今月の10曲
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【シティ・ミュージック三部作の有終を飾る『POPS CITY 03』リリース!】

自前の編集テープをカーステレオから流して、多くの人がシティポップスに心躍らせていたあの頃。その70〜80年代の世界に誇れる名曲を俯瞰した『POPS CITY』シリーズの完結編、登場です。今回も意表を突く歌謡畑のシンガーの隠れ名曲を随所にちりばめながら、外すことの出来ないシティポップス人気ナンバーも絶妙の流れの中に配置。TIN PAN ALLEY系列のオリエンタル・ポップス・マジック〜エルボウ・ボーンズばりのグッドタイム・ディスコへ中盤の流れも必聴。 そしてアイドル・スターの驚きの激ファンキー・チューンからスーパーギタリストの絶品アーバン・ソウルへと続く後半、GROOVEはいっきに加速。往年の大スターのソウルフルAOR、アッパー・サンバなアニソン・ナンバー、シティ・ミュージック大スターの代表曲の驚きのカヴァーなど、今回もカテゴリーに捕われることのない自由な視点で選んだ70〜80年代の名曲たちを、心地いいミックスワークで聴かせる80分24曲です。本作も完全限定プロモプレスなので、ぜひお早めにお試しください!
PREMIUM CUTS* presents POPS CITY 03 / mixed by Masanori Suzuki
3/30 tue. ON RELEASE (PROMOTIONAL ONLY)
<COCKTAIL SIDE>
01. JINGLE〜CHOTTO SENOBI WO
02. OTENKI IIDESUKA !!
03. NEWPORT BAY
04. HATACHI NO TACHIBA
05. SHIRAKECHIMAUZE
06. KEN NO HONOO
07. SENTIMENTAL HOTEL
08. YELLOW MAGIC
09. PEKING DUCK
10. DANCING MAMA
11. SATURDAY NIGHT PARADISE
12. SUKI TO ITTE
13. KURO NO SAMBA

<FREEWAY SIDE>
14. JINGLE〜WANNA BE TRUE
15. WHO ARE YOU ?
16. MOONLIGHT SHOWER
17. SUNA NI KIETA NAMIDA
18. SONIA ROSA / CARNIVAL
19. ORANGE MURA KARA
20. TOKIMEKI TONIGHT
21. UMIKAZE
22. IKAROS NO HOSHI
23. DESTINY
24. AMAKU KIKEN NA KAORI

※アーティスト・クレジットならびにお求めはDMR、JETSET、ディスク・ユニオン、
ART ROCK NO1、FastCut Recordsなどの各レコード店通販サイト
ならびにオルガンバー・キャッシャーで。
PREMIUM CUTS 2010 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2010】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場無料
※先着30名様にPREMIUM CUTS2009オリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

4/7 wed. PREMIUM CUTS 2010 -POPS CITY 03 リリースPARTY-
DJ/鈴木雅尭(April set), 佐野真久(Cafe & Diner スタジオ), tomomieland, KAZI, 梶井義弘, ykr(Master Donut)

5/5 wed. PREMIUM CUTS 2010
DJ/鈴木雅尭(April set), 佐野真久(Cafe & Diner スタジオ), tomomieland, KAZI, 梶井義弘, ykr(Master Donut)

毎月第4土曜日【BLUE CAFE】
チャージ 2000yen /1d
※先着50名様にBLUE CAFEオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

3/27 sat. BLUE CAFE
GUEST DJ: OSADASADAO
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子

4/24 sat. BLUE CAFE
with SPECIAL GUEST
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子
TWISTE ET CHANTE
KENNY CLARKE / WITH ANDY & THE BEY SISTERS
(METROPOLE) 7"

フランシー・ボランと組んだビッグバンド・サウンドとはまた一味も二味も違うスモール・コンボに黒人三人組のヴォーカリーズを迎えてフランスで録音された、アメリカ人ジャズ・ドラマー ケニー・クラークの7インチ。デューク・エリントン「CARAVAN」とコール・ポーター「BEGIN THE BEGIN」っていう2大スタンダード・ナンバーをまったくのアレンジ違いで2テイクずつ収録している点が面白い。特に「CARAVAN -PART1-」はアフロ・キューバン・ビートにどこか呪文チックなスキャットが乗る密林形アレンジでかっこいいです。
BRUNO MARTINO & HIS ORCHESTRA / MAMBO ROCK
(HIS MASTERS VOICE) 7"

イタリア人ジャズ・ピアニスト兼作曲家兼歌手、ブルーノ・マルティーノがリーダーを務めたデンマーク盤4曲入り7インチ。ジャケットの通りに相当ラテン系がお好みのようで、本作では4曲ともラテン・カリプソをテーマにごきげんな演奏と歌を繰り広げています。特にメンバーたちのビバップ・スキャットが陽気に盛り上げる快速カリプソ・スウィングの楽しさは格別。元祖ロックンローラー ビル・ヘイリーの「MAMBO ROCK」のカヴァーや、「カルメン」や「LOVE,LOVE,LOVE」などを見事な一体感で繋いだ「LATIN-MEDLEY」も必聴。
LE BIDUL BAND / SAMBA SAMBA
(SUD MUSIQUE) 7"

