今月の10曲
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【2012年もどうぞよろしくお願いいたします】

新年あけましておめでとうございます。この原稿が年末ぎりぎりの送稿になってしまったので、アップは年明けになってしまうと思います。2011年もプレカツ(FAIRGROUND)とブルーカフェ、他に宇田川ディスコナイトなど、さまざまなPARTYをオルガンバーで開催させていただきました。2012年もレギュラーPARTY『Premium Cuts presentds FAIRGROUND』の他、"春のブルーカフェ祭り"や"宇田川ディスコナイトvol.2"などを予定しております。イベント詳細はその都度またこのコーナーで。また2011年にApri SetのCDアルバム『FAIRGROUND』をリリースしたdisques monoprixから3月初旬に猫沢エミ&スフィンクスの待望のNEWアルバム、3月下旬には『FAIRGROUND』のアナログLPをリリース予定です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。(disques monoprix代表 鈴木雅尭)
猫沢エミ &スフィンクス NEWアルバム『Pyramidia』はdisques monoprixより3月上旬発売、
エイプリル・セット アナログLP『FAIRGROUND』は同じく3月下旬頃発売予定です
【MIX CD『PREMIUM CUTS』最新作#12、好評発売中!】

『PREMIUM CUTS #00 CLASSIC BLEND』リマスタリング・リイシューに引き続いてリリースされた『PREMIUM CUTS #12 HOW TO GROOVE』。オープニングを飾るキラーFRENCH JAZZY GROOVE「PARIS B.B.」から縦横無尽なGROOVE TUNE満載! 『#00』にも収録されたクラシックス「PRETTY」の新発掘SWINGY女性ヴォーカルver.や以前このページで紹介したジャクリーヌ・ボワイエ、あの「TOUR OF JAMAICA」に歌が乗ったようなマイティ・スパロウの大穴的名曲「CHILDREN MUST LEARN」、ミラクル・ローカル・ソフトロックTHE HEAR AND NOW、チコ・アルネスのKIDSコーラスver.の「A BANDA」、謎の超ピークタイム・ユーロ・サンバ「COCO SAMBA」などなど、従来にも増してニュー・ディスカヴァリー・キラーを大量投入!そしてCHARADEによるあの「LOVE SO FINE」の決定打的ソフトロックver.、カリビアン・ファンク最高峰「BLACK WATER GOLD」、デル・リチャードソンの問答無用ファンキー・ソウル「DO WHAT YOU CAN」、ジャン・クロード・プティの激打ちフレンチ・インスト・ファンク「DONATO BRASS」などなどTOPレアなグルーヴTUNEもこれでもかと投入した、まさにHOW TO GROOVEな一枚です!

◆試聴April Set Official Site:http://aprilset.net/
◆更新情報など:http://twitter.com/#!/PremiumCuts
PREMIUM CUTS* #12 HOW TO GROOVE
mixed by Masanori Suzuki
(CSMP0029 / 1,890yen(税込) / ステレオ80分 / 10月25日発売)

01. INTRO...PETE RUGOLO et SON ORCHESTRE / PARIS B.B.
02. JACQUELINE BOYER / LE SOLEIL DANS LES YEUX
03. PAULA SYDNEY / PRETTY
04. JIMMY HASKELL / PRETTY
05. ERICA~CHINQUINHO / CHATANOOGA CHOO CHOO
06. WILLIY CHIRINO / ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
07. MIGHTY SPARROW / CHILDREN MUST LEARN
08. THE RED BIRD / MARIPOSA
09. THE HEAR AND NOW / CLIMBIN' TREE
10. THE CHARADE / LOVE SO FINE
11. INTERLUDE…DEL RICHARDSON / DO WHAT YOU CAN
12. NINA LIZELL / PAPPA JOE
13. CANONES Y MANTEQUILLA / NO ME TOMES EL PELE
14. THE AMBROS SEELOS SHOWBAND / WOW, WOW, WOW
15. JEAN CLAUDE PETIT / DONATO BRASS
16. BLUE RHYTHM COMBO / BLACK WATER GOLD
17. THE IGG BAND / I STILL WANT YOU
18. BABADU / WORDS TO A SONG
19. MAX GREGER JR. / SISTER JANE 1980
20. INTERLUDE…LISA / IT MIGHT AS WELL BE SPRING
21. PHILLY DEVOTIONS / HURT SO BAD
22. KETTY LESTER / DON'T THINK TWICE
23. JOHNNY CHINGAS / I'M HONEY
24. THE VENTURES / M*A*S*H
25. CHRISTINE CHARBONNEAU / CENSURE
26. LUIZA MAURA / ODARA
27. CHILO ARNEZ HIS ORCH. & CHOIR / A BANDA
28. BANDA PEANUTS / COCO SAMBA
29. MIDNIGHTERS / A SAMBA...OUTRO

