2005.7
夏といえば「海!」ということで、久しぶりに海に海水浴&バーベキューに行きました。当日は天気も良くて絶好のBBQ日和、ビールを飲みながらせっせと炭を焚いて、さていよいよ!という時になって大事なことに気が付いた。

肉を忘れて来たことに・・・

あー、切ないですね。今月のお題は「夏の風物詩」。夏になるとやりたくなるあんな事やこんな事、夏になると思い出す甘酸っぱい想い出、そして夏になるとどうしてもターンテーブルに乗せたくなるレコード。夏に関係する音楽を集めてみました。




FRANCO GODI / VIP MIO FRATELLO SUPERUOMO (CAM)

夏といえば「アドヴェンチャー」。僕はイタリアのアニメーション作家ブルーノ・ボツェットの作品が大好きなんだけど、中でも最高傑作といえるのが『VIP MY BROTHER SUPERMAN』。最近ヒットした『MR. INCREDIBLE』の元ネタみたいな内容なんだけど、これは音楽も抜群に優れている。スコアを手掛けているのは『LA LIENA』等の傑作も残しているFRANCO GODIで、『続・黄金の七人〜レインボー作戦』を凌ぐ南国感覚。映画のリバイバルも切望します。



RAY MANTILLA SPACE STATION / HANDS OF FIRE (RED RECORD)

夏といえば「サングラス」。チンピラ風の赤シャツも絶妙の味を醸し出すジャケットの人物はコンガ奏者のRAY MANTILLA。NYCはBRONX出身の彼が84年に地元で自身のグループSPACE STATIONを率いて録音したのが本作。彼のコンガに、更に二本のパーカッションを加え、サックス、フルートにヴィブラフォンを交えたラテンジャズ作品で、取り立てて派手さは無いですが全体的に滑らかです。歯切れの良いリズム、流麗なピアノが絡む「SIX FOR KIM」なんて素敵。



LOS 3 DE CASTILLA / LOS 3 DE CASTILLA (PHILIPS)

夏といえば「旅行」。これはスペインに旅行したとき、マドリッドのレコード屋の地下室で発掘した正体不明の3人組のレコード。確か12ユーロだった。エドゥ・ロボの「PONTEIO」は疾走感溢れるブラジリアン・テイストと可憐な女性ヴォーカルで格好良し。それとお馴染み「A BANDA」もハッピーで素敵でした。しかし、当時(1970年頃)のスペインにはLOS 3 SUDAMERICANOSを筆頭に、男2+女1編成のグループが多いですね。



ISABELLE AUBRET / PAIN BRULE ET CAFE SANS LAIT (DISQUES MEYS)

夏といえば「帽子」はとても重要です。特に暑い日や避暑地等では必須なんですが、ジャケットに写る、「南仏の海辺でヴァカンスを満喫中のマダム」と言った趣のイザベル・オーヴレの帽子なんて日傘なみの巨大さでビックリしちゃいます。アラン・ゴラゲールが手掛けた音楽は晴れた日のヴァカンスにぴったりの軽快なサンバでとっても楽しいのですが、「焦げたパンとミルク抜きのコーヒー」ってタイトルも、気の抜けたヴァカンスでのマダムの失敗談って感じでホノボノしてます。



LARA ST. PAUL / LA CANZONE PORTAFORTUNA (CDI)

夏といえば「サンバ」。イタリア(?)の女性シンガーLARA ST. PAUL。1970年代にはレオン・ウェアをプロデューサに迎えてアルバムを制作したりしていますが、これはごく初期1968年のシングル盤。「LA CANZONE PORTAFORTUNA 」は元気の良いサンバ風アレンジに溌剌とした彼女のヴォーカルが眩しい、まさに夏向けの1曲。裏面「NON LO SO ( SE TU MI VAI ) 」はホーンセクション入りのスロウテンポのファンキーR&Bでこちらもナイス。



V.A. / BOUM VACANCES (DISQUES CELINI)

夏といえば「ヴァカンス」。「熱帯のパリ」と呼ばれるフランス領海外県マルティニークの優良レーベルDISQUES CELINIが70年代にリリースしたコンピレイション『BOUM VACANCES』は、タイトル通りの楽しいカリビアン満載で、どこを切っても夏の香りのする、いつ何時でもその場を華やかな気分にしてくれる1枚です。トロピカルなジャケットもとても素敵なんですが、年中常夏の国は、やっぱり年がら年中ヴァカンス気分なのでしょうか?勿論そんな訳無いでしょうけど・・・



HOWARD ROBERTS / LORD SHANGO (BRYAN)

夏といえば「蜃気楼」。この摩訶不思議なジャケット、1975年のブラック・ムーヴィー『LORD SHANGO』のサントラ盤なのですが、映画の内容はさっぱり分かりません。音楽を担当しているのはハワード・ロバーツ・・・ジャズ・ギタリストのハワード・ロバーツとは別人かな?内容は、ソウル/ファンク/ゴスペルを中心にジャズやボッサやアフロまでカヴァーする幅広さ。特に「SOME PEOPLE」「STREAK O'LEAN」は何となく夏向きの傑作ナンバーでした。



MANUEL DE SICA/ MYSTERY TOUR (CAM)

夏といえば「怪奇現象」。ちょっとしたヴァカンスや夜遊びで、その遭遇率はグンとアップします。霊感はゼロだけど、暑い中をわざわざお化け屋敷に行く気にもなれないあなたはBGMだけでも怪奇気分を味わいましょう。「ミステリーツアー」と題されたこのライブラリーには、恐怖映画の効果音的な怪奇サウンドが満載でエアコンの効きも2割増。でも、何故かグルーヴィーな男性スキャット入りの「VOCAL BEAT」は打ってるビートも格好良くダンサブル。余計に暑くなっちゃいます。



V.A. / GET WISE! (EPIC)

夏といえば「真夏の夜のジャズ」。もう10年以上前に観たっきりの映画だけど、いまだにオープニングのまばゆい海の輝きは忘れられません。さて、これは英国のポートレイト・レーベルのコンピレイション。1986年発売ということで、ネオアコ後夜、アシッドジャズ前夜、フェイクジャズ的な良曲がたくさん詰まっています。チーム・テン「MISSION IMPOSSIBLE」、ジャズ・ディフェクター「SAMBA INGLES」、ア・マン・コールド・アダム「GET WISE」など、実に粒揃い。



THE SUNPOWER'S / I'VE GOT THE SUN UNDERMY SKIN (VANAOS)

夏といえば「日焼け」の季節。うっかりしてると全身真っ黒です。そんな時は面倒臭くても、しっかりと日焼け止めクリームを用意しましょう。でも逆に、夏こそしっかりと「日焼け」したいあなたは、ひたすら熱く、ファンキーに歌い上げるTHE SUNPOWER'Sの演奏に乗せて外へ飛び出しましょう。程よくワゥの効いたギター、ズシリと重いビートに乗せ連呼される「I'VE GOT THE SUN UNDERMY SKIN」のフレーズのおかげで、たったの3分間であなた(の気分)はこんがり小麦色です。




01,03,05,07,09: Toru WATANABE (pee-wee marquette)
02,04,06,08,10: Masao MARUYAMA (musique dessinee)