今月の10曲
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【disques monoprixリリース・インフォメーション】

先月のこのコーナーでお知らせしましたように、CDアルバム『猫沢エミ&スフィンクス/PYRAMIDIA』が、APRIL SETのオリジナル・レーベル<disques monoprix ディスクモノプリ>からこの2月29日にいよいよリリースするはこびとなりました。円山天使G、田ノ岡三郎ACC、末藤健二DR、坂和也KY、岩見継吾B、渡邊勇人SAX&FLという腕利きの面々をバックに従えての、猫沢エミ初のバンド・レコーディングとなる本作。野心的な新曲ジャズ・ナンバー「Syncopation」、 猫沢ライブでも定番となっている人気曲「Rontgen」、S.ゲンズブールの「クーラーカフェ」「馬鹿者のためのレクイエム」、猫沢エミがゲスト・ヴォーカルをつとめたsunaga t' experience「C'est Vous Sur Le Pont」やApril Set「Le Tourbillon」のカヴァーなどなど、10年間の空白を埋めて余りある野心的な作品。ぜひご一聴ください。試聴サイトなど詳細は来月のこのページなどであらためてご紹介致します。そして続く3月下旬には、全曲に新エディットと新ミックスを施したAPRIL SET『FAIRGROUND』LPがリリースとなります。ぜひ併せてお楽しみにしてください!
Emi NECOZAWA & Sphinx CDアルバム『Pyramidia』 2/29(水)
APRIL SET LP『FAIRGROUND』3月下旬、disques monoprix/orange recordsよりリリース。
毎月第1水曜日【PREMIUM CUTS presents FAIRGROUND】

2/1 (水)
Premium Cuts presents FAIRGROUND

GUEST DJ: 櫻井 喜次郎(Milford Sound)
FAIRGROUND DJS: 鈴木雅尭(April set), 佐野真久(Cafe & Diner スタジオ),
Aimie(Roman Records Cafe), 嶋瀬陽子, ykr(Master Donut),
J.A.G.U.A.R.(サンタフェ/PURE IBIZA), maico
21:00 open 2000円/1d (24時までご入場の方1000円)
※先着30名様にFAIRGROUNDオリジナルCDプレゼント!

3/7 (水)
Premium Cuts presents FAIRGROUND
猫沢エミ&スフィンクス『PIRAMIDIA』リリースPARTY

SPECIAL LIVE: 猫沢エミ
GUEST DJ: 三浦 信
FAIRGROUND DJS: 鈴木雅尭(April set), 佐野真久(Cafe & Diner スタジオ),
Aimie(Roman Records Cafe), 嶋瀬陽子, ykr(Master Donut),
J.A.G.U.A.R.(サンタフェ/PURE IBIZA), maico
21:00 open 2000円/1d (24時までご入場の方1000円)
※先着30名様にFAIRGROUNDオリジナルCDプレゼント!
TWISTE ET CHANTE
NINA SHAW / LOVE SO FINE
(CBS) 7"

このコーナーやMIX CD『PREMIUM CUTS』などでいくつかのカヴァー・ヴァージョンを紹介してきたロジャー・ニコルス&スモール・サークル・オブ・フレンズの代表曲「ラヴ・ソー・ファイン」の、これは英国人フィメール・シンガーによる68年のカヴァー。おそらく7インチ・オンリーだと思います。激打ちだというだけでなく、ヴォーカル、ハーモニー、アレンジ、すべてが完璧な一曲。もちろん楽曲の素晴らしさがあってこそ。
http://www.youtube.com/watch?v=fb01Tng1nfo
DORIS CABALLERO / LA NOCHE VA HA LLEGAR
(DISCOS PEGA) 7"

プロフィールもこの7インチ・シングル盤以外の作品も分からずじまいペルーの女性シンガー。ラテン系に強い某レコード・サイトにも全然扱いが無くて。ロスのローカル・レーベルから79年にリリースされた本作は、A面はおなじみの「チキチータ」カヴァーでまぁ普通なんですが、B面の「LA NOCHE 〜」がシャッフルギターとシャララ・スキャットのイントロからケチのつけようもない爽快度MAXのフリーソウル・ダンサーです。
ROLAND VINCENT / GLI AMORI IMPOSSIBILI
(CBS) 7"

プレカツにもときどきゲスト参加していただいているレコード・コレクターYO☆SSYさんもフェイバリットに挙げるローラン・ヴァンサンのシングル盤。<パリは気まぐれ>の監督ギィ・カザリルが72年に撮った伊・仏合作映画<春の訪れ>の伊盤サウンドトラックだということです。ミッドテンポのタフなドラムに乗せてフィメール・スキャットが気持ちよく踊る絶品のヨーロピアン・グルーヴ。パーカッション・ブレイクも効いています。
THE MOOD MOSAIC / SAME
(STUDIO2) LP

