの12インチもあるけど、何故かこのアルバム版よりピッチが+4ほどアップして、どちらが正しいピッチかわかりません。どうでもいい話ですが。
NOEL QUINLAN / 7-A-SIDE
(NEWNOTE) LP

77年香港リリースの、清涼飲料セヴンアップのノヴェルティ・レコード。<7つのA面曲(ヒット曲)>みたいな意味かな、ジャケ写から見るとそういう番組が現実にあったっぽいですね。当時のヒット・ポップス、ソウル、ディスコ・ナンバーのカヴァーが、実際はAB面各7曲ずつ収録されています。ノヴェルティとはいえ、ヴォーカルもバッキングもめちゃタフでかっこいい。レオ・セイヤー「YOU MAKE ME FEEL LIKE DANCING」とかワイルド・チェリー「PLAY THAT FUNKY MUSIC」とかボズ・スキャッグス「LOWDOWN」とか、がっつり打ってる使えるカヴァーが満載で、特にレゲエ・ニュアンスではなく粘り気満点のレアグルーヴに変換されってドラムブレイクまである「I SHOT THE SHERIFF」が最高です。
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