お求めはJETSET RECORDS, DISKUNION, TICRO MARKET, ART ROCK NO.1,
FastCut Records, FREEDOM RECORDS, タケチャス・レコード、CORNERSHOP
およびオルガンバー・キャッシャーにて。
毎月第1水曜日【PREMIUM CUTS presents FAIRGROUND】

2/1 (水)
Premium Cuts presents FAIRGROUND

GUEST DJ: 櫻井 喜次郎(Milford Sound)
FAIRGROUND DJS: 鈴木雅尭(April set), 佐野真久(Cafe & Diner スタジオ), Aimie(Roman Records Cafe), 嶋瀬陽子, ykr(Master Donut), J.A.G.U.A.R.(SANTA+Fe)
21:00 open 2000円/1d (24時までご入場の方1000円)
※先着30名様にFAIRGROUNDオリジナルCDプレゼント!

3/7 (水)
Premium Cuts presents FAIRGROUND
猫沢エミ&スフィンクス『PIRAMIDIA』リリースPARTY

SPECIAL LIVE: 猫沢エミ & MORE
FAIRGROUND DJS: 鈴木雅尭(April set), 佐野真久(Cafe & Diner スタジオ), Aimie(Roman Records Cafe), 嶋瀬陽子, ykr(Master Donut), J.A.G.U.A.R.(SANTA+Fe)
21:00 open 2000円/1d (24時までご入場の方1000円)
※先着30名様にFAIRGROUNDオリジナルCDプレゼント!
TWISTE ET CHANTE
DYNAMITE BRASS / SAME
(POLYDOR) LP

テナーサックス奏者ララ・サミュエルソンをリーダーとしたスウェーデンのスタジオ系ミュージシャンたちによる69年のアルバム。タイトルに偽りなく、全編にわたって分厚いホーンセッションが炸裂します。ヴォーカルTUNEとインストTUNEが半々に収められていて、ベースのマイク・ワトソンが歌うソウルフルな「SOUL ON FIRE」やインストのジャズ・サンバ「FURA DE FIRA」、インスト・ジャズファンク「KEEP ON RUNNING」など聴きどころ多数。
仲野彰 / MEDITATION
(TACT) LP

中村八大とエース7、ウェストライナーズなどで活躍したジャズ・トランぺッターの67年の貴重なリーダー・アルバム。ジャズ・ボッサのリズムにミュートが軽やかに歌う「I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN」、トロンボーンでリードを取ったアフロキューバン・ビートの「CARIOCA」、白木秀雄のアルバム『PLAYS BOSSA NOVA』にも通じる雰囲気のジャズ・ボッサ「SAMBA DEES DAYS」など、ラテン・テイストの見事なジャズ・ナンバーが収録されています。
ART ELLEFSON / ART OF ELLEFSON
(PYE) 7"

アート・エレフソンはカナダ生まれのホーニスト。50〜80年代までおよぶ長いキャリアの中で、クラリネット、トランペット、サックス全般などをレパートリーにしていたらしく、57年のこの英国盤でもそれらの管楽器を駆使して、なんと4〜5管のホーンを全て一人でオーバーダビングし、素晴らしいアンサンブルを生み出しています。サンプリングしたくなるようなアタッキーなアフロキューバン・ドラムで始まる「MAD ABOUT THE BOY」が最高にスリリング。
KENNY BIRD ORCHESTRA / LADOs LATIN COMBINATION VOL.3
(ALTAXON) LP

ずいぶん前にこのコーナーでVOL.4を紹介した、同じ2チームによるドイツのスプリット・ライブラリー盤のこれは前作にあたるアルバム。ケニー・バード・オーケストラの方は8ビートでタイトに打ち抜くジャズ・ファンク系のナンバーが多く、冒頭の「NOBODY IS PERFECT」が特にGROOVYでいい。ラドズ・ラテン・コンビネーションでは16ビートの軽快なブラジリアン・ナンバー「DEDICATION」や「SAARAMBA」などがフロア映え抜群のイージー・ダンサー。
ALAN TEW / DRAMA SUITE PART1
(THEMES) LP