ロック・オペラ『ティーンエイジ・オペラ』の音楽などを手掛けた通好みの英国人プロデューサー、マーク・ワーツ。英国史上最強のフィメール・スキャット・チームであるバーバラ・ムーアとレディバーズとの顔合わせで何枚かのハイセンスな作品を残していますが、1967年にムード・モザイク名義で発表したこのアルバムも洗練されたオーケストラル・ソフトロック満載。春の訪れのように心躍る楽しいナンバーが並びます。
EDDY LOUISS / SAME
(BARKLAY) LP

昨年夏にこのコーナーで77年のアルバムを取り上げたフランスのハモンド・プレイヤー、エディ・ルウィスの、これは69年のLP。ここに収録されている「TOUT PITIT」というビギン・ボッサなヴォーカル・ナンバーが昔から大好きで、他に「MAZURKA CACODOU」と「COLCHIQUES」を収録した7インチをずっと使っていたのですが、価格が高止まりだったこのLPもやっと相場が(前より)落ち着いてきて、目出たくコレクションの仲間入りをしました。
DUKE ERROL / NEW SOUND OF THE BAHAMAS
(EDEM) LP

バハマの出身で、ナッソーのシェラトン-ブリティッシュ・コロニアル・ホテルを拠点に夜ごとカリプソを歌っていたデューク・エロール。ローカル・シンガーとしても多作な部類だったようで、サイドメンと息の合ったところを聴かせてくれます。本作では特に「TAKE ME WITH YOU」や「GRANDFATHER'S CLOCK」といったアップ・ビートなナンバーが聴きどころ。特におなじみの「GRANDFATHER'S 〜」の微笑みこぼれるリラクシンなカヴァーが最高。
LOS MINIMAS / LOLITA EN LA PLAYA
(EMI) LP

チリのブルーアイド・ソウル・バンドの70年のアルバム。フックに歌詞を乗せたオルガン・ファンク「SOULFUL STRUT」やその「SOULFUL 〜」に瓜二つでニンマリしてしまうタイトル・ナンバー、バーケイズの大ヒット曲「SOUL FINGER」やオーティス・レディングの「RESPECT」、サム・クックのジャンピーな「VEN CONMIGO LOLITA」などなど、ソウル、R&Bへの愛情に満ちたカヴァーが並ぶ好盤。オリジナル(?)のファンク「MI GALLINA GO GO」も◎。
岡崎広志とスターゲイザーズ / イージー・リスニング・スペシャル
(ワーナー・パイオニア) LP

シャープス&フラッツ、ブルーコーツ、フォー・シンガースなどを経て自身のバンド スターゲイザーズを発足させたジャズ、イージー・リスニング界の巨人 岡崎広志。マルチトラック・レコーディング黎明期に録音された印象深い一枚。「雨にぬれても」「恋はフェニックス」「YOU'VE MADE ME SO VERY HAPPY」「SPINNING WHEEL」などなど王道な選曲のカヴァーが並びますが、そのスマートな出来上がりは唯一無二のもの。
山下達郎 / THE RCA-AIR YEARS LP BOX 1976-1982
(BMG) LP BOX SET

山下達郎がRCA/AIRレーベルに残した7枚のアルバムの重量盤仕様の再プレスと未発表音源を集めたボーナス・ディスクからなるアナログ・ボックス・セット。『CIRCUS TOWN』から『FOR YOU』まで、オリジナル初回盤を持っている自分のお目当てはやはりこのセット独自選曲のボーナス・ディスク。「言えなかった言葉を」(ニューヨーク・ヴァージョン)、「EVERY NIGHT」、「夜のシルエット」などなど、魅力に満ちた未発表音源満載です。
HARVARD / A CHANCE MEETING (BEAUTIFUL ALTERNATE VER.)
(AWDR/LR2 / JET SET) 7"

小谷洋輔と植田康文によるポップ・デュオ ハーヴァードが昨年暮れにリリースした4thアルバム『HARVARD』から、リード曲の待望のシングル・カット。しかもアルバムと異なるヴァージョンなのでこれはマストです。一枚通して素晴らしいアルバムの中でもいちばん好きだった曲で、リリース時期もあってなんだかクリスマスのキラキラしたイメージを勝手に重ねていたのですが、あらためて聴いてもやはり素晴らしい名曲です。動画はアルバムver.
http://www.youtube.com/watch?v=0WLZ-EyTHw0
【FAIRGROUD CREWの選ぶ今月の一枚 嶋瀬陽子編】

ELEGANTE ORCHESTRA / IT WAS TOO HOT IN THERE
(TAM TAM STUDIO) CD

イタリア産オシャレインストゥルメンタルディスコ。MARCO BATTISTINIとMARCO PRETOLANIとのユニットで、全曲クオリティーの高い傑作デビューアルバム。サルソウルをより大人なムーディー感を漂わせる雰囲気で、DIMITRI辺りが好きな方にもおすすめです。軽快なパーッションと爽快感あふれるストリングスにホーンが入り踊れるディスコチューンやメロウでエレガントな曲、ジャジーだったりファンクありの本当にいいアルバムです。アナログ盤はLPと7”カットされてます。ジャケットのイラストはイタリアのグラフィックデザイナーGIANNI ROSSI。オシャレで胸キュンです。
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