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毎年春になると、クラブのお客さんにも新しい顔ぶれが多く見かけられるようになりますね。新生活を新居で始められた方も多いと思います。なんか新鮮な気分になれていいですね、新しい部屋。僕は今の部屋での生活がずいぶん長くなってしまい、最近どうにも狭くなって、レコード棚の奥でずっと埃をかぶっていたレコードを約千枚ほど処分しました。それでもまだ床面積までをレコードが圧迫していて、しかも増え続けているのはレコードに限った話でもないので、いま、部屋の壁全面を思いきってレコード棚にしようか、真剣に考慮中です。あるいは引っ越し。ともあれ、オルガンバーにずっと通ってくれる人たちも新しくオルガンに通い始めてくれた人たちも、そのたびに新鮮な気持ちで楽しんでもらえるように、これからも部屋空間減少を恐れずに惜し気なく新ネタを投入していこうと思います。ってこれは浅ましいレコード漁りがおさまらない自分へのエクスキューズも含むんですが。(鈴木雅憲) |
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おかげさまでMIX TAPE『PREMIUM CUTS 〜001』は完売した模様です。オルガンバー店頭売りの在庫もほんの若干数在庫を残すだけとなりました。第2弾は6月末頃リリースの予定です。 |
PREMIUM CUTS presents WEDNESDAY'S LINE UP
〜JAZZ、BRASIL、FRENCH、RARE GROOVE、HIP HOP、HOUSE ETC〜
先月のスケジュールにちょっと誤りがありました。現在オルガンバーHPにアップしている
スケジュールならびに以下の情報が最終です。ぜひ遊びに来てください。
第一水曜日『みんなのうた』
DJ: KUCHA / KAZI / 金森哲郎 / 佐野真久 / 鈴木雅憲 LIVE:La Defonce
偶数月第二水曜日『組曲』
DJ: 佐々木 実(37 Rocks) / TETSU(from ESSENCE) / 吉田祐輔 / 佐野真久 / 鈴木雅憲
奇数月第二水曜日『Enfance』
DJ: 中村陽一郎 / 中島雄一郎 / 菅原信太郎 / 池谷啓介 / 佐野真久 / 鈴木雅憲
第三水曜日『Organ b. WEB』
DJ: 須永辰諸 / WARA / 佐野真久 / 鈴木雅憲
第四水曜日『Swing in full』
DJ: 吉田広輔 / 佐藤淳一 / 西宮 / 佐野真久 / 鈴木雅憲
第五水曜日『ローロヴァッツ』(5月、8月、10月)
DJ: 渡辺由里 / 宮里 卓 / 神納光平 / 鈴木雅憲
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SIMONETTI E ORQUESTRA / Brasil a Jato ( RGE )
空港ロビーの雑踏とそこに流れるアナウンスのSEではじまる、ヴァリグ・ブラジル航空のアニヴァーサリーアルバム。ドリーミーな複数混声スキャットがリードをとり、フルオーケストレーションをバックに配したライトサンバ、ボッサが並ぶ。口笛がリードをとるライトボッサ『SAUDADES DA BAHIA』は、ギミックスやリル・リンドフォルス、カテリーナ・ヴァレンテなどでオルガンバーでもおなじみの『BOINK』。いい旅をと誰もが言った。 |
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CHARLY ANTOLINI / Soul Beat ( MPS )
GERMANジャズドラマー、チャーリー・アントリーニのリーダー・アルバムは、いつもながらのファンキー度合い。アルバムタイトルに偽りなし。ペドラーズ『JUST A PRETTY SONG』インスト版的おもむきの『DEAR CHARLES』、HIPなドラムブレイクに粘りっ気たっぷりのホーンアンサンブルがたまらない『WOE'S ALL OVER ME』、3管ホーンのアンサンブルによるリードが美しいモーダル・ジャズ・ボッサ『LA BELLE』などなど。極上の一品。 |
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WARNER DREXEL'S GO-GO SOUND / Feelin' Fine ( GOLDEN RING )
例えばジャンピング・ジャックス、例えばベリー・リップマン。そうしたイージー・スキャット・サウンドが好きな人には桃源郷のようなドイツのライブラリー・アルバム。“HAPPY FOX”“SAMBA”“BOSSA BEAT”などのリズム表記も、根幹はアルバムタイトル通り、軽やかなGO-GOサウンド。リズムの立ち具合、カラフルなバッキング、女性スキャットとさまざまな楽器のユニゾンによる表情豊かなメロなど、お楽しみ盛りだくさん。 |
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ROGER WEBB SOUND / Vocal Patterns ( MUSIC DE WOLFE )
