冬季オリンピックで、盛り上がっていますね。冬季オリンピックの音楽といえば、映画『白い恋人達(13 Jours en France)』が思い浮かびます。フランシス・レイが手掛けた美しく切ない音楽が映像にマッチしていました。

今月のお題は「スポーツ」。スポーツに関連したレコード、スポーツしてるジャケット、スポーツしている時に聴きたい音楽など、スポーツにまつわるレコードのセレクションです。

Toru WATANABE (pee-wee marquette)

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Toru WATANABE (pee-wee marquette)
02,04,06,08,10:
Masao MARUYAMA (musique dessinee)



TITICO / POESIA ... E SAMBA
(CITTA NUOVA)


イタリア産サンバ〜ボサノヴァの隠れ名盤。イタリアの男性シンガー、TITICO。詳細不明ですが、自ら作詞・作曲し、ギターの腕もかなりの腕前。スペインでブラジル音楽を広めたJAYME MARQUESを思わせるところがある。本作は1976年リリースのアルバム。ジョアン・ジルベルト直系のつぶやくようなヴォーカルと、軽やかなギターがリズミカルに跳ねる「CORAGEM」、疾走するアコースティック・サンバ「MENINA DE FEIRA」など、名曲多数です。


VERONICA MAGGIO / OCH VINNAREN AR
(UNIVERSAL)


スポーツには勝敗がつきもの。スウェーデン(とイタリアのハーフだそうです)の若き女性シンガー、VERONICA MAGGIOは間違いなく”勝者”でしょう。本国ではグラミー新人賞まで受賞したと言う彼女の2ndが本作。デビュー作『VATTEN OCH BROD』は、極上メランコリックなポップセンスと、タイトなダンスビートが融合した傑作でしたが、趣味の良い60'Sセンスはそのままに、より彼女のハスキーで絶妙の甘さを感じさせる歌声を満喫出来る傑作に仕上がってます。スリリングに高揚する名曲「STOPP」が最高!


DOMINIQUE MICHEL / MOI, J'AIME DOMINIQUE
(APEX)


今年のオリンピック開催地、バンクーバーに敬意を込めて、一枚カナダ物を。ドミニク・ミシェルというカナダの女性シンガーの1966年盤。裏ジャケに"MISS RADIO TV"を記してあって、テレビやラジオで活躍したアイドルなのでしょうか。本作は、当時の米英仏のヒット曲をフランス語でカヴァーするアルバムなのですが、舌足らずな彼女のヴォーカルが魅力的です。ナンシー・シナトラ「にくい貴方」、ニノ・フェレール「MIRZA」、などをカヴァーしている。


LAZY HABITS / EVEN OUT/PLEASE PEOPLE
(LAZY HABITS)


英国の8人組“生音”ヒップホップバンドLAZY HABITSは、ライブ感溢れるスポーティーなサウンドが魅力のニューカマー。テンポ良くキレるメインMCのライミング、分厚い生音のホーンセクションに、小気味よいエレピを交えた極上にジャジーなセンスも絶妙ですが、中でも極上のパーティーチューン「EVEN OUT」で聴かせる前のめり気味のフレッシュさが抜群。英国版アグリー・ダックリン?、なんて風にも思わせるタレントです。


LAMBERT, HENDRICKS AND ROSS!
(PHILIPS)


レコーディング・スタジオでこちらを振り返る男女三人。この無防備な見返り姿が気に入って思わず買ってしまった一枚。ランバート・ヘンドリックス&ロスの大名盤『THE HOTTEST NEW GROUP IN JAZZ』から4曲厳選したイギリス盤で、音質も上々です。高速バップジャズ「EVERYBODY'S BOPPIN'」からラテン風味の「BIJOU」まで、アルバムで何度聴いたか分からない曲達が、7インチで聴くと違って聴こえるのはどういうことだろう。


LE SPORT / EURO DELUXE DANCE PARTY (RIMEOUT RECORDINGS)

グループ名からして”スポーティー”!スウェーデンはストックホルム在住の二人組ポップユニット、その名もル・スポートの傑作デビュー作。彼等の持ち味は、何と言ってもキラキラ感全開の音作りと、程よく添えられる80’sフィーリングですが、ちゃんとスウェデッシュポップ的な’甘酢っぽさ’を兼ね備えているのが嬉しいところ。跳ねるキーボード、ブイブイと唸りを上げるシンセベースの音色もしっくりハマるメロディアスなディスコダンサー「TELL NO ONE ABOUT TONIGHT」なんてその象徴です。


LIONEL HAMPTON / HAMP STAMPS (GLAD HAMP)

ジャズ・ヴィブラフォン奏者といえば、かつてはミルト・ジャクソンかライオネル・ハンプトンが真っ先に話題に上がっていましたが、最近僕らの周囲ではあまり話題に上がらない。本作はライオネル・ハンプトンが自身のレーベルに吹き込んだ一枚。1967年というのは音楽シーンにとって特別な年で、どのレコードも魔法にかかったような音がしていますが、本作でもサイケデリックなソウルジャズ風味の演奏をグルーヴ感たっぷりに聴かせてくれます。


GUY BOYER / BALLADE POUR UN VIBRA (NEUILLY)

フランスのヴィブラフォン奏者GUY BOYERが1970年代の初頭に吹き込んだモノと思われる一枚。基本は”涼しげなヴァイブの音色を楽しもう”的なイージーリスニング作品として制作されたモノと思われますが、何故か強烈ヘヴィーなリズムが炸裂する数曲が圧倒的な存在感を放っています。サンプリングソースとしても驚愕のブレイクが炸裂するジャズファンク「BONGOS AND SOUND」が抜群ですが、クールなヴァイブジャズ「SPORTING FLASH」とか、尋常じゃないクオリティ…。


EDDIE LEE MATTISON / LIVE HAPPILY (ARIOLA)

オリンピックでの素晴らしい演技/競技は人々に感動を与えてくれます。このEDDIE LEE MATTISONという男性シンガーの1972年のシングル「LIVE HAPPILY」はスペインで録音されたものですが、そんなポジテイヴ・パワーを感じさせてくれる多幸感あふれるポップソウルで、思わず拳を突き上げてしまいそうになります。裏面は『ティファニーで朝食を』の「MOON RIVER」をロックステディ風にカヴァーしていて、こちらもグレイトです。


RUFUS HARLEY / BAGPIPE BLUES
(ATLANTIC)


世界的にも高名なバグパイプ奏者、RUFUS HARLEYが1966年に吹き込んだ作品。彼の物悲しいバグパイプの音色を中心としたカルテット編成の作品で、自身のオリジナル曲とカヴァー曲が程よいバランスで混在する快作です。何と言っても、極上のモーダルジャズ「CHIM CHIM CHEREE」が秀逸ですが、フルートでじっくり聴かせるボサジャズ仕立ての伊映画サントラ曲「MORE」、ハードなビートと絡むバグパイプの音色も渋い「BAGPIPE BLUES」に、サックスに持ちかえて聴かせるバップ「SPORTIN」などイイ感じです。