今月の10曲
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【ORGAN BAR 13th ANNIVERSARY 大盛況のうちに終了!】

今年も盛大におこなわれたオルガンバー・アニバーサリー。飯本店長の絶妙のゲストブッキングとシフトで、よく四日間ともこれだけオルガンらしさがクッキリ表れた豪華なラインアップになったなぁと、ほんと感心しました。オルガンバーが産声を上げた頃って、さまざまなCLUBが一斉に誕生した時期だったんですね。青山LOOPとか恵比寿みるくとか新宿OTOとか。その2年前には青山MANIAC LOVEや渋谷THE ROOM、1年前には三宿WEBがOPENし、オルガンの翌年にはCLUB ASIAが。はっきり判らないけど青山のBLUEとかAPOLLO、KISS、原宿真空管なんかもたぶんそんなにスタート時期はズレてないんじゃないかなぁ、よく遊んでたのが懐かしいです(以上、事実関係間違ってたらすみません)。今回のアニバーサリーではそんな頃にもう活躍していてずっと東京のCLUBシーンを支えてきたベテラン勢から、21世紀に入ってDJを志していま元気にCLUBシーンを牽引している若手たち、そしてPARTYをロックするさまざまなライブ・アーティストたちまでが連夜にわたり、朝まで祝いの夜を盛り上げました。全日参戦してちょっと胃が堪えたけど、本当に楽しかった四日間。15周年、20周年めざしてこれからもぜひ頑張ってください。ありがとうございました!(本文中すべて敬称略/鈴木雅尭)
PREMIUM CUTS 2008 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2009】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様にPREMIUM CUTS2009オリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

2009/1/7 wed. -PREMIUM CUTS-
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, DJ OTSUMAMI, 古賀祐介 &more

2009/2/4 wed. -PREMIUM CUTS-
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, DJ OTSUMAMI, 古賀祐介 &more

毎月第4土曜日【BLUE CAFE】
チャージ 2000yen /1d
※先着50名様にBLUE CAFEオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

2008/12/27 sat. ブル−カフェ的大忘年会
GUEST DJ&LIVE:中塚武
GUEST DJ:川畑聡 (ESTACIO RECORD)
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 三谷昌平(NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子

2009/1/24 sat.
with Special Guest!
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平(NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子
TWISTE ET CHANTE
FRANCIS LAI / CANTO PER TE
(SOMA) LP

映画音楽を中心にたくさんの名曲を手掛けているフランスを代表する作曲家のひとり、フランシス・レイの、これは74年ブラジル盤です。フランス・プレスなどがあるのかどうか、判然としません。おなじみの華麗なオーケストレーションに何曲かは美しいスキャットを配していて、特にアルバム・タイトル・ナンバーはこの人の作品の中でも突出してGROOVYなヨーロピアン・サンバになっていて必聴の出来映え。男女のスキャット、繊細なピアノが哀愁のメロディを歌います。
FRED BONGUSTO / PECCATO VENIALE
(RI-FI) LP

おなじくダバダバ・スキャットをフィーチャーしたヨーロピアン・サンバでも、フレッド・ボンガストが73年に手掛けたイタリア映画『続・青い体験』のサントラ盤収録の「BLA BLA BU BU BU」は、イタリアン・サントラ・ワールドの王道を行くコケティッシュで華のあるナンバー。例えばアルマンド・トロヴァヨーリの傑作サウンドトラック『ジェラシー』などにも通じるものがあります。おなじメロディーがさまざまなビート、さまざまな楽器でアレンジされた別ヴァージョンも多数収録。
PETER THOMAS / FBI MAN JERRY COTTON
(POLYDOR) LP

こちらはBUNGALOWなどCLUBミュージック周辺のレーベルからリイシューも進んでいるドイツのサウンドトラック・メイカー、ピーター・トーマスによるアメリカの人気サスペンス・シリーズのベスト編集盤。4年くらい前にこのコーナーで紹介した同番組別盤でもお勧めしたスキャット使いの「PARTY IS OVER(ジェリー・コットンのテーマ)」を筆頭に、他にも「CAUGHT AT MIDNIGHT」や「TAKE IT JERRY」などのサスペンスフルなジャズ・ナンバーを収録。かっこいいです。
MICKEY NICOLAS & HIS ORCH. / TWELVE HITS
(MARIGNAN) LP

