今月の10曲
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新年明けましておめでとうございます。一年前のこのコーナーの自分のコメントを見てみたら、アメリカの探査車が火星への軟着陸に成功したグッド・ニュースのことを書いていました。それにひきかえこの年末年始は本当に国内外に大災害などの暗いニュースが多かった。新年はいいニュースが少しでも多くなるといいですね。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
恒例、大熱狂のカウントダウンパーティー。今年は振舞いの樽酒が30分でなくなったようです。
PREMIUM CUTS PROGRAM 2005
JANUARY〜FEBRUARY LINE UP 21:00 OPEN (\2,000/1D)

※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

2月より『PREMIUM CUTS 2005』は、毎月第一水曜日に移動いたします。
これからもよろしくお願いいたします!

1月12日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/BLUE CAFE), 佐野真久, 関口紘嗣, トーマス平井, 植原良太, Q☆PON

2月2日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/BLUE CAFE), 佐野真久, 関口紘嗣, トーマス平井, 植原良太, Q☆PON

TWISTE ET CHANTE
SAMBOSSA 5 / Zero Hora SAMBOSSA 5 / Zero Hora
(RCA VICTOR) LP

以前に紹介したMAESTORO CARIOCAやJONI MAZAなどとともに大好きなブラジリアン・ジャズ、ジャズ・サンバの傑作盤。JONI MAZAも演じた「ZERO HORA」がこのアルバムでも大きな聴きどころになっています。こちらのバージョンの方がよりバップ色が強く、一聴するとヨーロピアン・ジャズのような洗練度合いです。そしてCHICO BUARQUEの代表曲「SONHO DE CARNAVAL」の軽快なカヴァーなど、絶妙のホーン・アレンジが施された珠玉の名演が凝縮されています。
TURMA DOS BICOES / Same TURMA DOS BICOES / Same
(CONTINENTAL) LP

クレジットも見当たらないしブラジル音楽の学識者でも全然ないので、素性はまったく判りません。1969年盤です。男女ヴォーカルDUOによる明るく弾むようなソフトロック・サンバアルバム。いくつかのメドレー・ナンバーに混ざって収録された「BICO NA JOGADA」「CORRIDA DE JANGADAS」の2つの単独曲が、二人の掛け合いも楽しい文句なしのパーティー・ナンバーで最高です。「CORRIDA DE JANGADAS」はEDU LOBO作で、確かCLAUDETTE SOARESも歌ってますね。
MARIA CREUZA / Yo... MARIA CREUZA / Yo...
(TROVA) LP

馴染みやすいカヴァー・ナンバーを多数収録した、ブラジルの人気シンガーの1971年アルゼンチン盤。厚みがありながら繊細さも兼ね備えたセンスのいい演奏は、とりたててキャッチーではないけれど憂いを感じさせて印象深い彼女の声質にとてもマッチしています。ムーディーな曲もありますが、おなじみの「MAS QUE NADA」や「CHAGE DE SAUDADE」、「SAUDADE DE BAHIA」あたりがきちんとリズムの立ったJAZZYなボサノヴァになっているのがうれしいところです。
AMBITIOUS LOVERS / Lust AMBITIOUS LOVERS / Lust
(ELECTRA) LP

アクの強いジャケ&タイトル(情欲)にたじろぎますが。天才ARTO LINDSAY率いるロック・ユニットの91年アルバム。シンセベースやスコンスコンのスネアなど80年代風味を引きずった様なサウンド、大仰な歌いっぷりは好き嫌いの別れるところかも知れませんが、なんといっても後のソロ作で顕著になるLINDSAYのブラジル趣味が早くも炸裂した、JORGE BENの大ヒット・ナンバーにしてクラブ・クラシックスの「UMBABARAUMA」のカヴァーが絶品。最近またよくかけてます。
LES TUBES / Same LES TUBES / Same
(MULTIPASS) CD

