今月の10曲
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【オリジナル・ヴァイナル100%の最新MIX CD『RECORD HOUR』第二弾登場!】

DJ鈴木雅尭による生音系オールジャンルMIX代表格『PREMIUM CUTS』がリニューアルした新シリーズ『レコードアワー』の待望第2弾!今回もレコード欲を果てしなくそそるオブスキュアなオリジナル・ヴァイナル満載のラインアップ!全ジャケットをオールカラーで掲載!!

いきなりウルトラレアなサンファンのリゾートホテルの箱バンの会場物販アルバムに収められた絶品のジャズ・ボッサで幕を開ける今回のレコードアワーN°2。ライブラリーLIKEなイタリアン・オーケストラル・ボッサ02からフレンチSSWによる知られざるボッサ・グルーヴ03、小西康陽さんもヘヴィーローテのフランスのガールズ・グループによる哀愁グルーヴ04へと続きシーン・チェンジ。レアグルーブ垂涎のマイナー盤F.ジヴァゴのメロウ・ファンク05、プラターズなどのver.などでも知られるUSスタンダードのタイトでヘヴィーなカヴァー06、M.フーガン超えのフレンチ・ロック07、あの大人気テーマ・パークでも流れるキッズ・ナンバーの絶品ファンク・カヴァー08、オリジナル7インチが高騰を続けるスウィートなモダンソウル09と10、マイアミの秘宝と言われるファルセット・シンガーのメロウ・ファンク11、70'sUKのフィメール・ソウル12とグルーヴフルなナンバーが炸裂してインターミッションへ。

イタリアン・チネ・スキャット・ボッサを代表する名曲13でスタートする後半はそこから誰もが知るイージー・リスニング界の巨匠がブラジルに残した知られざるスキャット・サンバ14、80s風味の爽快インディーズ・ポップ・サンバ15とフロアユースなブラジリアンTUNEへと続き、M.スパロウのツアーオブジャマイカ・クラスにもヒケを取らないほどキャッチーな16、その女性版のようなホーンも高らかな17とごきげんなカリビアン・ナンバー連打からブリージンなハワイアン・フリーソウル18、さまざまなカヴァーを生んだニュージーランド・フリーソウル・ダンサーの最高峰19、テキサスのドマイナーな女性SSWによるグルーヴィー・ソフトロック20、レアグルーヴAtoZ完全版でやっと正体が明かされたUS高校生バンドによるC.キングの究極激打ちカヴァー21、さらに同じくC.キング作の最高にアッパーなディスコティック・カヴァー22、ライムライトのテーマ曲をディスコ・ダンサーにしてしまったハワイアンAORシンガーの23、オルガンバー・クラシックスとなっているフロリダの黒人ピアニストの幻級アルバムに収録されたインスト・ジャズダンサーのさらにレアな7インチ・オンリー歌入りver.24へと畳み掛けて、アッパーな裏打ちのスウィング・ビートのパートへ。65年の名作ロマンス映画テーマ曲のおそろしくグルーヴィーなジャズ・ダンサーver.25、フランスの70sコンポーザーによる思い切りスタイリッシュなスキャット・ジャズ・グルーヴ26、プレカツ・クラシックスとしていまだに高い人気を維持するあのUKのM.J.デュオのアフロ・キューバン・キラーをほうふつとさせるUKの黒人シンガーによるスリリングなディスカヴァリー・ナンバー27でクライマックス。エンディングの28はトップクラスの和モノレア盤から誰もが知るミッドテンポのバラッド・カヴァー。

今回も従来の『PREMIUM CUTS』シリーズや前作『RECORD HOUR N°1』に勝るとも劣らない、全編が聴きどころになった捨て曲なしの78分になっています。さらにブックレット内面にはディスクガイドブックのようにオールカラーで全ジャケットを掲載。ぜひお試し下さい!(完全限定プロモ・オンリー)
PREMIUM CUTS RECORD HOUR N°2
selected & mixed by Masanori Suzuki
(CSMP 0040 / 帯・キャラメル / ステレオ28トラック78分)
取扱いはJETSET、DISKUNION、FREEDOM RECORD、TICRO MARKET、
ZOOOOO.JP、FASTCUT RECORDS、ART ROCK NO.1、CORNERSHOP、
STEREO RECORDS、PEANUTS RECORDSなど各店ならびにオルガンバー・キャッシャーで。
毎月第1水曜日【PREMIUM CUTS presents FAIRGROUND】

3/5 wed.
Premium Cuts presents
RECORD HOUR -maico 卒業SPECIAL-
GUEST DJ: 廣瀬大輔、関Z祐作、ホシタケシ、シダックス
DJs: 鈴木雅尭, 佐野真久, Aimie, 嶋瀬陽子, ykr, maico
※3月生まれの方入場無料!
※24時までエントランス1,000yen 以降2,000yen/1D

4/2 wed.
Premium Cuts presents
RECORD HOUR -RECORD HOUR N°2リリースPARTY-
DJs: 鈴木雅尭, 佐野真久, Aimie, 嶋瀬陽子, ykr, ケイティ
WITH GUEST DJ
※4月生まれの方入場無料!
※24時までエントランス1,000yen 以降2,000yen/1D
TWISTE ET CHANTE
AL BACULIS SINGERS / BACK TO BACULIS
(CTL) LP

