今月の10曲
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新年早々、アメリカの火星探査車『スピリット』が火星への軟着陸に成功のニュース。「地球から宇宙圏までの距離は東京〜熱海間とほぼ同じ」なんていうネタがトリビアになっていた矢先、いくら地球に一番近い惑星とはいえ4億8700万キロもの距離を飛行してプログラム通りに無事着陸したっていうのは確かに説得力を感じるし、NASAのスタッフが小躍りして喜ぶのも判る気がしました。着陸の瞬間のイメージCGをテレビで観て、以前観た火星が舞台の2000年の映画『レッド・プラネット』の探査船着陸シーンが多数のエアクッションを利用して衝撃を緩和する実際の方法に忠実な描写だったことなんかにも気付いて面白かった(派手ではないけど好きなSF映画です)。果たして水や生命の痕跡は発見されるんでしょうか。この一歩が将来にどんな展望をもたらすのかはなかなかリアルに想像出来ないけど、たくさんの命を脅かすために膨大なバジェットが投下される地上の戦争よりかは余程まっとうなエネルギーの注がれ方なのかなぁ、と。しかし、こうした技術が結局は軍事転用されるのかと思うとそれはそれで複雑だなぁ、と。長風呂にのぼせながらとりとめもなく思ったりした2004年の正月でした。今年もよろしくお願いいたします。
恒例、スーパーテンションのオルガンバー・カウントダウン。振舞い酒を全身で浴びました。
PREMIUM CUTS PROGRAM 2004
JANUARY〜FEBRUARY LINE UP 21:00 OPEN (\2,000/1D)

※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

1月14日(水)『Premium Cuts 2004』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/BLUE CAFE), 佐野真久, 橋本好真, トーマス平井, 関口紘嗣

2月11日(水)『Premium Cuts 2004』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/BLUE CAFE), 佐野真久, 橋本好真, トーマス平井, 関口紘嗣, and Guest!

TWISTE ET CHANTE
TITO RODRIGUEZ / T.V. Show TITO RODRIGUEZ / T.V. Show
(WS LATINO) LP

このプエルトリコ生まれのマンボ・マスターは多産かつ柔軟な発想の持ち主みたいで、そのアルバムを聴いているとオールドスクールなマンボやチャチャの枠に収まらない多面的な魅力を発見することが多々あります。このアルバムに収録された「YO TE TENGO A TI」もラテンというより、ADAM WADEの「AROUND THE WORLD」とかFRANK IFIELDの「BLUE SKY」なんかにも通じる完全な“唄ものビッグバンド・ジャズ”。痛快です。
REBECCA PARRIS / Spring REBECCA PARRIS / Spring
(LIMELIGHT) CD

現代のUSジャズ・ボーカリストの93年3rdアルバム。ハイライトはなんといってもCOOLING-MARGOLISの名曲、あの「IT'S YOU」の心踊るカヴァー。軽やかなボッサ・サンバなリズムに乗せ、スキャットも交えて伸びやかに歌い上げています。他にMICHAEL FRANKSの「TELL ME ALL ABOUT IT」やARTHUR HAMILTONの「HE COMES TO ME FOR COMFORT」といったボサノバ・タッチの傑作をカヴァーするなど、選曲のセンスもグッド。
WITCH WAY / Clapping Song WITCH WAY / Clapping Song
(HEXAGONE) 7"SINGLE

73年の7インチ・シングル盤。タイトル通りSHIRLEY ELLISでおなじみ、先月はLES SURFのバージョンを紹介したハッピー・ハンドクラッピング・ソング「THE CLAPPING SONG」のカヴァーです。US女性ヴォーカリーズの歌うこのバージョンはS. ELLIS版にアレンジは近く、圧の高いリズムは抜き差しもメリハリが効いているし、声も可愛いし、文句なし。これはフランス盤ですがオリジナルはアメリカのPHIL-LA OF SOULレーベル盤。
DANY DORIZ / Same DANY DORIZ / Same
(HOMERE) LP

