今月の10曲
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オルガンバーでは自分は最終土曜日のブルーカフェの他には、第1水曜日にヤングチームと「PREMIUM CUTS 2005」を、そして第4水曜日に辰緒さん、敷島親方らと「モダンジャズ入門」で毎月プレイさせてもらっているのですが。幅広いジャンルで鍛えたメンバーたちとのセッションが楽しく、知らないネタを教わることもしばしばのPCと、辰緒さんたちとハードバップやジャズボッサなどで気持ちよく踊れる場を作るのがテーマのMJN。どちらも平日のPARTYだけどけっしてユルまず、かといって上げっぱなしMAXの週末ノリとも違う、そんな微妙なサジ加減を心がけて楽しくやってます。ぜひ遊びにきてください。
 
  THE FASCINATIONSのライブに大盛り上がりだった02/23のMJN。スタンプで記念品贈呈も。
そして紅一点おしずも新加入で朝方のバック2バックまでハイテンションだった03/02のPC。
PREMIUM CUTS PROGRAM 2005
MARCH〜APRIL LINE UP 21:00 OPEN (\2,000/1D)

21時〜24時1000yen 24時以降2000yen / 1d
※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

2月より『PREMIUM CUTS 2005』は、毎月第一水曜日に移動いたしました。
これからもよろしくお願いいたします!

3月2日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/BLUE CAFE), 佐野真久, 関口紘嗣, トーマス平井, 植原良太, Q☆PON

4月6日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/BLUE CAFE), 佐野真久, 関口紘嗣, トーマス平井, 植原良太, Q☆PON

■MIX TAPE -PREMIUM CUTSシリーズ-在庫取り扱いについてのおしらせ
MIX TAPE PREMIUM CUTSシリーズは、在庫僅少ながら、まだ#003〜
#007はオルガンバーキャッシャーにて取り扱ってます。#001&#002
は完売となります。よろしくご了承ください。
TWISTE ET CHANTE
P. FEDREGHINI-M. BIANCHI / SEVERAL PEOPLE P. FEDREGHINI-M. BIANCHI / SEVERAL PEOPLE
(SCHEME) CD

ほんとすごい勢いだなぁ、最近のSCHEMEレーベル。また1stアルバムにして恐ろしい完成度のユニットが登場しました。といっても先行12インチでその実力は証明済みですが。本作の特長は歌ものがかなりを占めていること。そしてそれらが例外なく素晴らしいこと。いままでアルバム単位でのSCHEMEフェイバリットはGERARDO FRISINAの『HI NOTE』だったのですが、本作が取って代わりそうです。1曲目「ANOTHER FACE」2曲目「STAY」で速攻やられました。MJNでも大活躍です。
IB GLINDEMANN & HIS ORCHESTRA / SPECIAL BREW IB GLINDEMANN & HIS ORCHESTRA / SPECIAL BREW
(COLUMBIA) 10"LP

こちらは半世紀近く前のデンマーク産ビッグバンド・ジャズ・アルバム。このバンドリーダーのIB GLINDEMANNという人はデンマーク・ジャズ・シーンを語る上で欠かすことのできない作曲家&アレンジャー&バンドマスターらしく、後年はハリウッドでも多数のサウンドトラックなどを手がけたようです。57年録音の本作は、ビッグバンド・ジャズの粋を堪能できる傑作。ライドとコンガの効いたアフロキューバン・リズムの「HAV-A-HAVANNA」がスリリング。本気でかっこいい。
GIANNI MARCHETTI / TOP CRACK GIANNI MARCHETTI / TOP CRACK
(CAM) LP

イタリア映画のOSTを多数手がけていた方らしいです、このG. MARCHETTIさん。本作も60年代のイタリア映画のようです。OSTの手法のひとつとして、ひとつのテーマをさまざまなアレンジに変換して使うことがよくありますが、本作でも印象的なメインテーマをクールなジャズ・ワルツ、クラシカルなオーケストラル・ワルツ、スキャットの乗った4ビート・ジャズと応用されていて、どれも素晴らしい。特にスタイリッシュな4ビートの「CORRENDO VERSO IL SOLE」が一番のお気に入りです。
CHANO MARTINEZ SEXTET / A BAILAR SENORES CHANO MARTINEZ SEXTET / A BAILAR SENORES
(DECCA) LP

このC. MARTINEZっていう人は何故だろう、メジャーレーベルDECCAからこんなにしびれるアルバムをリリースしているのに、他作が見当たりません。ひょっとすると別名義を持っていたのかも。いずれにしても本作は、ジャズ・マンボ、ラテン・ジャズの紛れもない傑作。プエルトリカン・シンガーRUDY CALZADOを招いて制作されていますが、皮肉というか、目玉としてよく語られるのは「GUNGA DIN」「SANS SOUCI」のインスト・ナンバー2曲。いずれも大人の芳香漂う絶品のラテン・ジャズ。
LATIN SOULS / BOO-GA-LOO & SHING-A-LING LATIN SOULS / BOO-GA-LOO & SHING-A-LING
(KAPP) LP

