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毎回、名うてのゲストDJをお招きしてセッションを楽しんでいただいています土曜日のオルガンバー・プログラム、『プレミアムカッツ』。今月も坂井&中川チーム from WEB、コモエスタ八重樫さん、そして第3週は松田聖子のリミックスも好評の伊藤“アカカゲ”陽一郎くん(第4土曜はBLUE CAFE)。みなさん他ならないオルガンバーのウィークエンドゲストに恥じない、負けず劣らずのレコード番長ぶり。お客さんだけじゃなく我々レギュラーも、ゲストDJの初耳プレイに「え! これ誰?」っていちいちブースにダッシュする始末。おちおち酒もゆっくり飲んでいられません。よく土曜日のジャンル問い合わせもあるんですが、ジャズ、ブラジル、フレンチ、レアグルーブから最新のハウス、ブレイクビーツまで、オールジャンルの耳に新しい曲(=PREMIUM CUTS)をなめらかな線でつないで、気持ちよく踊れて飲める時間を提供しています。まだの方、ぜひ一度お試しくださいね。 (鈴木雅憲) |
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辰緒さんも大芝君もチャートをお休みしている現在ですが、質量共に二人の穴を埋めることなんて到底できないので、相変わらずの自分の価値観でレコード紹介を続けていきます。ということで今回はちょっとだけ趣向を変え、「いつかまた、やってみたいな7インチ番長」という訳で7インチ特集です(って、実は通常のアルバムチャートで原稿を進めてたんですが、5枚分まで解説を書いたところでセーブ前にOS9が見事にフリーズしやがりまして、めげたので気分を変えてEP篇にした次第です)。 |
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DANY DORIZ / La Bossa Nova de Notre Amour ( HOMERE )
フランスのアレンジャー&コンポーザー&バンマス、ダニー・ドリスの必殺ビッグバンド&スキャット・ジャズ・ボッサ(プロモEP)。執拗にくり返される女性スキャット隊のAメロ「♪ララ〜ラララ〜 ラララララ〜」(って書いても伝わるわけないか)が耳について離れなくなる。間奏のヴィブラフォンも超超超超いい感じ。そして転調、怒濤のホーン大団円へ。 |
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JEAN LECCIA / Les Saintes Cheries ( DISQUES VOGUE )
仏テレビ・ドラマのサントラ。ジャン・レシアにはあの『キャラバン』を自らの唄でカヴァーした傑作7EPもありますが、ここでは作曲を担当。『LES CERFS-VOLANTS』は、クリスチャンヌ・ルグランとレイモン・ルフェーブルのかの『TENTATION』に非常に風合いのよく似た高速スキャット・ジャズ。しかしジャケの右端のお父さん(?)U.F.O.のラファさんによく似てます。こんど本人に見せてみよう。 |
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MARTIAL SOLAL / Echappment Libre ( Columbia )
『勝手にしやがれ』の大ヒットに便乗して作られた、主演&音楽担当一緒、監督違いの一見続編風映画『黄金の男』(64年)のサントラ盤マキシ・シングル。全6曲の小粋なシネ・ジャズが楽しめますが、グルーヴィーなオルガン・モッド・ジャズにパパヤ系女性スキャットの乗ったA-1の『GENERIQUE』に悶絶。オープンカーから振り向くジャン・ポール・べルモンドとジーン・セバーグのジャケ写真もメチャHIP。 |
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JONNY TEUPEN / Junger Mann Mit Harfe ( Columbia )
同じくコロムビア盤ながらこちらはドイツ盤。名ジャズ・ハーピスト、ジョニー・トゥーペンの珍しいシングルCUT。口笛とハープの掛け合いも楽しい『THE PREACHER』は、さまざまな人がカヴァーするホレス・シルヴァーの人気曲。『ROCKIN' CLOCKS』ではタイトル通り、鳩時計などさまざまな時計がトゥーペンと共演。ともに洒落っ気たっぷりのEASY & SWINGY TUNE。 |
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GUNTER HORIG ORCHESTRA / Leda ( AMIGA )
ドイツのSWING BIG BANDの62年のEP。Cuban-Swingと銘打たれた『LEDA』が出色のアフロ・キューバン・ジャズ。例えばキャノンボール・アダレイの『CARIBBEAN CUTIE』のような(久々にこの曲を思い出して聴いて泣いた)。一度でいいからこんなビッグバンドを生で聴いてみたい。出来ればあやしい大人達が出入りする昔ながらのナイト・クラブみたいな場所で。 |
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TOLDI MARIA / Fazom ( QUALITION )
ハンガリーの女性シンガーの、おそらく60年代後期頃のEP。トニー・ハッチの『DOWN TOWN』の脱力スロー・カヴァーはご愛嬌だが、母国語でカヴァーするフランス・ギャルの『夢見るシャンソン人形』は原曲と争う可愛い出来。そしてビッグバンドを従えてのジャズ・ボッサ『FAZOM』では、あまりジャズ・ボーカル慣れしてないような微妙に危なっかしい歌唱がかえって健気で可愛らしい。 |
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SINGERS & SWINGERS / Ok Jet ( SUPRAPHON )
SINGERS & SWINGERSといってもトニー・ハッチのスキャット入りアルバムとはもちろん無関係。こちらはチェコスロバキア国営航空のキャンペーンソングEP。UPテンポの軽快なビッグバンド・サウンドに乗せてカービーストーン・フォーばりの男性コーラスが唄う『YOUR HIGHWAY IS THE SKY』に胸踊る。誘導車が機体を先導する夕闇の滑走路をとらえたジャケ写ともども最高! |
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PRINI / Boogaloo ( BEVERLY )
ブラジル盤EP。しかしブラジルっぽさはあまり感じられないめちゃファンキーなレアグルーブ・ブーガルー。唄、メチャうま。しかも中間のドラムブレイク部分に乗っかる「♪ブ〜ブブブ〜ブブ〜ブブ〜ブ〜ブ〜 ♪ベ〜ベベベ〜ベベ〜ベベ〜ベ〜ベ〜 ♪バ〜バババ〜ババ〜ババ〜バ〜バ〜」(なんか今回こういうの多いな)っていう本人の合いの手が激キャッチー。週末のピークタイムを安心して任せられる一枚。 |
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MONGUITO SANTA MARIA / Hey Sister ( PINK ELEPHANT )
ブーガルーつながりっていうことで、モンゴ・サンタマリアの傑作ミッドテンポ・ブーガルー&ジャケ買いの一枚。アタッキーなラテンピアノ・リフにパワフルな手拍子がかぶさるイントロで早くもノックアウト。男性ヴォーカルはガッツに溢れた褐色フィーリング。例えば繊細な女性スキャットのジャズ・ボッサなんかとは対極なれど、自分のグルーブの中では一直線上でイエーッ! |
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NOVI SINGERS / The Kid From The Red Bank ( TONPRESS )
アルバム未収録(かな?)曲3曲入りのポーランド盤EP。そのジャズ寄りのアプローチから、60年代後半、彼らとしては初期の音源だと推測されます。表題曲『THE KID FROM THE RED BANK』(ニール・ヘフティ作)はノヴィ・シンガーズの作品でもかなりドラムを打っている部類の高速スキャットJAZZ。アルバム「TORPEDO」における『STRYCEK GUCIO』のような。踊らされつつ彼らの超絶VOICEテクニックを否応なく思い知らされる怒濤の3分5秒。 |
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