検索に何も引っかかってくれない謎のフレンチ7インチ。品番も記されていないので自主制作盤なのかも。このジャケットの写真の人たちがみんなメンバーになっているヤング・ジェネレーションみたいな大所帯バンドなのでしょうか。表題曲はミッドテンポのフレンチ・サンバ。余情ある美メロを奏でる麗しい女性スキャットに男性のかけ声がからんで、アタッキーなタイプではないですが、沁みるような名曲です。反対面のKAZOO-MANはとびきり元気なロックンロールなんだけど、何故かバックトラックがあり得ないほど音が薄くて残念。
CECILIA / SI ME OLVIDAS
(SARAVAH) 7"

SARAVAH系のフレンチ・シンガー、セシリア嬢の83年シングル。フランス映画の多くのサウンドトラックを手掛けるジャック・ダヴィドヴィッチの作曲にセシリアが詞を乗せた表題曲は、上記「SAMBA SAMBA」にも通じる哀愁系のメロディ。 セシリア嬢の儚(はかな)気なウィスパーヴォイスと繊細なギターが郷愁を呼ぶ、まさにサウダージなユーロ・ボッサの逸品です。いま制作しているAPRIL SETのアルバムにも一曲、アコースティック・ギターを生かしたボッサ・ナンバーを収録する予定で進めているのですが、多いに参考になります。
AIRTO FOGO / JUNGLE BIRD
(CBS) 7"

7インチ・オンリーのカナディアン・ファンク、74年リリースのオススメ盤。BPM95前後の粘りっ気満点のボトムにワウギターとエレピ、ホーンが絡む「JUNGLE BIRD」と、いきなりホーン全開でかっとばすBPM120前後のラテン・ファンク・テイストな「BLACK SOUL」のカップリングは最強のダブル・サイダー。同タイプのナンバーを満載した76年リリースのアルバム『AIRTO FOGO』はボクはまだ未聴ですがリイシューもされているようです。音的にはどこかしらニコ・ゴメスのファンキー・サイド傑作アルバム『RITUAL』を連想しました。
THE WAYFARERS / ESPERANTO
(LOLITA) 7"

3年くらい前のこのコーナーで、このグループの86年リリースのアルバムを紹介しましたが、本作は両面ともアルバム未収の85年シングル。フロアライクな快テンポのボッサビートに乗せてSHARI嬢の素朴でキュ−トなヴォーカルが弾ける傑作ポップ・ナンバー。トランペットがいいアクセントになっています。ルシンダ・シーガーの「SUNSET RED」とか、ダビアス・ブラザースの「INSPECTOR LE STRADE」とか、ザ・リパブリックの「ONE CHANCE」とか、80年代ネオアコ系にもボッサ&ラテン系の好曲は多いです。
AURORA & KETAMA / DE REPENTE
(NUEVOS MEDIOS) 7"

このコーナーでアルデマーロ・ロメロ「DE REPENTE」のカヴァーを紹介するのは、エレーナ・ウリブル、ローランド・オジェダに続いて三度目。すみません、とても好きな曲なもので。これはスペインの歌謡シンガー オーロラ嬢とケタマのデュエットによる90年シングル。これまで紹介した2ヴァージョンは割とディスコ・サンバなアレンジだったけど、こちらはスパニッシュ・ポップな仕上がり。AURORA嬢の声質が低く迫力があることもあって、サビ・パートに至るまで両者の歌い分けが最初は判然としなかったです(><)
FRANCE GALL / ZOZOI
(CGD) 7"

フランス・ギャル作品の中でも特にフロアライクなナンバーとして人気が高く、いろんなコンピに収録されたり、JAZZMANからリイシューされたり、さまざまなアーティストにカヴァーされたりしているキラー・サンバ「ZOZOI」の、これはイタリア語ヴァージョン。当時西ヨーロッパ全域で人気があったフランス・ギャルのレコードには、ドイツ語やイタリア語で録音された音源もいくつも存在しますね。オケトラックはオリジナルと同じですが、なんだかこちらはテンション高め。エンディングの笑い声も、なんかキメてる?っていうくらいの躁な感じです。
ヒデとロザンナ / お天気いいですか!!
(DISCO VOLANTE) 7"

昭和を代表する夫婦デュオ、ヒデとロザンナの作品では特に「真夜中のボサノヴァ」が名曲の誉れが高く人気ですが、それ以外にもいい曲がたくさんあって、グリコのCMソングとして83年にリリースされたこのシングル曲も、軽やかなボッサAORテイストがいい感じの素敵なライトメロウ・ナンバー。ご主人だった出門英はこのユニット以前にはやはりクラブ・ミュージック・リスナーにも人気のデュエット・コンビ、ユキとヒデを組んでいたり、さまざまな歌手に曲を提供したり、俳優としてさまざまな映画やドラマに出ていたりと、多才な人でした。
稲村一志 / FROZEN HEART
(TRIO) 7"

第一巻第百章というグループを率い、北海道を拠点に良質のサウンドを発信し続けているシンガー&サウンド・クリエイター稲村一志のソロ・シングル。この人の作品には本当にPOPS CITYど真ん中なナンバーが多く、このシングルでも特にB面の「御用心」は山下達郎の名曲「WINDY LADY」を強く連想させる絶品のアーバン・ファンク。歌声は達郎よりも甘く、和製ボズ・スキャッグスと例えられることもあるのが納得。大好きなボズのアルバム『DOWN TWO THEN LEFT』収録の「HOLLYWOOD」なんかにも通じる伊達男ナンバーです。
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