カナダを拠点に広く活動したというアレンジャー、アル・バクリスが率いたスタジオ・ヴォーカル・グループの67年のアルバム。緻密に計算された極上の混成ハーモニーが全編にわたって夢見心地にさせてくれます。軽やかなスウィング、ソフトロックなど満載ですが、フロア対応なブラジリアン「POOR LITTLE RICH GIRL」が白眉。
ROGER MORES / PRONTO PER BALLARE
(STELLA) LP

詳細不明ですがこの人はイタリアの作曲家&アレンジャーとのことで、本作は上質なオーケストラル・グルーヴがぎっしり並んだ67年のアルバム。『RECORD HOUR N°2』収録の「SILVER LAKE」を筆頭に、同系統のボッサグルーヴ「CARAVANING」や「ONLY YOUR EYES」など、エレガントかつ快活なナンバーが並びます。
原信夫とシャープス&フラッツ / 銀座ブルース<鈴木道明作品集>
(COLUMBIA) LP

1950年代から活躍した日本最高のビッグバンド原信夫とS&Fが、昭和歌謡史に多くの名曲を残した鈴木道明の作品をキレのあるホーン・アレンジでカヴァーした66年のアルバム。和田弘とマヒナスターズの「東京の夜は楽し」のハイプレッシャーなスウィング・カヴァーと、八代亜紀さんも新作で歌った「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」のボッサジャズ・カヴァーが出色。
JACK HAMMER / BRAVE NEW WORLD
(POLYDOR) LP

UKの黒人モッド・ソウル・シンガーが1966年に残したアルバム。モッド/ノーザン・ソウルのクラシックスとして愛されているという「LOVE LADDER」、ソリッドなモッド・スウィング「SWITCH BLADE OPERATOR」などなど。モーガン・ジェームズ・デュオの「YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS」に匹敵するアップな「J.C.」は『RECORD HOUR N°2』収録。
THE ROYAL JESTERS / THE SECOND ALBUM
(GCP) LP

テキサス州サンアントニオの9人組チカーノ・ソウルグループ ロイヤル・ジェスターズの2ndアルバム。割合ゆったりしたナンバーや牧歌的なナンバーで占められていますが、B面のラス前に突然、ミラクル・アッパーな「CHICANITA」が収められていて嬉しい限り。これを"ごきげん"と言わずに何と言うのっていうキラー・ラテン・ソウルです。
ARNIE BARRERA Y SUS GALAXIES / SAME
(MUJIMEX) LP

これも上と同系統のチカーノ系バンドのインディーズ盤なんだと思います。そしてボレロやクンビア、チャチャチャなど比較的ゆるめのナンバーが大勢を占める中、一曲ボトムの効いた強烈なフロアTUNE(「MERCY」)が収録されているためにその印象ががらりと変わるところも似ています。これはもちろんC.アダレイの「MERCY MERCY MERCY」のカヴァー。
DANIEL THEAULT ET LES DRAKKARS

おそらく1970年代後半くらいのウェストインディーズのバンドによるパリ録音盤。素性やディスコグラフィーはまったく不明です。全体にノリのいいお気楽なアフロ・ナンバー、マルティニークなナンバーが続くのですが、「BECHEUSE AU BAL」というオリジナル・ナンバーがパーカッシブでボトムも厚く、シリアスでたまらなくかっこいいです。
GERRY & THE PACEMAKERS / GIRL ON A SWING
(LAURIE) LP

昨年末のレコードアワー年忘れスペシャルで小西康陽さんにトレードでいただいた一枚。ビートルズをはじめとする1960年代前半のリバプールのバンドのひとつで、プロデューサーはビートルズを世に送り出したジョージ・マーチン。しかしこのアルバムでもっとも輝きを放っているのはマージービートのナンバーではなく急速調のジャズ・インスト「いそしぎ」のテーマという不思議。
FRANK ROBERTS FOUR / IN CANADA
(WESTMOUNT) LP

カナダの箱バンらしいです。営業バンドの常で広く知られたヒット曲を小器用にあれこれカヴァーしています。スリー・ドッグ・ナイト「JOY TO THE WORLD」とかロックンロール古典「JOHNNY BE GOOD」とか「朝日のあたる家」とか。そんな中でキラリと光るのがアイズレー「IT'S YOUR THING」のカヴァー。いい意味で隙き間のある空気感がクセになります。
陳和美 / 黄昏〜心影
(MAN CHI) LP

かつて昭和歌謡や特撮ヒーローTVの主題歌などをカタコトカヴァーして日本でも知られた中国人シンガー。おそらくアジア諸国で似たような活動を手広く展開していたのではないかと推察されますが、この1976年の香港盤も当時の各国のヒット曲を中国語で歌ったもの。インストファンク定番「SWATのテーマ」に中国語を乗せた「神風特警隊」がびっくりなキラー。
【FAIRGROUD CREWの選ぶ今月の一枚 ykr編】

PEARLY QUEEN /TREASURE HUNT
(SOUND TRIANGLE) LP

ラテンの名盤・珍番を出しているサウンドレーベルからの1枚。こちらはかなり私好みのラテンファンク。極太ベースにに小気味よいテンポの「MOVE ON」白眉はシンセーに打ちまくりパーカッショでこれでもか!と高揚させまくってくれる「SUPER STAR」でしょう。