マデリーン・ベル「THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR」のインスト版を収録したアラン・パーカーの『LISTEN TO L.A.』を以前このコーナーで紹介したTHEMEレーベルに、イギリスを中心にイージーサウンド作品を多数リリースしているアラン・ティウが76年に吹き込んだ一枚。サスペンス・アクション系ドラマのBGMを想定したようなスリリングな楽曲が並ぶなかでも、2分26秒に凝縮されたジャズファンク「THE DETECTIVES」が白眉。超絶カッコいい。
DON BENNETT / THE PRINCE TEDDY ALBUM
(AVI) LP

アメリカのプロデューサー、ドナルド・ベネットがヴォーカルとキーボードにプリンス・テディを迎えて77年に制作された傑作ソウル・アルバム。シングル・カットされた「COMIN HOME」は粘っこいベースラインとファットなドラミングが腰に来るファンクTUNE。カップリングになった「LITTLE KIDS ARE LAUGHTER」はキャッチーで軽やかなモダン・ソウル・ナンバー。他にも「MIDNIGHT LADY」や「I'M JUST PASSIN THROUGH」などなど、傑作ナンバーがいっぱい。
EVA GARDELL / SECRET LOVE
(DECCA) 7"

これはまた正体不明な7インチ・シングル。ギターがリードを取る2曲でEVA GARDELLというクレジットになっているのですが、こういう名前のギタリストを検索してもいっさい該当者がいない。女性っぽい名前だけど、このジャケ写はアー写ではなく、モデルさんを使った単なるイメージカットなんだと思います。ともあれ。デュワデュワ・スキャットを配してカヴァーした「SECRET LOVE」がいい。「BOSSA NOVA BABY」みたいなウキウキ60sナンバーです。
BETTY CHUNG / SAME
(EMI) LP

映画『燃えよドラゴン』などにも出演していた香港の人気女優。アルバム入手後、亜モノに強いレコ屋、SONOTAさんのサイトでそんなことを知りました。74年の本作は中でも人気の一枚のようで、確かに声が可愛い。演奏も洗練されている。選曲もいい。亜モノソフトロック最強盤と言われるのもうなずけます。ごきげんなスウィング・ナンバー「BYE BYE LOVE」、「I'M SITTING ON TOP OF THE WORLD」。ボッサ・ソフロ「OUR DAY WILL COME」などなど。
井田リエ & 42ndストリート / スター
(CRYSTAL BIRD) LP

いったいどこでキャリアを培ってきたのか、判然としないプロフィールがとても気になるほど、素晴らしい歌唱力。吉田美奈子や桑名晴子、亀渕友香といった日本のソウル・ディーヴァたちにもヒケを取らないスケールを感じます。80年産のこのセカンド・アルバムには、絶品のAOR「パーティーを抜け出して」、ディスコ・ファンク「スター」、軽やかなモダン・ソウル「VICTORY OR DEFECT」、メロウなボッサ・ソウル「SOUTH BIG WAVE」など、名曲が目白押し。
PATRICE / ONE
(UNIVERSAL-URBAN) LP

レゲエ、ソウル、フォークなど、ジャンルレスなオリジナル・ナンバーを収録した、ドイツの黒人シンガー、パトリスの2010年のアルバム(8作目)。デビュー10年でアルバム8枚って、すごいペースですね。本作で僕がよく現場でプレイするのが、ニーナ・シモンの「AIN'T GOT NO (I GOT LIFE)」のオーガニックなカヴァー。そしてiPodに入れてよく聴いているのが、「WALKING ALONE」という、ストリングスを活かしたドラマティックなソウル・ナンバー。
【FAIRGROUD CREWの選ぶ今月の一枚 Aimie(Roman Records Cafe)編】

ORCHESTER RICHIE HILLMAN / GOING MY HAPPY WAY
(FAN) LP

スキャットボッサやハッピー系のラウンジグルーブでほとんどが構成されているリッチー・ヒルマンなるドイツのアーティストの作品。なかでも、ブラジリアン・テイストな「LUCKY FELLOW」はありそうであまりないハッピー系ブラジリアン。この人の曲はなにげに精密に作られていてクオリティーが高い!たとえるならP.ピッチオーニやE.モリコーネあたりの質感にベリー・リップマンのお得意のビートを足した感じとでも言っておきましょう。他にも、哀愁感漂うイタリアサントラ風の名曲「Rosatello」など、1枚通してカラフルでラウンジーでグルーヴィーな1枚。
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