踊れる聴けるスキャットもののライブラリーを続けてもう一枚。こちらは何度か紹介しているUKライブラリー、DE WOLFEにROGER WEBBが残した一枚。音像のカラフルさでは上記Feelin' Fineに一歩譲るも、男女混声スキャットならではの厚み、JAZZ FEELINGではこちらに軍配。ドラムの跳ね、音圧も充分CLUBユース。ロジャー・ウェブって、ゆるいアルバムは果てしなくゆるいんだけど。 |
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JEAN-JAQUES PERREY / KARTOONERY ( MP2000 )
こちらは有名なモンパルナス2000のライブラリーから、ジャン・ジャック・ペリーのファニーなムーグ・アルバム。その名のとおり鉄工板金ブレイク(?)満載の“ロボット工場のサンバ”っていう感じの『ROBOT DE JANEIRO』は、オルガンバー・クラシックスの“アッフーン”な『SAMBA CUECA』(ウラジミル・コスマ)に直結。『KARTOON POWER』はやはりタイトルとおりアニメS.E.ブレイクが楽しいアッパー・サンバ。 |
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SOUND INCORPORATED / The Original Sound Incorpolated ( MFP EMI )
ジャケから想像する通りの音です、UKのサウンド・インコーポレイテッド。あくまで個人的な好き嫌いで言えば、ミッドテンポくらいのジャズとかボッサでリード楽器がテナーとかだったりすると、なんか急にオッサンくさくなってどうにもつらいんだけど、これだけ高音圧のGO-GOナンバーでテナーやバリトンがブロウしてると、腰に来ますね。オルガンバー第2金曜日レコード番長の必須アンセムにして、驚きの『ウイリアム・テル』収録。『RINKY DINK』『LAST NIGHT』も絶品。 |
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FRAOCOIS DE ROUBAIX / L'Homme Orchestre ( PHILIPS )
<ファントマ・シリーズ(最高!ペンティアムプロセッサCMの元ネタ)><大進撃>などで有名なフランスの国民的コメディアン、ルイ・ド・フュネ主演の<オーケストラの男>('70)サントラ盤7インチ。フュネの不器用で真面目な唄いっぷりが微笑ましいSIDE-A『LES POUPONS』。そして底抜けに陽気でおしゃれな映画の楽しさを伝えるのは「ピティピティパァ〜」っていう女性コーラスとコロコロ転がるピアノが気持ちいいグルーヴィーナンバー『PITI PITI PAS』。 |
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FERDINAND HAVLIK / & His Semafor Theater Orchestra ( SUPRAPHON )
こちらの7インチはチェコの63年盤B面。『MADISON FOR SUZANNE』は、当時フランスを席巻していたJAZZY STEP、メディソン・ビートの解釈。ソロ展開がクールに抑制されているあたりがチェコ流なのかも。『ZAZE BOSSA NOVA』は男女5人の混声コーラスによるゆったりしたボッサ・ナンバー。ちなみにA面にはスプートニクスっていう4人組マルチユニットのGO-GOナンバーをも2曲収録。『KANGAROO』がいい出来。 |
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THE LIPSTICKS / Bonny & Clyde Party ( EUROPA )
ドイツのパーティーサウンドの重要レーベルEUROPEのコーラスBEATユニット、リップスティックス。跳ねたシャッフルにタイトルとおり混声スキャットが「バーババババーバー」って踊る『BAA BA BA BAAA』は、ミックステープ<PREMIUM CUTS>に収録。『LOVIN' YOU』はコーラスワークもかっこいいロックナンバー。『FUNNY』は男性ボーカルがみずみずしいスウィートなボッサチューン。 |
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浅丘ルリ子 / 心の裏窓 ( TEICHIKU )
新黄門さまの元奥方にして女優、浅丘ルリ子さんの芸能生活15周年アルバムは横尾忠則のジャケデザインが貴重で多少のプレミアもついているらしいのですが、スキャットがいい感じのJAZZYボッサ『シャム猫を抱いて』、哀切の歌謡ボッサ『別れましょう』など、中身の方もスルーできません。しかも美麗ピンナップポスターつき(ニヤリ)。この美しさはどうだろう。オルガンのバーカウンターにて、辰緒さんとともに感服いたしました。 |
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