2003.7
どうも!毎日暑いですね。まさに夏本番。どうも冷たい飲み物(含ビール)ばかり取って最後には体調まで崩しそうになる僕ですが、暑い夏には熱いお茶を飲むのが良いのだそうです。・・・ということは、暑い夏にはホットな音楽を聴くのも良いのでは?

そんなわけで今月のお題は「ホット」です。熱い(暑い?)音楽、暖色系の音楽、暑苦しいヴォーカル、南国で作られた音楽、暑い場所のジャケット、暑苦しいジャケ・・・・などなど、今年はホットな音楽で暑い夏を乗り切ってみるのは如何でしょう。




COATY DE OLIVEIRA / LA FETE BRESILIENNE (MAISON CONSEIL)

フランス人とブラジル人のハーフのパーカッショニストCOATY DE OLIVEIRAの快作。絶対ジャケ買い出来ない類いの1枚ですが、冒頭のスピード感たっぷりに疾走する"SAMBA FUNKY"と評された名曲「CAMINHO LIVRE」はチュルッチュ〜なCOATYのコーラスと気持ち良過ぎるアコギの音色が素晴しいホットなナンバー。他曲も歯切れの良いギターの音色と明るいテンポが印象的な好フレンチ・ブラジリアンです。



WILF TODD / TROPICAL MAGIC (MORGAN)

暑かった日の夕涼みの時に聴きたい英国産ソフト・サウンディング屈指の一枚。ウィルフ・トッドはインド生まれの音楽家。ロンドンに移り住んで1969年にロビン・ジョーンズやダンカン・ラモントらと共に本作を制作した。オープニング曲「MARINA」から洗練されまくったボサノヴァ〜ラテンの連続で、リサ・グレイの女声スキャットはまるでバーバラ・ムーアのよう。聴いていると熱帯の魔法(トロピカル・マジック)に掛けられたような気分になる清涼感に満ちた傑作。



MAURO MOTTA E ROSSINI PINTO / OS SUPER QUENTES E OS SUCESSOS VOL.7 (CBS)

今にもチューしそうなカップルの眩いジャケットの1枚ですが、ブラジルのスーパーマーケットのBGM集だそうです。音の方もブラジリアンと言うよりも殆どソフトロッキンなポップス集で、当時のヒット曲を軽快なリズムとヒャラヒャラしたオルガンに男女の爽やかなコーラス/ヴォーカルを交えてやっています。・・・と書くと何だか安っぽい感じですが、これがかなりしっかりした音作りの佳作。



DANUTA RINN & BOHDAN CZYZEWSKI / CALUJMY SIE! (PRONIT)

アツアツのカップル。アルバム・タイトルは『LET'S KISS!』。彼らは1962年から活躍しているポーランドのポップス〜ジャズ・ヴォーカル・デュオで、"ポーランドのジャッキー&ロイ"という感じでしょうか。このアルバムは1960年代中期リリース、フレンチポップスの香りもするジャジーな曲が中心です。「TAKE NOTHING BUT THE TENT」は中盤の怒涛のような女声スキャットに「DESAFINADO」のフレーズも飛び出すグレイトなボサノヴァ曲。



QUINCY JONES / THE HOT ROCK (PROPHESY)

御大クインシー・ジョーンズが1972年に手掛けたその名も『ホット・ロック』のサントラ盤。彼のもとに集ったジャズマン達の面子も恐ろしく豪華な1枚なんですが、内容もアフロリズムを多用した好盤で、ソウルフルな女性ヴォーカルの「LISTEN TO THE MELODY」に、ミディアムテンポのボッサ/アフロビートに男女のパッパラ〜コーラスが乗る「HOT ROCK THEME」等、ジャジーで洒落つつややファンキー。



ST. TROPEZ JAZZ OCTETT / JAZZ GOES SWINGING (EUROPA)

映画『赤と青のブルース』を初めて観たときから、ヴァカンスに行くなら南仏サン・トロペが良いと思ってます。これはジョニー・ドーヴァー率いるドイツの10人組グループの1960年代のアルバム。大音量で聴くとウッドベースの音が心臓にまで響くフロア向けのグルーヴィー・ジャズが満載です。「MILESTONE」を思わせる疾走感溢れるフォービート・ナンバー「JAZZ FOR TWO」、夏向けワルツジャズ「BEACH BREEZE」など、他も良い曲いろいろ。



NILTON CASTRO / RHYTHM AND SOUL (VEDETTE)

ひたすら熱く疾走するイタリア産ラテンファンクの名盤。ニルトン・カストロ自体、何人か良く分かりませんが、ちょっとクドめの男気ヴォーカルがホットな演奏に良くマッチしてます。間違い無くフロアの温度が上がりそうな「MENSAGEM NEGRA」や、ネチっこいワゥギターにオルガンが絡むファンク「SEGURA O SAMBURA」等、外人受けもよろしいファンキー盤。でもちゃんとメロウサイドもあるのも高得点。



DORIVAL CAYMMI / O MAR (THE SEA) (HED-ARZI)

イスラエル産ボサノヴァ。元々「シンギング・ボックス」というラジオ音楽番組のために1974年頃に録音された曲を集めてアルバムにしたもので色々な歌手が歌ってます。ジャケットのイラストはブラジルのVARIGという航空会社の専属イラストレーター(?)NELSON JUNGBLUTHによるもの。B面が全体的に良いです。特にMATHI CASPIという男性シンガーの歌う「SAMBA DA MINHA TERRA」は小気味良いボサノヴァ・リズムにヘブライ語の優しい歌声が染みる名曲。



G.IACOUCCI / ENFANTS ET DIVERTISSEMENTS (ST GERMAIN DES PRES)

赤と黄色が華々しい「子供とエンターテイメント」と題されたレア・ライブラリー。タイトル通り当時の子供番組で使われてそうなファニーなポップソングが基本なんですが、B面の冒頭を飾る「LIGNE D'ARRIVEE」、「MOTOCROSS」、「AGENT SECRET」の3曲はそれぞれオルガンやフルートが鳴ってみたり、跳ねたピアノが腰に来るワルツだったりと、とにかく極上のモーダル・ジャズ・ダンサー。



R.D.BURMAN / SEETA AUR GEETA (EMI)

インド映画はボンベイを拠点に大量の作品が量産されていて、ハリウッドに対してボリウッド(Bollywood)と呼ばれている。そんなボリウッド映画音楽の最重要人物といえばR.D.バーマン。興味深い作品を沢山残しているけど、1969年制作の『シータとジータ』は特に面白いと思う。インド民俗音楽をベースに、アフロ、ジャズ、ファンク、サーフ、ボサノヴァなどが渾然一体となった摩訶不思議なサウンド。こってり濃厚な音楽なので胃もたれに注意。




02,04,06,08,10: Toru WATANABE (pee-wee marquette)
01,03,05,07,09: Masao MARUYAMA (disques dessinee)