フレンチ・ジャズ・ヴィブラフォニストD. DORIZと彼のオーケストラの、mid60sの傑作ライブラリー・アルバム。「L'AMOUR EST UNE DROLE DE CHOSE」「TOUT CA JE L'OUBLIE AVEC TOI」「STUDIO35」はダイナミックなホーンとクールなヴィブラフォンが交錯するビッグバンド・スウィング。「LA BOSSA-NOVA DE NOTRE AMOUR」「SI DOMINIQUE ETAIT LA」は女性スキャットとホーンが併走するジャズ・ボッサ・ナンバー。
ENNIO MORRICONE / Matchiless ENNIO MORRICONE / Matchiless
(COMETA) LP

67年のイタリア映画『マッチレス 殺人戦列』のOST。透明人間薬をめぐるスパイ・アクションらしい。MORRICONEのスコアはドリーミーなものからサスペンスフルなものまでバラエティに富み、特にスリリングなアフロキューバン・ジャズ「RINCORSA」はインスト版PRIMAとスキャット入りSECONDAの2バージョンを収録する力の入れよう。「VOCETTE OSTINATE」はハープシコードとスキャットがリードを取るいかにもイタリアンなジャズ・ゴーゴー。
BRUNO NICOLAI / Femmine Insaziabili BRUNO NICOLAI / Femmine Insaziabili
(ARIETE) LP

もう一枚のイタリアンOST盤はMORRICONEの盟友B. NICOLAIが70年にEDDAやLARA SAINT PAULをフィーチャーして手がけた70年の作品。映画は日本未公開。「I WANT IT ALL」はLARAが歌うスケールの大きなビート・ジャズ・ナンバー。より早いテンポのボッサにアレンジされたEDDAによる同曲のスキャット・バージョン。そして流麗なグルーヴ・ナンバー「AUTOSTOP」、弾むような「DONDOLO」など、聴きどころの多い傑作。
RIOVOLT / Digital Audio Bossa RIOVOLT / Digital Audio Bossa
(LA DOUCE) WLP

ここしばらくの間に聴いた新作の中では相当に波長の合った一枚。このプロデューサーの細かな経歴はまったく知らないけど、本作の、特に「SIDEWALK SAMBA」あたりを聴いているとMORRICONEとかNICOLAIとかあるいはTROVAIOLIとかの影響を相当受けてる人なんじゃないかと思えてくる。印象的なメロディーの唄やスキャットをフィーチャーしてかつ使い勝手のよいブラジリアン・ハウスやボッサなどが、いくつも収録されています。
SONIDO 5 / En Vivo SONIDO 5 / En Vivo
(ZAVE) LP

メキシコのソフトロック・グループのブラジリアン・カヴァー集。「BATUCADA」「TRISTEZA」「MAS QUE NADA」など、なじみ深いナンバーを好演しています。ポピュラーなインストルメンツによる都会的なアレンジとソフィストケイトされたコーラスという点で、やはりSERGIO MENDES & BRASIL '66あたりにかなり共通するものがあります。特に「BATUCADA」はセルメンに負けないファンタスティック・バージョン。
LES SANS NOM / Cruising with Cunard LES SANS NOM / Cruising with Cunard
(VACATION) LP

豪華客船を運営する英国CUNARD社のノヴェルティらしい77年の本作は、実際QE2世号などでショーをしていたLES SANS NOMによるスタジオ盤。ヴォーカル&パーカッションの女性1名と、ギター&キーボードの男性2名からなるこのトリオは、ハーモニーが美しくリズム感もしっかりしているので、CARPENTERS「TOP OF THE WORLD」とかNEIL SEDAKA「BREAKIN' UP IS HARD TO DO」とか、最小編成の音ながら構わずクラブでも使っています。
MIKE REMEDIOS / Same MIKE REMEDIOS / Same
(LIFE) LP

BRUCE LEE映画のサントラとかでも歌っていた香港人シンガーということです。著作権意識の薄いお国柄からなのかどうか、この75年アルバムはカヴァー中心なのに各曲表記に作者クレジットも一切ありません。BEE GEES「JIVE TALKING」とかGLORIA GAYNOR「NEVER CAN SAY GOOD-BYE」とかNEIL SEDAKA「LOUGHTER IN THE RAIN」とかCARPENTERS「愛は夢の中に」とか、なかなか。アジアン・フリーソウルな好盤です。
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