フランスのポップ・ロック・グループの2000年盤アルバム。これがうれしいことに往年のフレンチ・ポップスHITの大カヴァー大会。F. GALLでおなじみの「LAISSE TOMBER LES FILLES(娘たちに構わないで)」や「TU VEUX OU TU VEUX PAS」、F. HARDYの大ヒット曲「COMMENT TE DIRE ADIEU(さよならを教えて)」、やはり大ヒットを記録したM. DELPECHの「POUR UN FLIRT (青春に乾杯)」。そして必殺、M. FUGAINの「LA FETE」などなど。クオリティ高いです。
ART FARMER - PHIL WOODS / What Happens? ART FARMER - PHIL WOODS / What Happens?
(FONTANA) LP

アート・ファーマー(フリューゲル・ホルン他)とフィル・ウッズ(アルト・サックス他)という二人の稀代のホーニストにより1968年イタリアで録音されたセッション・レコーディングス。KENNY DORHAM作の人気ナンバー「BLUE BOSSA」における火花散るブロウ合戦に尽きます。BLUE BOSSAっていうよりほとんどBLUE SAMBA。アフロ・キューバンなドラミングに乗せて、調和と熱気が見事に両立した名演が繰り広げられています。ピアノはフランスの名手MARTIAL SORAL。
JOHNNY HAMMOND SMITH / A little Taste JOHNNY HAMMOND SMITH / A little Taste
(RIVERSIDE) LP

これはもちろんあの有名なオルガニストJ. H. SMITHのリーダー・アルバムですが、いわゆるオルガン・ジャズ的なスタイルはとっていません。SMITHのハモンドはさり気なくサイドにまわり(ソロもありますが)、V. JONESのトランペットとH. PERSONのテナーの完璧なアンサンブルが前面に打ち出されています。ボッサ・ジャズ「CLEOPATRA & THE AFRICAN KNIGHT」とアフロキューバン・ジャズ「NICA'S DREAM」のかっこよさはもう半端ないです。目下カルテット盤私的最強作。
RAZMATAZ / Same RAZMATAZ / Same
(SOAP) LP

NY発のジャズ・コーラス・ユニットの、1980年盤。もうほとんど自主盤に近いようなUSインディーレーベルなんだ思います。オールドタイミーなスウィング・ナンバーからモダンなジャズ・ソングまで、ときにシュビドゥビ・スキャットなども交え、達者なところを聴かせてくれます。ブラジリアン・テイストのアレンジでカヴァーされることの多いおなじみの「THE COFFEE SONG」が、軽快な4ビートで歌われているのがうれしい。ハリウッド・ジャズの「THE JITTERBUGS」もいい調子。
SUNAGA T EXPERIENCE / Versiliana Samba SUNAGA T EXPERIENCE / Versiliana Samba
(FLOWER) 12"

J. H. SMITHを教えていただいた辰緒さんの新作12インチ・シングル。ときどき参加させてもらってる渋谷FMの『WORLD STANDARD』に、以前にこのコーナーでも取り上げたR. MUSSOLINIのアルバムを持って遊びに行って辰緒さんに紹介したのが縁で実現に至った、思い出深い一曲です。原曲のアレンジに敬意をあらわしながらさらに4ビートの展開など豊かな肉付けを施したオリジナル版。そしてそれをさらにカヴァーしたFIVE CORNERS QUINTET版。どちらも絶妙の大人の仕事ですね。
林有三&サロン'68 / 映画のような人生 林有三&サロン'68 / 映画のような人生
(DISQUES DESSINEE) LP

昨年CDではじめてこのアルバムを耳にした時はかなり驚きました。A. TOROVAIOLIやP. UMILIANIなどの、大好きなイタリアン・サウンドトラックのラインにあまりにずばりだったので。軽やかな男性スキャット・ボッサ「メルカートの果物」やエレガントな女性スキャット・ボッサ「海岸通りと花売り」などCDの時点でずいぶんDJでも使ったし、アナログのリリースでますますその頻度は高まりそうです。LP盤オンリーの楽曲も収録され、部屋聴き、ショップBGMにもお勧めの一枚です。
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