スキャットを巧みに生かしたジャズボッサ・アレンジのナンバーが人気で、サンプリング・ソースにもなったりしているミッキー・ニコラのライブラリー盤。ただし本作は、このフランス人作曲&編曲家にそうしたスキャット・ボッサのイメージを強く持っている人からすると、ちょっと意外かも知れないくらい本気でジャズしています。軽快に飛ばす「PUZZES TIME」や「FISHER」などは、ライブラリー盤に収めておくのがもったいないほどの秀逸なハードバップ。三管が躍動します。
UC BERKELEY JAZZ ENSEMBLE / VOL.1
(UC JAZZ ENSEMBLE) LP

アメリカって大学のジャズ・バンド盤がほんと、多いですよね。メモリアル的な意味合いが強いのかな。全米で流通するようには到底思えないし、買うのはやはり関係者が中心なのでしょうか。これはカリフォルニア大学バークレー校のビッグバンドの79年録音盤。玉石混淆の激しいこのジャンルにあって、演奏もレオーラ・ジルスっていう女性ヴォーカルも録音状態も、玄人裸足といって差し支えないと思います。「酒とバラの日々」のスウィングフルなカヴァーがツボでした。
CHRIS IBANEZ TRIO / SIDEWALK CAFE
(HI-CLASS) LP

クリス・イバネスはフランス・ボルドー出身のジャズ・ピアニストで、米軍基地内で腕を磨いた後にアメリカに渡りサンフランシスコなどで活動したらしい。アメリカ人ベーシスト&ドラマーとのトリオでたぶん50年代終盤か60年代初頭辺りに吹き込まれた本作。アフロキューバン・リズムを取り入れたシャンソン名曲「パリの空の下セーヌは流れる」のハイテンポなカヴァーがやばいです。以前このコーナーで紹介したダニー・マックのヴォーカル・ヴァージョンと二枚がけします。
AILEEN QUINN / BOBBY'S GIRL
(COLUMBIA) LP

ミュージカル『アニー』の主演で有名になったアイリーン・クイン。レコードもいろいろリリースしていたみたい。これは82年のアルバムで、『アニー』出演時よりはだいぶお姉さんになってからの録音みたい。いろいろとかわいらしいポップス・ナンバーを取り揃えていますが、日本でも大ヒットしたレオ・セイヤーの「恋の魔法使い」のカヴァーがオススメ。大の男のファルセットがチャラく感じて僕はダメだったオリジナル、この子の声の方が合ってていい。まぁお気楽な歌ですが。
CINDY RODRIGUEZ / WHAT YOU NEED IS MY LOVE
(DISKO MANIA) 12"

やはり以前にこのコーナーで紹介したニューヨリカン・シンガー シンディ・ロドリゲスのこれは80年前後のリリースの12インチ・シングル。メイン・トラックは、そのときにチョイスしたボッサ・サルサ風ナンバー「SAN JUAN」とはずいぶん趣を異にしたラテン・ディスコ的ナンバー。パーカッション・ブレイクもいいアクセントになっているし、クレジットの記載がないのではっきりとは判りませんが、女性コーラス隊(本人かも)とのヴォーカル・アンサンブルも見事です。踊れます。
DAVID CEDENO / FROM JERSEY WITH LOVE
(LIBERTED) LP

ニューヨリカンつながりで。70年代から活躍していたホーニスト、デイヴィッド・セデーノ率いる大所帯サルサ・バンドの91年のアルバム。作品の主軸はもうLPからCDに移行していた頃ですね。本作には英語で歌われたポップス・ナンバーのカヴァーが何曲か収められていて、カヴァー好きの自分としては、たまりません。特に山下達郎もアカペラでカヴァーしたドゥーワップ・スタンダード「SO MUCH IN LOVE」がナイス。血圧も高すぎず、聴きやすく踊りやすいです。
THE BUSTERS / DON'T WORRY BE HAPPY
(WESER) 12"

ドイツで人気のネオスカ・バンドのファースト・アルバムから。なんだけど、メイン・トラックであるボビー・マクファーリン「DON'T WORRY BE HAPPY」のカヴァーは、何故かCDアルバムにのみ収録でアナログ盤には収録されていません。オリジナルがオリジナルだけにゆったりのんびりしたヴァージョンが多いこの曲のカヴァーの中で、異色ともいえるくらいのハイテンポなスカで、破壊力バツグン。例えばオイスカの「オイスカのテーマ」とかとも協力連係プレイ可。
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