ソウルやラテンなど有色系の音楽を白人市場に浸透させることに長けていたKAPPの作品だけに適度にソフィストケイトされていて、コテコテのブーガルーとか苦手な人でも聴きやすいかも。最近ではテレビドラマ「人間の証明」でも歌われていた「A PLACE IN THE SUN -陽の当たる場所-」や、「LA BANDA」(「A BANDA」とも「LA BANBA」とも別曲)のカヴァーがスウィート・ラテン・ソウルでかなりよいです。同グループには『TIGER BOO-GA-LOO』という別盤傑作などもあります。
BYRON LEE / JUMP UP BYRON LEE / JUMP UP
(DYNOCOICE) LP

ジャマイカン・ヒーローBYRON LEEはとっても多作で、特に自身のユニットDRAGONAIRESとの連名作品が有名ですが、これはソロ名義での66年ジャマイカ録音盤。=本作一番の聴きどころは、なんといってもDOUBLE FAMOUSのカヴァーでも有名な、本アルバム唯一のヴォーカルTUNE「JAMAICA JUMP UP」。一発でフロアが笑顔に包まれるHAPPYナンバーですね。他にもその続編的趣の「HAPPY WANDERER」や、あの「ST. THOMAS」のカヴァーなど、全編思いきり楽しい一枚です。
CANECAO RIO PROJECT / AQUARELA DE BRAZIL CANECAO RIO PROJECT / AQUARELA DE BRAZIL
(CRP) LP

YVONE LARAやDORIVAL CAYMMI、DJAVANなどによるブラジリアン・ナンバーやおなじみ「AQUARELA DE BRAZIL」などをカヴァーした86年のオランダ産ブラジリアン・ミュージック・プロジェクト。プリミティブなサンバ・テイストとヨーロッパのフュージョン感覚がいい具合にバランスが取れています。特にDJAVAN「SERRADO」、Y. LARA「FORAM ME CHAMAR」が秀逸のメロウ・サンバ。そして「AQUARELA DE BRAZIL」。JACOB KURCのヴォーカルも爽やかでとてもいい。
RUSS MARLO / I LOVE LOUIS PRIMA ! RUSS MARLO / I LOVE LOUIS PRIMA !
(CHROME) LP

LOUIS ARMSTRONGの影響を受け、50〜60年代にジャズ・アンド・ジャイヴ・シンガーとして欧米で大活躍した陽気なイタリアンL. PRIMA。本作はタイトルの通り、そのオマージュ・アルバムとしてPRIMAの没後翌年の79年にラス・ヴェガスで録音されたインディー作品。名前からして彼もイタリア系のシンガーではないかと思います。「ALL OF ME」「NIGHT & DAY」「HELLO DOLLY」などごきげんなジャイヴ・ナンバー満載。ハスキー&スウィンギーなヴォーカルが本家とかなりダブります。
DARDANELLE & VIVIAN / TWO OF US DARDANELLE & VIVIAN / TWO OF US
(STASH) LP

ジャズ・シンガー&ヴィブラフォニスト&アレンジャーの才人、DARDANELLE女史(向かって左)の84年のリーダー・アルバム。ピアノでVIVIAN LORD(右)をフィーチャーしており、4人編成のくつろいだ雰囲気で小粋な演奏とのどを聴かせてくれます。軽やかなヴィブラフォンにサビでヴォーカルも乗るB. WITHERSの「(JUST A) TWO OF US」のJAZZYなカヴァーがとりわけ魅力的。そしてC. PORTERの「GET OUT OF TOWN」。決してフロアキラーとかいう類いの盤ではありませんが。
北原理絵 / 危険な関係 北原理絵 / 危険な関係
(EMI) LP

80年代に活躍した女優さんの、83年制作のジャズ・ヴォーカル・アルバム。本業ではないので本格的な歌の巧さは望むべくもないんですが、面白いのはジャズのスタンダードにかなり自由な自作の詞を乗せて歌ってること。「MACK THE NIFE」が「裏切り返し」、「THE SIDEWINDER」が「134号線」、「CLEOPATRA'S DREAM」が何故か「カマキリ遊び」(笑)。でもバックも歌も大真面目。「危険な関係(のブルース)」なんて、かなりかっこいいアフロキューバン・ジャズでなかなかいけます。
シンガーズ・スリー 池野成秋とプレイ8 / CLASSIC IN BOSSA NOVA シンガーズ・スリー 池野成秋とプレイ8 / CLASSIC IN BOSSA NOVA
(DIW/VICTOR) CD

番外編です。レコ本『DOUBLE STANDARD』でも紹介した68年の傑作邦盤を、やっとCDリイシューすることが出来ました。伊集加代子さん率いるガールズ・スキャットの名門グループ<シンガーズ・スリー>が、名ピアニスト池野成秋さん率いるジャズ・コンボによる洗練されたジャズ・ボッサに乗せて、クラシックの名曲を軽やかにスキャットしています。部屋聴き、カフェ聴きなどにもぴったりの素敵な一枚だと思います。僕は「別れの曲」なんてフロアでもよくかけます。ぜひお試しください。
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