2010年です。毎度ながら既に新年気分は皆無ですが、例年通り、時差全開の『2009年、僕がよく聴いた作品』をチョイスさせて頂きます。音楽業界は芳しくありませんが、反比例して、優れたアーティストや名曲は絶え間なく生まれ続けています。そんな訳で、絞り込むのは大変でした(後半は”手前味噌”なんですが…)けど、よく”聴いた”作品達で、同時に今も良く”聴く”、作品でもあり、これからもずっと”聴き続ける”だろう作品を吟味しました。流行り廃りの影響を受けない、普遍のメロディが詰まっている名作達かと思います…。ちなみに、全ての作品はCDで聴けます。所謂”レアなレコード”ってヤツは1枚も無いです、残念ながら。

Masao MARUYAMA (musique dessinee)

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Masao MARUYAMA (musique dessinee)



KALEO / ALOHA MONDAY
(CCRE MUSIC)


“ハワイが生んだ奇跡”。そんな大袈裟な事を言いたくなるほどに素晴らしい男性SSW、カレオくんのデビュー作。曲良し、歌良しの極上のハワイアン・グルーヴを聴かせてくれますが、若さの割に絶妙の”枯れ”具合も感じさせてくれるのがスゴい。オープニングを飾るソウルフルな「MONDAY TROUBLE」の時点で、”格”の違いみたいなモノを感じさせてくれますが、真骨頂は哀愁の名曲「A LITTLE LONGER」。泣けます…、号泣モノです。


MARI PERSEN / MARI PERSEN
(MUSIC FOR RECORDS/THINK!)


ノスタルジックでムーディーな北欧ポップスの新定番。ノルウェイの”カラフル”ポップ・バンド、ザ・ロイヤリティーズの紅一点、マリ・ペルセンのソロデビュー作は、彼女が敬愛するブロッサム・ディアリーの面影や、王道のポップス、ボサノヴァから映画音楽、ディスコにソウルミュージックまで、彼女の表情豊かな才能がギッシリ詰まった一枚。華麗なイントロから胸が躍るような「SWEETHEART」なんて最高です!


BESS ROGERS / TRAVEL BACK EP
(BESS ROGERS)


ウキウキ感全開のウクレレが、軽快なテンポのビートに乗って駆け抜けるハッピーポップ「I DON'T WORRY」は、是非とも大きな音で楽しみたいチアフルな大名曲。誰もが一聴でその”幸福感”に触れることが出来ます。NYCはブルックリン在住の女性SSW、ベス・ロジャースの芯の通った歌声は、聴く度に元気を与えてくれるような魅力で一杯です。きっとライブも最高に楽しいに違いない。


GEYSTER / NO KIDDIN'
(SOMEKIND RECORDS)


フランスの男女デュオ、ガイスターの3rdアルバム。デビュー当時からズバ抜けたセンスが輝き続けてますが、本作も歌心を感じさせるダンスミュージック満載の秀作。特に小気味良いギターのカッティングと共に駆け抜ける、キラキラ感&高揚感全開のダンスナンバー「COME MY DIRECTION」と、美メロAORな「CHANGE OF HEART」は抜群。特に難しい感じは無いんだけれど、明らかに”格”が違う感じです…。


NAT KING COLE/V.A. / RE:GENERATION
(EMI)


あの味わい深い歌声が、装いも新たに甦りました。古くは1930年代(!)から活動を続け、1960年代まで活躍した黒人シンガー、ナット・キング・コールの名曲の数々を、気鋭のアーティスト達がリスペクトたっぷりにリ・アレンジ。いずれも原曲の良さ、彼の歌声の素晴らしさを引き出してますが、衝撃的なのはシー・ローによる「LUSH LIFE」。ちょっとした奇跡が起こっているような気がする、ドラマチックな仕上がり。


RAY WONDER / SUPERWONDER (THE BEST OF RAY WONDER) (production dessinee)

まさしく”スーパーワンダー”な存在。スウェデッシュポップが輝きを放った1990年代に生まれた4人組バンド、レイ・ワンダーは、異次元クラスのポップ&ロックを奏でる唯一無二の存在。そんな彼等の濃密な世界感をギュッと凝縮したのが本作です。ソウルフルでジャジーで格好良いんだけど、どっかヘンテコな感じ、な、強烈グルーヴ満載!クセになります…。ちなみに、後に結成された、Hank(ハンク)は“スーパーキング”な存在です。


GIORGIO TUMA / MY VOCALESE FUN FAIR (production dessinee)

ひんやり美味しい“ジェラート的”イタリアンポップスの新名盤。美しい南イタリアの地方都市が生んだSSW、ジョルジオ・トゥマの才能はホンモノです。ボサノヴァ、ソフトロック、サントラにソウル、ギターポップなど、彼が大好きな音楽のエッセンスと、夢見心地のメロディ、甘く軽やかな歌声が、永遠にまわり続けるメリーゴーランドのような楽しさを演出しています。幼い頃の”楽しい想い出”のようなモノが、ここにあるのです…。


V.A.(Compiled by Masao MARUYAMA) / musique dessinee 03 - Essence (production dessinee)

思いっきり手前味噌な感じですが、以前から取り組んでいるオフィシャル・コンピレーション『musique dessinee』の第3弾が完成しました。今作は、スタイルを”ジャズ”に絞ってますが、所謂踊れる感じのジャズは殆どありません。追求したのは、いつもと同じく”メロディ”、”感動”みたいなザックリしたフィーリングです。沢山売れる作品もイイですが、沢山聴いてもらえる作品を作る事を、いつでも念頭に置いています…。


THE CLOWN / CLOWNISM (JAPANESE DELUXE EDITION) (production dessinee)

昨年に続いての登場です、しつこくてスミマセン。ただ、ホントに今でも延々聴き続けている位に素晴らしいのです。取り立てて珍しさ、目新しさはここにはありませんが、心に響く、ドラマチックな名曲が沢山入っています。無理矢理カテゴライズする必要があるなら、”イイ作品”、とでも括っておきます。ヘンリック・アンダーソンと言う才能の一端がここに…。


swissy / she smiles
(production dessinee)


2009年・最高の出会いと言えばこの人、スウィッシーです。”ビビッと来た”としか言い様の無い歌声が、とにかく衝撃的。そして、そのメロディの素晴らしさ、サウンドのセンスの良さもまた驚き。音楽的には余り馴染みの無かったフィリピン生まれのアーティスト、と言うのも興味深いですが、それはあくまでも環境の問題。この作品は、素敵な音楽は、世界中、いつの時代にも生み出されている事を実感させてくれるのです…。